昨日、お父さんが私と会話をしたかったのは、

愚痴りたかったっていうのも あるだろうけど、

家族に騙された。こんな酷い目に遭わされた。

自分は『いい子』なのに。

という事実を、認めてもらいたかったんじゃないかな。

 

私も覚えている。

前の旦那さんとの離婚のときに、

私は徹底的に否定されて、

向こうの家族会議の様な場所で、

最低最悪の極悪な価値観の人間の様に話された。

 

そのときも、悲しかった。悔しかった。

何がそんなに悔しいの??

別にもう別れた相手に どう思われていても、

向こうの家族に どう思われていても、

関係無いはず

でも、それでも、苦しかったのは、

『自分は、本当は、そんな人間じゃない!』っていう

自分の魂の叫びの様な感じだった。

 

『私はいい子だよ!』

『違う!聞いて!』『私はいい子なんだ泣』

と私の心は泣いている様だった。

 

分かってる、一部の人間に最低だと思われても、

自分の周りには、自分のことを 大好きでいてくれる人が必ずいる。

それでも、「誤解される」というのは、

心が、苦しいのだ。

 

お父さんも、心が苦しかったんだと思う。

家族全員に否定されて、

家族皆が自分を最悪の人間だと評価した。

 

だから、息子の元嫁に電話をしてきたんでしょ。

私は、お父さんが昔 虐待の様なことをして子供を育てたことも、

大きくなった娘を殴ったりしていたことも、

私の目の前では、見せていないのだから。

私にとってお父さんは、純粋な人柄で会社を創った

人情の厚い人間。

それ以上でもそれ以下でもない。

結婚していた当初は本当によくしてもらった。

だから 私はお父さんを否定する理由はない。

 

お父さんは『俺は悪い子じゃない』『誰かそう言って欲しい』

そう思って、私に連絡してきたんだろう。

 

そういうことを考えていると、

昨日私が娘ちゃんにしたことが、

いかに酷い事だったかが、浮き彫りになった。

 

昨日 子供達は2人でお風呂に入っていて、

いつものように喧嘩。

娘ちゃんが息子君に噛みついて、

背中がミミズ腫れ。。

 

上がってきた息子くんが、

「娘ちゃん悪いことした。バチバチにして!」

と軽く私に言った。

それに対して私も冗談っぽく

「うん。バチバチにしたげる」

と言った。

それを聞いていた娘ちゃんは

一気に泣き叫び、私を蹴り、眼鏡の上から顔を叩いて来た。

私は怒った。

「息子くんを落ち着かせる為に 冗談でバチバチにするって言っただけなのに、

何で叩くの!?」

って。

 

その時は私も痛いし、本当に怒っていた。

でも、今なら分かる。

 

1番に認めてもらいたいママに『悪い子』のレッテルを貼られたら、

娘ちゃんは どんなに悔しかっただろう。って

『私はいい子だよーーー!!!』そう叫んでいたに違いない。

小さい心が悲鳴を上げていたに違いない。

それほど凄まじい怒りだった。

 

そうだ。娘ちゃんはいい子だ。

そんなこと分かってる。

冗談でも、「お前は悪い子」だなんて、

言ってはいけなかった。

むしろ、世界中の人間が娘ちゃんを「悪い子」だと言ったとしても、

私だけは『あんたはいい子だよ』。

そう言ってあげなきゃいけないし、

そうでありたい。

 

ごめんね。娘ちゃん。

幼稚園から帰ってきたら もう1回謝ろう。

そして、いい子だいい子だと、何回でも言ってあげるんだ。