さて。

言い聞かせ卒乳をしようと計画 してから1ヶ月。

おっぱいにニコニコシールを貼り、寝るとき以外はおっぱい無しで過ごせたように見えた最初の2日間 でしたが・・・


3日目、チビ太1歳と9ヶ月と28日 の夕方のこと。

保育園から帰宅後、私はキッチンのベビーゲートの中に逃げ込んでおりました。
そうとは知らず、いつものようにおっぱいをせがみ始めたチビ太さん。
私が「おっぱいさんはニコニコさんになっちゃったんだよ。」と伝えると、大粒の涙をポロポロこぼしながら崩れ落ちるように倒れ、「えぁーあーあーあー・・・」と床に突っ伏して号泣し始めました・・・


もし私が試みていたのが「断乳」なら、ここで心を鬼にしてでも、おっぱいは拒否しなければならないんだと思います。
が、私が目指していたのは「卒乳」です。
チビ太が納得していないのにおっぱいから離すことはしたくはありません。

もういいや、と思い、おっぱいに貼っていたニコニコマークの絆創膏をはがし、逃げ込んでいたキッチンのベビーゲートから出て、チビ太を抱きしめました。

「おっぱい欲しい?」と聞くと、「おっぱいほちい」と答えるので、「分かった。おっぱいさんもいいよって言ってるから飲もうね。」と話し、いつも授乳しているソファに連れていきました。
チビ太の気持ちを落ち着かせるために、まずは授乳。
チビ太は泣いてヒクヒクしながらも、貪欲にくらいついていました。

落ち着いたかな、っと感じてからチビ太に話しました。
「おっぱいさんはね、ニコニコさんとお話したんだって。チビしゃんは大きくなってご飯もたくさん食べられるようになったね。よーいどんも上手にできるお兄ちゃんになったね。だからもうおっぱいさんは要らないねってお話してたんだって。でもね、チビしゃんはやっぱりまだおっぱいさんが欲しいって分かったから、ニコ ニコさんがおっぱいさんにまたお話したんだって。おっぱいさんは、たくさん飲んでもいいよって言ってくれたよ。」

チビ太は、視線は定まっていないようでしたが、聞いていてくれたようで、「ニコニコ・・・」とつぶやいておりました。

更に、「これからは、おっぱい欲しいときは、ちゃんと「おっぱいちょーだい」って言えるかな?」と聞くと、おっぱいから口を離し、「おっぱいちょーだい!」と元気よくお返事してくれました。

その日は満足したのか、お風呂の中ではおっぱいなし!

そして、数日間ご飯の量が少なかったのですが、この日は久しぶりに完食!

更に、最終的に夜10時前くらいに寝付いたのですが、朝4時まで一度も目を覚ましませんでした。

2~3日までに続いた夜泣きのような症状は、やはりおっぱいに対する不安から来たものだったのかもしれません・・・
ムダにチビ太を不安にさせたなんて、こちらは後悔ばかり!!

特に、何がイヤだったかというと、おっぱいを迫られないようにキッチンに逃げ込むという卑怯な自分(笑)
保育園から帰った後というのは、「今日も一日いっぱいがんばったねー」といっぱい抱きしめて甘やかす時間だったはず!
この時間を今まですっごく大切にしてきたはず!

それができないなんて、おかしいでしょ・・・
自分が本当にしたいことじゃないでしょ・・・

やれやれ・・・こんなことなら、言い聞かせ卒乳なんて始めないほうがよかったのか・・・


そもそもなぜ言い聞かせを始めたのかというと、始めたとき にも書きましたが、

・チビ2号妊娠中のホルモンバランスの影響による乳首痛に対する不安
・チビ2号妊娠中のホルモンバランスの影響による、上の子の授乳への不快感や嫌悪感が起こることへの不安
・その他、切迫など妊娠の継続のマイナス要因となる可能性

が主な理由です。
実際に上記の事象が起こってから「おっぱい続けるのムリ・・・」となると、自分の精神衛生上良くないと思ったし、チビ太の心の準備にも時間をかけられなくなるのが心配だったのです。


乳首痛は、妊娠15週目くらいからじんわりやってきました。
私の場合、パクっと食いつかれるときに毎回「ギャッ!」となりますが、その後のモグモグは、なんとか耐えられる痛みかな。
なので、最初だけ気合と覚悟でグっと我慢し、なんとかしのいでおります。
たまに寝ぼけてグイーっとされるときは、正直「ギャーー!!!!」っとなることもありますが、そんなに頻繁にあるわけではないのでなんとかなってるかな。

そして、ありがたいことに、不快感や嫌悪感は、妊娠27週の今のところまだありません。
気持ち的な影響というのは一番苦痛だと思うので、これは本当にラッキーだなと思います。

更に、今のところ妊娠の経過も順調で、内診の結果などでもおっぱいを止めなければいけない理由はないようです。
中期指導を担当してくれた助産師からは、「授乳時に子宮が収縮する感じはありませんか?それなら大丈夫です。出産直前まで上の子に授乳していた人もいますよ。」と言われました。
でも、「授乳するときの痛みは、多分出産までなくならないと思います。」とも言われました・・・トホホ。


っということで、我が家長男の言い聞かせ卒乳は、見事失敗に終わりました。

しかし、失敗に終わった日から1.5ヶ月後、チビ太1歳11ヶ月と6日のこと。

保育園から帰宅後、チビ太は自宅に着くと「ピンポーン」を押し、自分で玄関の鍵を開け、入ってから鍵をガチャンし、靴を脱いで並べ、靴下を脱ぎ・・・そのまま独りでブーブに乗って遊びはじめました。

これは実は驚くべきことなのです。
だって、前の日までは、家に帰った途端に「おっぱい!!!」と半泣きで抱っこをせがんでいたんですからねー。

あら珍しい、とそのときは思っていましたが、その次の日も、またその次の日も、保育園から帰ってからのおっぱい要求はなくなりました。
お風呂でのおっぱいは、あったりなかったり。

こんな風に、おっぱいの回数というのは自然と減っていくものなのでしょうか。
やっぱり、子供の自然な要求に合わせられるのが一番なのかもしれません。

しかし、子供の自然な要求に合わせたいと望んでも、それが叶わない場合だってあるのが現実でしょう。
私が言い聞かせ卒乳を始めた理由も、苦労された先輩ママたちの経験談を色々読んで学んだことがきっかけです。

今の私とチビ太の状態は、なんて幸運でありがたいことか・・・
これが当たり前とは考えず、毎日を大切に過ごしていきたいものです。

できればチビ2号が生まれてからも、チビ太にもおっぱいは提供し続けたいというのが本音。
それが叶えばとてもラッキーだと思うし、叶わなければそれも選択肢。
そのときそのとき、なるようにしかならないと受け止めながら、やはり日々大切に過ごしていきたいものです。


以上、長ーーい失敗談、失礼しました~~♪