※昨年10月半ばのオハナシです。


チビ太が1歳10ヶ月になったのある秋の日・・・

この日は祝日で、10月半ばだというのに暖かなお散歩日和でした。

しかし、珍しく朝から少しムカムカしていたことは確か。
普段は、つわりで気分が悪くなるのは夕方頃からなので、「ちょっと調子悪いのかな?」とは感じていました。

が、せっかくのお休みのお散歩日和です!
夫とチビ太とみんなで、自転車で行ける距離にある、近場の水族館に行くことにしました。

たくさんおしゃべりするようになったチビ太は、「おたな(お魚)、いっぱい!」、「おたな、おっきぃのん!」と楽しそう。

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疲れたら、イルカがジャンプの練習をしているショーの客席で、のんびり休憩しながら過ごしておりました。
が、時計を見て、「あれ、アシカショーが始まっちゃう!」と違うショー会場へ移動。

アシカショーの最中は、大混雑・・・立ち見もいっぱいな中、チビ太はおとーさんに肩車してもらって、少しは見えた模様。

全然見えないなー・・・と思いながら爪先立ちをしていた私、急に目の前がボヨボヨボヨ~~っと暗くなってきたのを感じ、「あ、やばい、立ちくらみかな」と人ごみから離れました。

どこかに座りたかったのですが、水族館の中ってあまりベンチとかないのね・・・
歩いているうちに、今度は急に吐き気を催し、更に頭がガンガン響くように痛み始め、そして、本当に目の前が真っ暗になって視界すら遮られ、その場に座り込むしかありませんでした。

びっくりしたように心配そうに話しかけてくる夫の声は聞こえるのですが、とりあえず立ち上がれない。

ううう・・・気持ち悪い・・・寝かせてくれ・・・

なんだか人ごみのほうから、「私医者ですけど、大丈夫ですか?どんな症状でしょうか?」みたいに聞いてくれてる人の言葉がうっすら聞こえました。

「妊娠中で、多分つわりだと思うんですけど」・・・と答えているらしき夫。

そのうち職員の方がやってきて、「車椅子をお持ちしますので、医務室へ移動して下さい」とのこと。

うわー、なにやらオオゴトになってきてしまった・・・すいません・・・

でも、とにかく、気持ち悪い・・・動けません・・・動かさないで・・・


水族館の職員の方から見たら、人が大勢行き来するショーの入り口で人が倒れている状態を、一刻も早くなんとかしたかったようです。
「ここにいてもどうしようもありませんから」と繰り返されていました。

幸い、アシカショーが終わる前に私の視界が開けてきたので、立ち上がることはできました。
車椅子のお世話になりながら、ゆっくり外へ。

で、外のベンチで休憩。
水を飲んでしばし座っておりました。

回復してきましたが、大事をとって帰宅することに。
楽しんでいたチビ太と夫には申し訳ないことをしてしまいました(涙)

それでも、チビ太はこの頃から過去形をかなり話すようになっており、

「イルカさん、じゃんぷー!したの!」

「カメさん、こーんな(と両手を広げる)おっきかったの!」

っと興奮気味にお話してました。

ごめんねぇ。
イルカさんは、ちゃんとしたショーは見られなかったもんね・・・
また今度、絶対に行こうね!


それにしても、そこの水族館にはちょっと座って休める場所が入り口付近にしかなかったことに初めて気づきました。
高齢者の方とか、孫を連れてきても、ずっと立ちっぱなしでお魚見るのキツそうだなー・・・
本当に、自分がこういう立場にならないと分からないことって結構あるなーなんて思ったりもした日でした。

お昼に何を作ったか覚えてないけど、多分めっちゃ簡単な物だった気が(笑)
その後、チビ太と一緒にお昼寝させてもらいました。


私は鈍感体質のせいか、チビ太妊娠中のときは夕方ムカムカする程度で、ほとんどつわりらしい症状はありませんでした。
が、今回のチビ2号妊娠中は、多少ムカムカ度は増えていたかもしれません。

それでも、こんなにひどい状態になったのはこの日だけ。

人ごみがいけなかったのか・・・

アシカの香りがいけなかったのか・・・

朝から若干ムカムカ気味だったし、疲れが溜まってたりしたのか・・・


理由は分かりません。

ただ、私のような頑丈で鈍感な人間でも、つわりで倒れることがあるのか!っということに驚いた日でした。

妊娠を繰り返す度につわりはひどくなるとは聞いていたけど、本当にそうなのかもね。

実際この頃は、

・16時くらいにムカムカしだすけど
   ↓
・一応フツーに帰宅して
   ↓
・チビ太のお風呂&ご飯&寝かし付けのときは忘れてる
   ↓
・夫の夕食の用意をし・・・
   ↓
・いざ食べよう!っというとき、急に食べられなくなる・・・

という日が続いておりました。

本当に、食卓におかずを並べて「いただきます」とした途端、ほっとして緊張感が抜けるせいなのか、心配そうな夫の横で、ひたすらヨーグルトにプルーンやマヌカハニーを入れた物ばかり食べてました。

で、その頃の健診で、本当に体重が減って驚いたものでした。
つわりで体重が減る人がいるとは聞いていたけど、まさか自分もそんなことになるとは!


それでも症状はかなり軽いほうだったとは思います。
一度も吐いたことないし。

それでも実母には驚かれたくらいでした。
「え?あなたつわりあったの?どうして?」などと聞かれました(苦笑)
常々、「つわりが重い人って甘えてるわよ。戦時中はそんな弱音を吐く人はいなかったそうよ。」などという無神経発言している人です・・・

反面教師として、私は、絶対に絶対に、そんなことは誰にも言うまい、と改めて決意を新たにしました。
もし本当に甘えているだけで吐き気が収まらないなら、世の中誰もつわりで苦しまないだろうに!


しかし、若干ですが、「病は気から」ならぬ、「つわりは気から」というのもあるかもしれません。


っというのも、妊娠11週に入ったばかりの頃、初めてチビ太を置いて日帰り地方出張に出た日 がありましたが、この日は一度もつわりを感じませんでした(笑)

更に、妊娠14週3日目、久々に宝塚歌劇を観に行ったのですが、この日も一度もつわりを感じませんでした(笑)
しかも、この日から急激につわりは収まり始めました。
ま、そういう時期だったんでしょうけど、つわりがひどい方には、「宝塚観に行くと治るよ!」と広めております♪


「病は気から」については、マウスにオペラを聴かせてイグノーベル賞を受賞した新見正則さんのヨミドクターの連載「(3)アタマがカラダに影響しているらしい」にも、似たようなインタビューが載っていて興味深かったので、ついでにご紹介:
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=87528&from=popin

・・・なんてゆーか、私みたいな単純な人間って、暗示にかかるようなもんで、自分に言い聞かせたり他のこと没頭すると体調ことなんて忘れやすいのかもね♪


っというわけで、皆さん、クドいようですが、つわりがひどいときは宝塚~~♪