All About 「子育て事情」の掲載記事より。


「偏差値高いママ」の生きづらさは当然の報い?

筆者の幼馴染の優秀な女医ママが、一人娘のAちゃん共々、名門幼稚園で受けたイジメの内容について触れています。

美少女で頭脳明晰なAちゃんが、クラスから仲間はずれにされていく様子・・・
仲間はずれのきっかけは、Aちゃんのお弁当が冷凍から揚げとおにぎりだけだったこと。
そのお弁当写真がママ友たちの間で「お母さん何してるのかしらね」というメールを介して回された場面から、ストーリーは始まります。

こわ~い・・・

ってゆーか、子供たちのお弁当の時間、ママたちもその場にいるものなの?
それとも、送りに行ったとき、お弁当箱を開けて見せてもらったのだろうか・・・?

なんか、何年か前に幼稚園のママ友間で繰り広げられる壮絶なバトルを描いたドラマがヒットしていたのを思い出しました。

凡人の私には縁遠い話だわ・・・

ツイッターのツイート(現在266件)の内容をちょっと見たら、記事に同調している人は多いみたいですね。


でも、この記事、半分はフィクションだよね?

筆者から見た目線、つまり、幼馴染ママから聞いた部分の視点からしか描かれていない。
そして、元々、かなりのステレオタイプを感じる。
幼馴染ママをいじめたとする幼稚園のママたちについて、こんな風に言い切っているんだから:

「不安の裏返しで噂好き、時間を持て余した母親たち」

「有り余る日中の時間を利用しての「お茶会」や「親睦ランチ」」

「学歴やキャリアや住まいやなんやらのスペックだけを文字で並べたら、その華やかさたるや、それだけで嫉妬を巻き起こすだろう。 」

「表面に見えるものしか見ない人たちにとっては、自分が手にしていない成功は常に「不当」で「私たちのように地道な努力もしないで」「ズルく」見え、ただひたすら単純に妬ましい。」


・・・そのママたちに直接取材したわけじゃないよね?
本当に単なる嫉妬とか妬みからイジメが始まったかどうかなんて分からないよね・・・?

もちろん実際にイジメはあったわけだから、こんなことがあったんだろうと「想像」はできるだろう。
ても、こういう文章を見る限り、この記事には悪意を感じてしまう。
100%幼馴染ママの肩を持った内容でしかないんだもん。


ただ、自分が幼稚園時代、他の子のお弁当を見て「かわいそうね~~」と言っていた親は知っている。
ってゆーか、私の実母だけど。

同じマンションに住むアキ君という子がいたのだけど、その子はお母さんが英語教室を開いていたせいか、おばあちゃんが送り迎えに来ていたり、幼稚園なのにお留守番もしていたらしい。
私は覚えていないけど、お弁当もシンプルだったらしい。

ただ、「アキ君は、給食のミートソースが一番のごちそうなんですって。かわいそうにね。やっぱり母親が家にいないとダメね。」と専業主婦だったうちの母がよく言っていたことは覚えている。

ウチの母親はいつもキレイでおいしいお弁当を作ってくれていた。
洋裁も料理も得意だった母親は、主婦業をライフワークとして真剣にこなし、私たちの育児にも手を抜かなかった人だと思う。
そのことにはとても感謝しているけど、他の子のお弁当についてどうこうは言うべきじゃないな、と改めて思った。
特に子供にはね。
私自身、そのせいで、ステレオタイプを持ってアキ君を見ていた可能性を否定できない。
しかも、結構イジワルで暴力的な子だったから、なおさらキライになった気もする(笑)

逆に、うちの母親は集団に群れるタイプではありませんでした。
これは後から聞いたことだが、住んでいた集合住宅が田舎の幼稚園にしては都会的(?)な社宅も兼ねていて、自営業や農家が多かった他のママたちから、少し距離を置かれていたらしい。
私から見たら、うちの母のちょっとエキセントリックな部分がビミョーだったんじゃないか・・・と思わなくもないのだけど。

・・・ま、田舎の小さな幼稚園と付属の名門幼稚園とを比べてるわけでもありませんが♪


とりあえず、他の人を貶めるような発言はしないようにしたいものです。
例えそのことで、自分が仲間はずれになったとしてもね・・・



さて。
もし、チビ太が3歳になったとき保育園に入れなかったら、幼稚園という選択肢も考えなければなりません。
うちの最寄の幼稚園は、週に4日お弁当です。
ひゃー!!!
下の子がいなければまだ余裕がありそうだけど、仕事しながら毎日こなすのはやっぱり大変なことだわー。


でも、記事に描かれている幼馴染ママのように、「冷凍からあげとおにぎり」のみのお弁当は、いくらなんでも栄養バランスが悪すぎないかしら?

そして、開業医やその他先生方の“多忙”の一言では片付けられない壮絶な職場環境については分からなくもないけど、送り迎えや行事に参加していながら、2年間も自分と娘が仲間はずれにされていることに気づかないってのもちょっと問題ではないか・・・と思ってしまう。

難しいですね。
自分のことならともかく、子供のことですからね・・・


記事のまとめとしては、「優秀な女性は、優秀な男性に比べて、老若男女全方位から複雑な視線を向けられ、ポジティブよりもネガティブな言葉をかけられる事が多いように思う。」

っという言葉に集約されているのかな。

そういう部分も確かにあるだろうし、そうでない部分もあると思う。

とりあえず、本当に優秀な女性たちには、ネガティブな言葉をかけられても物ともしせず、人生を謳歌して欲しいですね。


・・・と、しがない会社員が社会の隅っこからつぶやいてみました。