今日は、母方の祖父の祥月命日です。



私が小学六年生の時に亡くなったので、

かれこれ35年ほど前になります。



おじいちゃんが亡くなった夜、

深夜に、母が弔問に連れて行こうと、

寝ている私を起こした時、

私が泣いて『行かない!』と拒否したため、

連れて行けなかった…と、

昨日も、母が昔のことを話していました。



この出来事は、

何度も母や父からは聞いているのですが、

実は、

私が、その時体験?したことは、

母にも父にも、親族の誰にも話していません。




その夜、祖父が亡くなった夜、

私は睡眠中に金縛りになり、

目を開けると、

自分の部屋の天井も見えるのに、

その先の上空が透けて見えて、

ウジャウジャしたゴミの川のような流れが蠢いていたのです。


目も開き、しっかり見えるのに、

カラダはピクリとも動かせず、

ただただ蠢くゴミの川の流れを

見つめるだけの時間がどのくらい続いたのか?

かなり長かったような気もします。


そのうち、

ゴミのように見えるのは、

異形の生き物の集団であることに気がつきました。



妖怪?鬼?幽霊?亡霊?

小学六年生の頭で考えられる精一杯の想像は

こんなものでしたが、

怖い、恐ろしいという認識は、

しっかりありました。


そんな時に、突然、

母が『おじいちゃんが亡くなった』と

私の金縛りを解いてくれたのです。


何がなんだか分からず、

怖い!行きたくない!という感情が溢れてました。



あれは何だったのか?



中学生になってから、

『百鬼夜行』という言葉と

絵巻物の百鬼夜行の絵を

百科事典の中に見つけました。


その時、

『あ、コレだ!』

と、妙に合点がいきました。

探していたものを探し当てたように感じました。



百鬼夜行…あの時、地獄の車の中に、

おじいちゃんがいたのかしら?


何故あんなモノが、

おじいちゃんが亡くなった夜に見えたのかしら?



母には勿論、おじいちゃんを知る人には

絶対語ってはいけない私の秘密。


ここに記録しておきます。