先日、社長から賞与のフィードバックを受けました。
この社長は私が新卒で入社した時の上司であり、現在は子会社の社長であり、グループ企業の役員でもある方です。
私が8年前に出向したのを機に再び一緒に働くようになりました。
「以前のお前は上昇志向がかなり強かったけどな」
「えーっ、私、今でも上昇志向相当強いですよ」
このフィードバックの会話で、キャリアへの自分の心の移りかわりに思いを巡らせることになりました。
20代の頃は長期的目標、短期的目標を明確に自分の中においていました。
会社でも目指したい先輩もいました。
自分の中に社会人としての責任を果たせるか、高い成果を上げられるかの確たるものが何もなく、とにかく必死でもがいていたのを思い出します。
20代後半にようやく自分なりの仕事のスタイルが確立されて、自信もついてきました。
30代は子育てと家庭と仕事のはざまで、これまた髪を振り乱して、毎日がギリギリの闘いでした。仕事への強い気持ちがあるのに、短時間勤務の時間的制約。急な保育園からの呼び出しでその日の仕事の責任さえとれないジレンマ。
ハンデを挽回するために、生産性の更なる向上、周りと差別化できる成果をあげることに躍起になっていました。
40代になった現在も9時-17時の短時間勤務を続けています。息子たちも成長し、多少なら残業もできるようになりました。私が主導するプロジェクトも担当できるようになりました。
今、仕事への考えでしっくりきているのは「計画された偶然性」。スタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱するキャリア理論です。
キャリアを形作るのはほぼ偶然の出会い(今の会社に入社したこと、社内で出会った人、お客様、本からの感銘などなど)であるというものです。
未来は予測不能な不確定なものだから、未来にとらわれ過ぎず、今を一心に過ごし、アンテナを張り、努力をすることで、良い偶然の機会を自ら増やせる。これが「計画された偶然性」の意味だそうです。
私は10年くらい前に、取材で伺った会社の担当の方にこの「計画された偶然性」のことを教えていただき、すっごく腹落ちしました。30代半ばのことです。
だから、今の私は長期的な目標は漠然と描き、とにかく今の仕事を必死でやることをモットーにしています。その中でプラスαの改善や限界スピードへの挑戦、新しいスキルの獲得を毎回、意識しています。少しずつですが、自分をアップデートできている実感がうれしいですね。
社会人生活はこれからも約20年続きます。まだまだ、私にはできないことがたくさんあるので、成長の余地がまだまだあるってこと。これは、とってもありがたいことですね。

