今日ご紹介するのはヨーロッパにまで及ぶ大帝国の頂点に君臨した英雄フビライ・ハンの生涯を描く作品『フビライ・ハン』原題『忽必烈傳奇/建元風雲』2013年
《あらすじ》
西暦1215年。広大な中国大陸には諸国が乱立、モンゴル・宋・金の三大勢力が覇を競っていた。そんななか、チンギス・ハンが四男トルイらを従え、金へ進攻を開始する。だが、両軍が激戦を繰り広げている最中、トルイの軍営は金軍の奇襲を受けていた。悪いことに、この時トルイの妻・ベキは出産を目前に控えていた。金の兵が押し寄せ、ベキのゲルにも火矢が。僅かな兵と共に前線から取って返したトルイは獅子奮迅の戦いぶりを見せ、数倍もの敵兵を撃退。なんとかベキを救い出す。やがて、命の誕生を告げる泣き声が、軍営に響き渡った。誕生の時から既に、その赤子―フビライは壮絶な戦いに身を捧げる運命を約束されていた。月日は流れ1214年、フビライは正義感の強い少年へと成長しつつあった。
《演員》
※トルイ家
忽必烈(フビライ):胡軍(フー・ジュン)トルイとペキの次男
蒙哥(モンケ):高髪(ガオ・ファ) トルイとペキの長男
阿里不哥(アリクブカ):吴樾(ウー・ユエ)トルイとペキの四男
旭烈兀(フレグ):張競達 トルイとペキの三男
察必(チャブイ):余詩曼(カーメイン・シェー)フビライの皇后
拖雷(トルイ):呂良偉(レイ・ロイ)チンギス・ハンの第四子
帖尼(ペキ):哈斯高娃 トルイの皇后
庫薩爾(クサアル):徐冬梅 アリクブカの初恋の女性、のちにフビライの側妃
伊娜/藍樂絲(イナ/ランラス):金婷婷 フビライの初恋の女性、のちにモンケの側妃
窝阔台(オゴデイ):巴森(パーサンジャブ)チンギス・ハンの第二子
脱列哥那(トルゲネ):蔡雯艷(ツァイ・ウェンイエン)オゴデイの皇后
貴由(グユク):黄建群(ファン・ジャンクン)オゴデイの長男
阔端(コデン):劉奕希 オゴデイの次男
失烈門(シレムン):謝苗(シェー・ミャオ)オゴデイの孫
海都(ハイドゥ):王璐(ワン・ルー)オゴデイの孫
海迷失(ガイミシュ):吳天瑜(デビー・ン)グユクの皇后
霍赤(フチ):徐向東 国師
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※その他の人々
劉秉忠(リウ・ヘイチュウ):馬浚偉(スティーブン・マー)僧侶、のちにフビライの宰相
郝経(カク・ケイ):杜奕衡 フビライ軍の漢人将軍
耶律楚材:張岩 チンギス・ハン四大臣の一人
董文用(ドン・ウェンヨウ):王會来 フビライ軍の漢人将軍
董文忠(ドン・ウェンジョウ):趙玄龍 フビライ軍の漢人将軍
雲林(ユンリン):何彥霓 チャブイの友人
この作品も大漢風と同様に全50話の長編のため前後編に分けて語ることにします。
チンギス・ハンが崩御し息子のオゴデイが大ハンを継承しました。
ここからオゴデイ家とトルイ家との間で確執が生じ、さまざまなことが起きていくのです。オゴデイの弟であるトルイは兄思いで妻と子供を愛する良い人。
オゴデイは自信家でちょっと我が強いタイプ。
それに増して皇后のトルゲネは欲深でなんとしても我が一族で大ハンの座を守ろうと必死な人。
悪役なんだけど根っからの悪というよりは才能あるフビライに敵対心丸出しでいじめてくタイプ。
オゴデイは酒好きが高じ病に冒される。
死んでもらっては困るってフチとの悪巧みの末、トルイに汚れた水を飲ませ殺してしまうのだ。
トルイ、良い人すぎる、、、
この水を飲めば兄が助かると騙され毒を飲んで死んじゃった。
そこから益々二家族の間に亀裂が生じていく。
兄思いのトルイのお陰で良くなる?と思ったけど、汚れた水なんて真っ赤な嘘!トルイを亡き者にするためだけだったから病は一向に良くならず最期はフチに飲まされた酒が原因で崩御してしまう。
トルゲネはオゴデイの生前に長男のグユクを継承者にしようと遺言書を書いてもらおうとするけど、オゴデイはグユクが大ハンになることに反対だった。
グユクが所謂お坊ちゃまでなんにもできない放蕩息子であることをわかってたんだね。
トルイ家から大ハンが誕生することは絶対に認めたくないトルゲネは必死でフビライを陥れようとするのだ。
フチが最後にオゴデイにわざと禁じられている酒を飲ませたのは『生きているうちに遺言書を書かれないように』だったのだ。
フビライは幼なじみで想い人のイナが望まぬ結婚を逃れるため自害してしまったことを知り酒に溺れていた。母はそんなフビライを案じ、縁談を勧める。お相手はトルイの妹である五公主の娘、チャブイ。
トルゲネが雇った商人バオイン殺しの罪を着させられ軟禁されるフビライ。
グユクも次期大ハンの座に就く。
そんな中、フビライ兄弟にもひとりの女性を巡り問題が起きる。
末弟のアリクブカがチャブイの下で働く遊牧民の娘クサアルに恋心を抱く。
放牧を手伝いながらクサアルに近づくアリクブカだったが、王族の息子であることを隠し自分の想いを伝える。そんなクサアルもアリクブカに好意的な態度をとってしまったことですっかりアリクブカは勘違いをしてしまうのだ。
しかし、クサアルには別に想い人がいた。
なんとその男性はこともあろうかフビライだったのだ。
チャブイはアリクブカにも相談されクサアルとフビライの仲を取り持つ役目をすることになる。
一人目の子供を産んだチャブイは以前の流産が原因でこれ以上の出産を危ぶまれていたため、フビライを想うクサアルを側室に迎えようとしていたのだ。
『妻は君一人で十分だ』というフビライを説得しクサアルを娶ることとなる。
アリクブカが正体を晒し家に行くと父親からクサアルがフビライに嫁いだことを知らされ、激怒するアリクブカ。
この時からアリクブカはフビライに憎悪心を抱くこととなる。
まぁそうよね。
初恋の女性が別の男に嫁ぐだけでもショックなのに実兄となればショックどころか怒り心頭だよ。
クサアルは『勘違い』っていうけど、どう見ても恋人同士って思えたもん。
モコモコ上着をあげたのだって誤解を招く原因でしょ。
ミコは樾哥贔屓だから、可哀想でならなかったな。
だって『勘違いしたあなたが悪い』って片付けられちゃうんだもん。
皇后トレゲネの勅命で4人の兄弟はバラバラの生活を送ることになる。
カラコルムに残ったペキはフビライに南堂寺の海雲大師を訪ねて同行してもらうように話しフビライは旅立つ。
しかし海雲大師は役には立てないとひとりの弟子を紹介してくれました。
彼の名は劉秉忠(法号、子聡)。若いのにどこか落ち着いていて過去に因縁がある訳ありな感じ。
劉秉忠を演じるスティーブン・マーさんは初めて観ましたが、所謂好きなタイプ(ルックス)ではないんだけどなんかどこか惹かれるタイプの人でしたね。
劉秉忠と李村を訪れると盗賊に襲撃され村人は怯えていた。
村人を鍛え上げ罠を仕掛けて盗賊団を撲滅しようと頑張ります。
そこで盗賊団と董兄弟と出会います。
しかし盗賊の寨主の赤面蚊が義賊でないことを知った董兄弟はフビライについて行くことを決め配下に加わりました。
他にもいろいろありすぎて上手く書けないんだけど、グユクも大ハンになったけど軍を操るのに失敗し呆気なく相討ちで死を迎えることになるし、欲深トルゲネもオゴデイ崩御後にまんまと監国の座を勝ち取ったり、ガイミシュもグユクの死のあと監国の座に就いたりと政権関係では醜い争いが起きてたけど、次期大ハンはモンケかフビライか?
後半のメインストーリーはやっぱりフビライとアリクブカの骨肉の争いに注目していくことになるのかな。
前半はここまで。
女を取られたアリクブカの嫉妬劇も始まって行くし、ドロドロとしたストーリー展開になっていく感満載で楽しみな後半だなっと!