Miko(神湖)の呟き処「功夫迷的独白」

Miko(神湖)の呟き処「功夫迷的独白」

本格派武打明星(武術アクションスター)である吴樾・吴京・李連杰などの作品レビュー(ネタバレあり)、マウス絵、日記
         

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原題:『七剣下天山』2007年

さてさて第三編です。☆の人は新しい登場人物

登場人物
〈七剣〉
※楚昭南(チュウ・ヂャオナン)飾:趙文卓(チウ・マンチェク)
※楊雲驄(ヤン・ユンツォン)飾:王學兵(ワン・シュエービン)
※辛龍子(シンロンヅ)飾:計春華(ジー・チュンホア)
※穆郎(ムーラン)飾:喬振宇 (チャオ・ジェンユ-)

※傳青主(フー・チンジュ)飾:于承恵(ユー・チェンフイ)
※韓志邦(ハン・ヂィバン)飾:張博(チャン・プオ)
※武元英(ウー・ユェンイン)飾:桑偉淋(サン・ウェイリン)

〈武荘〉
※劉郁芳(リィウ・ユイファン)飾:王麗坤(ワン・リークン)
※劉精一(リィウ・ジンイー)飾:梁家仁(レオン・カーヤン)

〈砂漠の鷹〉
※飛紅巾(フェイホンジン)飾:蔡少芬(エイダ・チョイ)

〈清軍〉
※哆格多(ドゥオゴードゥオ)飾:呂良偉(レイ・ロイ)
※納蘭秀吉(ナーラン・シウヂー)飾:羅二羊
※納蘭明慧(ナーラン・ミンホイ)飾:李小冉(リー・シャオラン)

〈その他〉
※斉真君(チー・チェンジュン)飾:孫建魁(スン・ジェンクイ)
☆紐枯魯(ニウク-ルー)飾:徐向東(シュウ・シャンドン)

かつては太祖ヌルハチ十二護衛の一人、多格多の師匠。多格多の要請により再び戦場へと戻ってきた。

余談ですが、穆郎は本当は苗字があって梁穆郎というらしいです。

ということで残りの展開に進みましょうかな!

命からがら逃れた楊雲驄と楚昭南だが、楊雲驄だけが飛紅巾に助けられ、楚昭南は独り置き去りにされ流浪の旅へ。

宮中では不穏な動きを察した順治帝は、事態を打破しようと哆格多を急遽都に呼び寄せる。

昭南は由龍剣を返してもらうと、配下が送った馬に乗り、とある宿にいた。

送り込まれた女性と一夜を過ごした昭南は庭で遊ぶ子供たちを見て何かを悟ると、用意された服を脱ぎ捨て哆格多の下へ向かった。

ちょうど同じ頃、都にいる紅槍会の仲間を集めていた傳青主たちも密かに活動をしていだが、敖龍と哆格多が会合に選んだ娼館に潜伏していたことを気付かれ襲撃される。
しかし傳青主たち三人は難なく兵たちを撃退した。

三人で行動するようになって辛龍子は天瀑剣法の教本を元英に手渡したりして、すっかり仲良しになったようです。

元英の腕もだいぶ上がってるようです。
元英を演じた桑偉淋は散打のチャンピオンなんだね。
がたいもいいし力強い動きができるのはそのせいだったのか!

都のほとんどを牛耳っているとされている敖龍長官は、都で有名な女芸妓である董小宛を捕らえ、彼女を利用して順治帝を失脚させようとしていた。

そんな中、哆格多は紅槍会を名乗る刺客の襲撃に遭うが、襲撃の仕方で紅槍会ではないと気付く。
首領の男は哆格多が呼び寄せた師匠の紐枯魯だった。

ニウクッルルゥッ~って巻き舌がすごい摩訶不思議な風貌の人です。
しかしキャストが豪華だね。徐向東さんまで登場しましたよ!

因みにこの作品の剣術指導は斎真君役の孫建魁さんと徐向東さんがやっているのですよ。

董小宛の夫である冒は娘の娘を抱え妻を連れ出そうと皇宮に忍び込んでいたが、傳青主たちと出会い助けられた。

事情を聞いた傳青主は城に捕らわれている董小宛を助け出す約束をする。

とそこで元英が柱に書かれた暗号を見つけ都の残党、魯と出会う。
そして魯は偶然にも董小宛を看ていた医師だったのだ。

都に向かう途中で桃の花を見て過去を思い出した辛龍子は狂ったように走り去り失踪してしまい、元英は探しに行くことになる。
一人で都に向かう傳青主はそこで紐枯魯と会ってしまう。

傳青主は紐枯魯を知らないようだが、紐枯魯は傳青主がかつて処刑執行人だったことを知っていた。

舟形の輿に乗って登場です(←特注だろうか?)
二人の闘いは京哥の『少林武王』で観たことはありましたが、あの時とは善悪の立場が逆です。
このシーンでの闘いは手合わせ程度でしたが、あとが楽しみですな。

傳青主の目的は董小宛を助けるだけではなく、隙を見て順治帝の暗殺もするつもりなのだ。

しかし、宮中では敖龍が順治帝を退位させようと大軍を率いて城を取り囲む事件が起きていた。

傳青主の手引きで皇宮を出た董小宛は銃に撃たれ、退位させられた順治帝は失踪してしまった。
そして第三皇子の玄燁(ゲンヨウ)が即位した。彼が後の康煕帝である。

敖龍を殺害した哆格多は明慧との婚礼を利用して、七剣を一網打尽にしようと目論んでいた。

一方、杭州まで来ていた雲驄と飛紅巾は偽名を使い宿に泊まっていた。
そこへ偶然、手下を連れた紐枯魯と斎真君も訪れてくる。

斎真君は紐枯魯の誘いにも乗らず沈黙を通していたが、雲驄はしつこい紐枯魯の誘いを断れず酒を酌み交わす。

飛紅巾はすっかり恋人気取りだけど、雲驄も彼女に責任を感じてるし、いざとなれば力にもなってくれるから突き放せないんだろうな。

飛紅巾も契りを交わしたなんて聞かされて相当ショックだったろうに。

斎真君とは顔見知りであるが、紐枯魯の素性が判らない雲驄は紐枯魯と兄弟の契りを結ぶことにし、その証人を斎真君に頼む。

もう一人の客が入ってきた隙に飛紅巾は紐枯魯の手下を殺し、どう出るか様子を見るつもりなのだ。

紐枯魯の部屋の下に抜け道があることを知った雲驄たちは
宿に侵入してきた清兵の混乱に紛れ逃げ出した。

そんな中、新しい長官赴任で杭州の警戒は厳重になっていた。新任長官は納蘭秀吉だ。

その警備の中、穆郎はとある屋敷に入っていく。
袋から剣を出し仲間に配ると、地下にいる劉頭領に新任長官が来ることと会合の知らせを伝えに行く。

劉頭領と志邦は紅槍会の仲間が捕らわれている地下牢を目指しある屋敷で地下道を掘っているのだ。

ようやく穆郎と志邦が再登場です。
このドラマってストーリーの持って行き方がじれったいよね。
そこの場面になるとそれオンリーになってて、他の人たちの動きが一切わかんなくなってる。
その頃○○は~みたいにまんべんなくほかの登場人物の動きを書いてくれればいいのに。
どうでもいいけど相変わらず郁芳は辛気くさいな(笑)

もう一方でも明慧の侍女、春桃が警備をかいくぐって一軒の大きな屋敷に入っていく。
薄暗い部屋の中には妊婦の明慧が絵を描いている。
臨月だというのにつわりが酷く食欲もほとんどないようだ。

『明慧、妊婦』って当然、雲驄の子だよね。
ということは一発命中ですか。
臨月、、、あの砂漠の一件から十ヶ月経ったってことか。

って相変わらず哆格多は魯王子って言ってるけど、まだいると思ってるんだね。
頭良さそうなのに、紅槍会の総舵主の嘘をまだ信じてるなんてね。いろいろ策を練って情報を得て動いてるくせに、それを先に調べろよ(笑)

都に集まった紅槍会本部の集会で、会頭や多くの会員たちが清軍に捕らわれていると知った劉頭領は、七剣士が揃うまで突撃を待ってくれるよう要請する。

武荘支部の人たちに比べて、本部の幹部二人はちょっと嫌みなやつだな。
まぁいきなり剣士を信じろって言われてもという気持ちは解らなくもないけど、端っから疑ってるような態度が好かないわ!

ようやく人の気配が感じられるくらい穴掘りが進み脱獄を前に、食べ物を届けることにした。
そんな時、華昭が留守のはずの向かいの家に人が入っていくのを見たという。

郁芳が屋敷の主の親戚を装い様子を見に行くと妊婦がいて、隠れていることを黙っていてほしいと頼まれた。

劉頭領は危険だと中止すると言うが、郁芳は今夜は看守が宴会をするので機会を逃す手はないと穆郎が行くことになった。

一つの牢に辿り着いた穆郎は蘇州支部の雨足に薬と食べ物を届け全員の存在を名簿で確かめると獄中の見取り図を受け取り宿に戻った。

郁芳は牢獄に穴蔵があるのを聞いていて、再び穆郎は会頭の居所を確かめに向かう。
そして穆郎は地下の水牢に幽閉されていた会頭の呉九汐と会えた。

しびれを切らした本部の仲間たちに急かされた志邦は正面から突破すると牢獄へ向かう。
捕らえられていた紅槍会の仲間を救出しようとしたが、穆郎が鎖を切るときに仕掛けてあった警報には触れてしまったため,侵入したことがばれてしまっていた。

志邦が一人で行くって言ったとき郁芳も一緒に行くって言うんだけど、「お前の腕じゃ足手まといになるから、死ぬのは一人で十分」って。
その言葉を聞いて郁芳が急に志邦に抱きつくんだけど、この子の気持ちがホントよく分からん。
さっきお守り握りしめて昭南のこと考えてたくせに、穆郎をじっと見つめて汗拭いてあげたり。
いったい誰が好きなんですか!

穆郎は地下の水牢にいた呉九汐を連れ出し会員の下へ戻りり志邦と合流すると、会員たちを捕らえていた兵をなぎ倒し外へ出ようと門へ向かった。

とそこには火矢を構えた兵が待ち構えていて志邦は一本の矢を躱せずに撃たれてしまった。
矢を抜いて血が吹き出した志邦に穆郎が血流封じを施すと
総舵主の呉三汐は傷口に自分の腰帯を巻いてくれた。
そして会員は穆郎と志邦に会頭を託すと獄中に残った。

再び水路から志邦たちは外に出るとそこには納蘭長官が待ちかまえていた。
志邦は向かいから放たれる銃弾を剣で受け止め撃ち返す。
穆郎は次々に放たれる矢を剣で跳ね返し竹を倒し会頭を守る柵を作る。

この時に呉九汐総舵主は志邦の授かった舎神剣が自己犠牲の剣だって分かってたし、ずっと二人の動きを見ながら「天山剣法、好剣法!」唱えていたのは武功を身につけてる人ってことなんだね。

兵たちは次々と倒していったけど、納蘭長官の流星錘が再び炸裂!
でも志邦は負けなかったよ!
内功のある穆郎に総舵主を託し逃げた納蘭長官を追って行った。

そして総舵主が己の血で書いた血書を預かり会頭を背負った穆郎は仲間の下へ戻ろうとしたが突然現れた何者かによって連れさらわれてしまった。

屋敷に戻った志邦たちは任務失敗を劉精一たちに告げ、穆郎が託された遺言書と思われる血書を読むとその中には会頭の座を志邦に譲ると書かれていた。
しかし、本部の仲間は自分で書いたのではないかと疑い始め、剣を向けた。

それを止めた頭領が剣を遮った勢いで志邦が腹に巻いていた布が切れ中には紅槍会の会頭の帯が隠されていた。

そこへ会員の一人が翌日に呉九汐の処刑されるという公示がされてることを知らせにくる。
余りに早すぎると察した志邦たちは用心しながら様子を窺うことにした。

さっきまで「この若造が」とか言ってたくせに、バックルを見た途端の態度の変わりようはすごかったね(笑)

その頃、元英は清軍の陣営で紐枯魯たちの動きを見張っていた。
そして確かな情報を掴み志邦たちのところへ戻ってくる。

やはり思ったとおり呉九汐には紐枯魯が入れ替わっていて車の中には紐枯魯の手下の四険が潜んでいると知らせてくれた。

四険の白衣装のオカマ野郎がキモいです。
勝手に朝廷の張魁に拷問して哆格多に怒られてたけど、このあと役に立つのだろうか?

向かいの家の様子を窺っていた郁芳はそこで、明慧と凱娘の会話で子供の父親が雲驄で自分は陛下に嫁ぐと話しているのを聞いてしまう。

志邦が正式な紅槍会の会頭に就任し、ここに新たな紅槍会が誕生し哆格多との決戦を控え、七剣士が揃う日を待っている。

酒が弱いのに次々と飲まされている志邦に一番に先に水を持って行ってあげる元英。志邦とは小さい頃から一緒だったからホントに兄弟のように思ってるんだろうね。

懐かしい顔が戻ってきたと元英に会った郁芳は嬉しそうだったけど、ミコも嬉しいです。
なぜなら穆郎も好きな造型だけど元英もこれまた捨てがたいからな(笑)

一方、久々に家に戻った納蘭秀吉は、明慧の居場所を教えろと春桃を問いつめる。
口を割らない春桃にもし婚礼までに明慧が見つからなければ納蘭家は取り潰されるといい、春桃の下を去った。

そして春桃は長官に居場所を教えてしまった。
妊娠してることも知ってしまった納蘭長官は屋敷に向かう。
人気を感じた凱娘は明慧を奥の部屋に隠す。

いつもの部屋で明慧の絵を見つけた秀吉は、それ以上探さず黙って屋敷を出ていく。

郁芳は向かいの妊婦が納蘭秀吉の娘でお腹の子の父親は雲驄のだということと哆格多に嫁ぐことを穆郎だけに話すと、穆郎は明慧と子供には罪はないと受け答える。

そして郁芳が差し入れを持って行ったその時、陣痛が起き明慧は女の子を産み宝珠(バオジュ)と名付けられた。

明慧は凱娘に雲驄に渡してくれるよう宝珠を託した。
しかし屋敷の外に出たところで納蘭秀吉が待ちかまえていて凱娘は殺されてしまう。
とそこへ飛紅巾が現れ子供を連れ去ってしまった。

杭州ヘ駆けつけた雲驄は郁芳から明慧と子供のことを聞き屋敷に向かったが明慧の姿はなかった。

納蘭秀吉とも鉢合わせしてしまったが、雲驄は納蘭秀吉の胸を剣の柄で突いただけで殺すことはできなかった。

雲驄が戻ったと紅槍会の面々は今後のことを話し合っていたが雲驄は上の空だ。
とその時、顔を隠した昭南が現れ雲驄はあとを追った。

昭南は偶然に明慧が屋敷の井戸に飛び込もうとしたところを助けて匿っていたのだった。
しかし昭南が雲驄を連れ行ってみると紐枯魯にさらわれてしまったあとだった。

昭南は隠れ家に行き、穆郎たちと久々の再会を果たす。
そのことを知った郁芳も嬉しそうだ。
雲驄は明慧のことでみんなに迷惑はかけられないと言い出すが、志邦たちはなにがあっても味方でいるといい、昭南は紐枯魯が明慧を連れ去った東陵閣に行くことを決めた。

翌日、昭南が東陵閣に行くと、四険の一人が待っていて七剣士が全員揃えば明慧に会わせられるという。

外で見張っていた穆郎の合図で一斉に中に入ったが逃げられてしまった。
紐枯魯の狙いは七剣士で、明慧の素性には気付いていないと分かった昭南たちは、女を渡すと示された灯籠坊へ飛び込むことにした。

哆格多は紐枯魯に捕らえたのは昭南の女だと思ってるんだね。
それと納蘭が灯籠坊に現れたのは、元英が投げた文だったってことか。

昭南は納蘭秀吉に明慧を救うために手を組もうと持ちかける。
昭南は再び偽装投降を試みることにし、納蘭には見張りを緩めるよう話した。

ってまた大師兄は偽装投降かよ!?
正面から行っても勝てないと分かってても、哆格多だってそうそう何度も投降しますって言っても信じないでしょ。

洞窟に捕らわれていた明慧の下へ四険の一人、無耻が現れ明慧に襲いかかる。
とそこへ飛紅巾が現れ銃で無耻を撃退してくれた。
しかし再び起き上がってきた無耻にとどめを刺したのは明慧だった。

洞窟から逃げ出した明慧は黒装束の男と馬に乗っている。
雲驄だ。着いたところには侍女がいて場所を尋ねるが、みんな口が利けない。

侍女の服を見る限りでは、春桃と同じ服なので清軍の下にいるのは確かだね。
紐枯魯は明慧の素性を知らないのに、哆格多に見つかれば分かっちゃうよね。

飛紅巾は雲驄を連れ洞窟に戻るが明慧の姿がない。
なぜ一人きりにしたと雲驄は怒って飛紅巾に剣を突きつけた。
飛紅巾は目に涙を浮かべ去っていった。

子供を救って面倒を見てくれてた飛紅巾に剣を向けるなんて酷いな。
飛紅巾の気持ちを考えたら絶対できないでしょ。
飛紅巾にとっては宝珠は愛する雲驄の子でもあるけど、明慧の子でもあるわけで、その明慧は敵に嫁ぐんだよ。
元はといえば雲驄の優柔不断が原因なのに。
元々、雲驄は萌え対象ではなかったけど雲驄が嫌いになってきた!

昭南が投降したことを公示で知った紅槍会の幹部は、朝廷に寝返ったのでは疑うが、雲驄は哆格多を暗殺するための偽装だと話す。

哆格多は昭南に二品官の官位を与え、まずは忠誠心を試そうと捕らえていた紅槍会全舵主、呉九汐の処刑を命じた。
縛られた呉九汐が最期の杯を望むと昭南は酒を飲ませた。意図があって調停に取り入ったことを確かめた呉九汐は舌を噛み自決する。しかしそのことを気付かれないよう素早く呉九汐の首を斬り落とした。

城門に吊された呉九汐の首を持ち去る雲驄と穆郎。
幹部を始め皆が昭南が本当に寝返ったと確信している。
志邦は雲驄に昭南の釈明を託すことにした。

投降して以来一度も哆格多に会えずにいた昭南は手紙を渡しようやく会うことができた。
しかし、影武者かもしれないということが頭によぎりその場では手を出すことができなかった。

明慧の居場所を突き止めた昭南は助けに向かったが、紐枯魯が屋敷に火をつけてしまう。
中に入った昭南は明慧を連れ去るとこっそり埋葬し、雲驄には匿ったと嘘をつき暗殺計画を続行することにした。

雲驄が飛紅巾とことをなしたことって昭南は知らないんだったよね。
昭南はそれ聞いてびっくりしてたけど、雲驄も昭南が飛紅巾にコクったことも知らないんだったね。

火を点けたのが紐枯魯と知った哆格多は激怒し、紐枯魯を追放をした。

それを知った昭南は哆格多の婚礼を利用し哆格多を狙う計画を立てる。
そこへ傳青主と辛龍子も戻ってきた。
しかし辛龍子は酒を飲んでいないと発作が起きてしまうようだ。

会員たちを匿うために志邦と穆郎は手引きするのだが、そこへ四険の一人に襲われる。
志邦と穆郎で倒すことはできたが、会員の一人が必要以上に四険を滅多刺しにした。
それを見た志邦たちは異常に思い、その会員を連れていかず殺すことにした。
しかし穆郎はその男を殺せずに逃がしてやってしまった。

穆郎が一瞬、趙さんのことを思い出してるんだけど。
志邦だって趙さんの顔は知ってるんだからそんなはずはないよね。
名簿にないけど、この人の言うように逃げてる反清の一人として重ねてたってことだね。

いよいよ哆格多の婚礼を利用した暗殺計画を決行することにする。
明慧になりすました郁芳が輿に乗り、劉頭領と元英は清兵になりすまし行列に紛れた。
昭南の合図さえあれば、このまま突進する計画だ。

一方、哆格多も破魔矢を撃ち、明慧も支度を済ませていた。

洞窟から逃げ出した明慧を救出したのは哆格多だったのだ。
昭南の偽装投稿のことも紅槍会が婚礼を利用して攻め込んでくることも哆格多はすべて見通していたのだ。

雲驄の下に飛紅巾がやってきて、明慧が死んだことを告げすべてが罠だと話す。

哆格多に見破られていたと知った昭南は焦って合図を上げてしまう。
その合図を見た会員たちは宮中に突撃していく。

雲驄も宮中に向かい昭南が罠だと話しても聞こうとせず、明慧を救ったのも嘘だと責め立てる。

兵の数人は倒せたが、会員たちも斬られ犠牲になっていく。
そして哆格多の投げた毒矢が足に当たりよろけた劉頭領が、昭南の剣に刺さってしまった。

その姿を見た郁芳は父の仇を討とうと昭南に斬りかかり、雲驄も輿に乗った明慧を救い出そうとして中にいた斎真君の攻撃を受け青幹剣を奪われてしまい、兵の放った矢に撃たれる。

雲驄はそこに現れた飛紅巾が救って逃げ、昭南たちもひとまず引き上げることにした。

志邦も元英も昭南を疑っているのか、呼び方が大師兄から昭南に変わってるし、郁芳は剣まで向けちゃって。
呉九汐も牢にいた仲間たちまで殺したって思ってるくらいだから、父親まで殺されたら怒り心頭なんだろうな。
でもさ、あの時は哆格多のとこにいて仕方なくやったことな訳で、頭領を殺すはずないじゃんね。
それにお前が昭南を殺そうと暴れてるうちに、仲間が兵にやられちゃうじゃないか、このバカ娘!

城門に吊された頭領を奪いに行っている隙に、郁芳は父の仇を討とうと一人で昭南を探しに行ってしまった。
しかし郁芳は手も足も出せず倒れてしまう。

郁芳を迎えにきた志邦たちに責められた昭南は釈明もせず、哆格多の首を取れば分かることだと去っていった。

アジトに戻った傳青主たちは布陣を立て七人で哆格多を攻めることを誓う。

志邦たちは牢にいる仲間たちを救い出し、隠れ家の塩倉へ向かうが誰かにつけられていると気付き、穆郎に見に行かせた。
穆郎が待ち伏せていると追ってきたのは名簿に名のないあの男だった。
仲間の下に行きたいという男を殺せずに穆郎はその男を逃がしてやる。

傳青主たちは飛紅巾の下にいる雲驄を迎えに行き、決戦の地、銭塘江へ向かう。
やってきた昭南は哆格多の下へ一気に走り出してしまう。
雲驄は紐枯魯の千刃斬に背中を斬られ危うい状態だ。
雲驄を追ってきた飛紅巾に助太刀されるも、紐枯魯と飛紅巾は相打ちになり崖下に落ちてしまった。

傳青主は斎真君との一騎打ちだ。
なかなか決着が付かない闘いだったが、傳青主の莫問剣によって斎真君は征された。

この作品の中で一番カッコいい闘いだったな。
構えからなにから文句の付け所がない。
傳青主の動きはまったくぶれないし、イケ爺でしたよ。

四険の一人と戦っていた志邦と穆郎。二人の剣に男は倒れたが、塩倉は包囲されているという。
幹部や仲間たちは清兵に殺されていく。
郁芳は子供たちを連れ隠れたが兵に見つかりそうだ。
郁芳は勇気を振り絞り外へ逃げ出すが、そこへあの男がやってきた。
名簿にないあの男は四険の一人だったのだ。

子供たちを逃がし男と闘う郁芳は、男に斬られ真っ二つになった父の位牌で男を刺し殺した。

志邦と穆郎が駆けつけたが、子供たちは兵の放った矢に撃たれ倒れたあとだった。
あの男を殺さなかったことで、子供たちが犠牲になったことを悔やむ穆郎は郁芳に責められ、日月剣を郁芳に託し、去っていく。

哆格多と闘っていた昭南は、哆格多の持つ青幹剣を征し、哆格多は海に落ちていく。

そして哆格多を討ち取ったと雲驄の下に戻るが、雲驄は既に息絶えていた。

昭南は人助けのため天山を下りたのに結局誰も救えなかったと、晦明大師と傳青主、紅槍会に復讐すると言い放ち去っていく。

穆郎は傷ついたまま、宝珠を連れ天山に戻った。

結局紅槍会で生き残れたのは志邦、元英、郁芳、華昭だけだ。
傳青主は昭南たちを探しに元英と旅立った。

劇終-

やるせない結末です。

といってもここまでは上部で下部があるようなのですが、作品化されていません。

昭南の言うように、剣だけでは誰も救えなかった。
剣は人を殺すこともできれば守ることもできる。
ひとたび剣を振れば人は死ぬとも昭南は言っていたけど、銃も大砲もあるこの時代に、剣の腕だけでは人は救えないということだよね。

人助けのために下山したのに、結局は哆格多の首を取ることだけが目的になってしまっていた昭南。
偽装投降などせずに真っ向から戦えば犠牲者も少なかったように思うけど。

反清組織には天地会や紅花会もあるけど、この時代のあとに登場する組織だよね。
剣客で組織されている天地会や紅花会に比べて紅槍会は一般の農民などで作られているため武力も弱い。

下部の作品化はないけど、原著の下巻では昭南は七剣を抜け極悪人になるらしいし、穆郎は凌未風と名を変え由龍剣の使い手になるみたいだね。
元英も剣士になって、華昭も成長し七剣のメンバーになるんだね。

最後に萌キャラは穆郎と元英。ヒロインでは飛紅巾だね。


穆郎の考えは剣士としては甘かったかもしれないけど、人としてはまっとうだったと思う。
元英は素朴で的確に与えられた任務をこなしていける人。
飛紅巾は可愛すぎるぐらいいい女性だったと思う。

音楽はそれぞれのキャラクターに合ったイメージでシーンを盛り上げていてすっごく良かった!

最後にミコのマウス絵でお別れです。