Miko(神湖)の呟き処「功夫迷的独白」 -2ページ目

Miko(神湖)の呟き処「功夫迷的独白」

本格派武打明星(武術アクションスター)である吴樾・吴京・李連杰などの作品レビュー(ネタバレあり)、マウス絵、日記
         

原題:『七剣下天山』2007年


【登場人物】 ☆の人は新しい登場人物

〈七剣/得物〉
※楚昭南(チュウ・ヂャオナン)/由龍剣-飾:趙文卓(チウ・マンチェク)
※楊雲驄(ヤン・ユンツォン)/青幹剣-飾:王學兵(ワン・シュエービン)
※辛龍子(シンロンヅ)/競星剣-飾:計春華(ジー・チュンホア)
※穆郎(ムーラン)/日月剣-飾:喬振宇 (チャオ・ジェンユー)
※傳青主(フー・チンジュ)/莫問剣-飾:于承恵(ユー・チェンフイ)
※韓志邦(ハン・ヂィバン)/舎神剣-飾:張博(チャン・プオ)
※武元英(ウー・ユェンイン)/天瀑剣-飾:桑偉淋(サン・ウェイリン)

〈武荘〉
※劉郁芳(リィウ・ユイファン)-飾:王麗坤
※劉精一(リィウ・ジンイー)-飾:梁家仁(レオン・カーヤン)

〈清軍〉
※哆格多(ドゥオゴードゥオ)-飾:呂良偉(レイ・ロイ)
※納蘭秀吉(ナーラン・シウヂー)-飾:羅二羊
☆納蘭明慧(ナーラン・ミンホイ)-飾:李小冉(リー・シャオラン)

清朝大将軍・納蘭秀吉の一人娘。絶世の美貌と純粋で綺麗な心を持っている。素直で善良な性格ゆえに、多くの男性にとって彼女はまさに完璧で理想的な女性。

〈砂漠の鷹〉
☆飛紅巾(フェイホンジン)-飾:蔡少芬(エイダ・チョイ)


かつて江湖にその名を轟かせた女盗賊“白髪魔女・玉羅刹”の唯一の弟子。反清朝組織“砂漠の鷹”と呼ばれる集団を率いて清兵たちと対抗している。

〈その他〉
☆斎真君(チー・チェンジュン)-飾:孫建魁(スン・ジェンクイ)


漠北剣神”というあだ名を持つ丘東洛の師匠。奇特な鉱石で鍛えられた軟剣の使い手で、楚昭南や楊雲驄が手を組んでもなお、手に負えないほどの凄腕な剣客。

さてさて第二編です。

天山に戻る途中の砂漠で商人の一団と行動をしていた雲驄はそこで清軍の襲撃に遭うが、決断に迷い剣を抜けなかったことで商人の一団を皆殺しにされてしまった。

判断を鈍ったことを悔やみつつ、天山の麓で暮らす克里木(クリム)夫妻に世話になっていた雲驄はそこで埃爾江(アイアールジャン)という唄歌いの男と会った。

彼に過ちを犯したせいで追われる身だと打ち明けられ、意気投合し友となった雲驄は彼を守ることにした。

そこへ追っ手が現れ埃爾江は赤い服に身を包んだ女性に捕まり連れさらわれてしまう。

女性は砂漠の鷹の長である飛紅巾で二人はかつて恋人同士だったが、埃爾江が遭難した兵を助けたことで村を襲われ滅ぼされてしまったのだ。

飛紅巾から逃げる埃爾江に青幹剣を持ち逃げされた雲驄は二人を追いかける。
と追いついたところで、飛紅巾は剣を持って突然崖から飛び降りてしまった。

雲驄も追いかけるように崖から飛び降り飛紅巾を捕まえたが、剣は下に落ちてしまった。

砂漠のシーンになってからオリエンタルな雰囲気に変わりました。
砂漠の鷹の面々は顔も濃いし衣装もウイグル族の人みたい。
音楽もいいね~『アイアへ~ オーアヤヘ~ アイアオ~♪』

飛紅巾は女だてらに部族を率いてるだけあってスッゴく強い女性です。
埃爾江をホントは処刑したくないんだろうけど、リーダーとしての示しを付けるため彼を処刑しようとしているのだ。

飛紅巾を演じるエイダ・チョイは張晋の奥さんですが、この時は結婚する前のようです。
すらっとしたボディときつめの顔が族長としてぴったりだったな。

埃爾江を処刑した飛紅巾は新たな水源地を探しに旅立ち、雲驄も青幹剣を返してもらうため彼女のあとを追う。
しかし一向に水源地が見つからず飛紅巾は疲労困憊して倒れてしまった。
だが別の場所を探していた雲驄が水源地を発見し、水を持って飛紅巾の下に戻ってきた。

仲間たちも大喜びでその夜は祝いの宴で盛り上がっっていた。
二人も酒瓶を手に語っていたが、酒に弱い雲驄は酔いつぶれてしまった。

雲驄は飲んじゃだめだね。
埃爾江を助けるって言ったときも酔ってる隙に飛紅巾が連れて行っちゃったんだから。

翌朝、飛紅巾は雲驄を仲間に誘うが、雲驄が天山の弟子だと知ると急に態度を変える。
飛紅巾の師匠である白髪魔女と晦明大師は過去に因縁関係にあり、飛紅巾は師匠に天山派の人間は殺すように教えられていたのだ。

しかし恩義を感じていた彼を殺すことができず、冷たく追い払ってしまうのだった。

天山に向かった雲驄は途中で哆格多率いる大軍が近づいていることに気づき飛紅巾の下へ戻ることにした。
野営地に戻ると砂漠の鷹の面々は伝花という遊びをしていた。

投げられた青い花を偶然受け取った雲驄は、意味も解らずその花を飛紅巾に渡してしまう。

そして雲驄は清軍が近づいてることを話し逃げるよう諭すが、飛紅巾は食糧を断ち足止めすると準備を始める。
軍に乗り込むという飛紅巾に残るように言った雲驄は一人で軍営に向かう。
しかし飛紅巾は剣を探そうと追って来た。

知らなかったこととは言え、あんなに嬉しそうにしてる飛紅巾に対して雲驄もまったく冷たいな。
赤い胸当てを大事に持ち帰ったくせに、まったくなんでしょう(笑)

哆格多たちも突然起こった砂嵐を避けようと軍営に戻っていった。
剣は見つかったが岩に埋もれて抜くことができない。
そこで雲驄は火薬を使って岩を砕こうと思いつき清軍の蔵ヘ盗みに行くことにした。

火薬を手に入れ戻ろうとしたが、そこで怪しい動きを察した雲驄が様子を窺っていると、丘東洛と師匠である斎真君の姿を見た。

納蘭将軍の一人娘である明慧が父親を案じて軍営にやってきていた。
哆格多は女性がいると面倒だと厄介そうに明慧を見ているが、優しい慈悲の心を持つ明慧のお陰で兵たちは救われていた。

明慧を演じる李小冉さんは樾哥のドラマ作品『蓮花』の主人公で観たことはあったけど、明慧役の彼女は透明感があって優しいだけじゃなく、芯の通った聡明なイメージ。
兵たちは「天女のよう」と言ってたけどまさにそんな感じだった。
ちょっと小雪に似てるななんて思ったり。

明慧が飛紅巾に襲われて父親も哆格多も心配してて、最初は明慧のことを鬱陶しがってた哆格多も彼女芯の強さに惹かれてる感じもあって。
絵を描くことが好きでもあまり上手じゃない絵を個性的だと誉めたり。
きっと常に敵と戦う緊迫した状況にある哆格多も彼女を見てるとホンワカする気持ちになれていたのかな。

再び、食糧庫に向かう雲驄と飛紅巾の下に斎真君が現れ襲いかかってきた。
斎真君は二人がかりでも敵わないほどの強敵で、飛紅巾も雲驄も危うくなった。

とそこへ雲驄を探していた昭南が現れ助太刀してくれたことと、再び起きた砂嵐のお陰でなんとか危機を脱し野営地に戻った。

斎真君役の孫建魁さんまで出てくるとは、これは豪華キャストですよ!武術作品には欠かせない往年の俳優さんが勢揃いだよ~
卓哥との絡みもすごかったけど、于承恵さんも春華哥もいるし、後々絡んでくれたらもっとすごいんだろうな!

野営地に戻った昭南は計画を練り飛紅巾に提案するが、天山派とは手を組めないと突っぱねられてしまう。

昭南は緑珠を砂漠で葬ったあと、町で飛紅巾を見かけてるんだよね。
その時の様子が一瞬気にかけてる感じがあって、また惚れちゃうのかな?なんて(笑)
まさかついさっき、緑珠を葬ったばっかりでそんなことはないと思いたい。

突っぱねられてしまった雲驄は清軍の食糧倉庫を焼き討ちしようと単身、軍営に乗り込む。
丘東洛を捕らえ逃げようとするが見つかってしまい、哆格多の放った矢に打たれてしまった。

どうにか河に逃げたがそこに女性が沈んでくる。
女性は軍営で重傷を負った兵を治療していた明慧だった。
血で汚れた手を洗い流そうと河に来ていたが、足を取られてしまったのだ。
河に落ちた雲驄は追ってきた兵が河に向けて放った矢から明慧を守っていたが、再び背中に矢を受けそこで意識を失ってしまった。

雲驄を案じ単身で砦を攻めに向かった飛紅巾はあえなく反撃され、追ってきた昭南に救われる。
しかし逃げる途中で清軍に取り囲まれ、昭南は再び哆格多は配下になるよう誘われたが、きっぱり一蹴した。

銃で撃たれた傷を昭南に治療してもらった飛紅巾は、昭南のことも少しずつ信用しだしていた。

治療を始めた明慧だったが、男が敵であることは判っている。
しかし、雲驄の独特な雰囲気に惹かれた明慧は特別な感情を抱き始める。
明慧の手厚い看病で良くなった雲驄も次第に明慧を意識し始めていた。

痛さ凌ぎの為に酒を飲まされた雲驄は、また酔ったせいなのか、痛くて気が遠のきそうだったのか「河で水浴びしてたんだろ」って言い出して怒られて。
雲驄は優しいんだけど、天然なのか鈍感なのか掴み所のない男だな~

回復した雲驄を逃がすことはできたが、匿っていたことを父親と哆格多に気付かれてしまっていた。
しかし哆格多はそのことを責めず納蘭将軍に明慧を娶ると明言すると、彼女を伊梨に送ることにした。

一方、清軍との対抗策を練っていた昭南は、突然飛紅巾に想いを打ち明ける。自分の恋人を処刑した飛紅巾と緑珠を死に追いやってしまったという自分の境遇を重ねることで、彼女に惹かれていたのだ。


おいおい、まったく惚れっぽいね~
緑珠と重ねているにしても、好きだ惚れたって言ってる場合じゃないでしょうが!

父親とともに伊梨に向かっていた明慧は砂漠の鷹の襲撃に遭い捕らわれてしまった。
飛紅巾は明慧が納蘭将軍の娘だと知ると処刑しようとする。
雲驄が彼女が命の恩人だと話しても雲驄を好きな飛紅巾は嫉妬心もあって聞き入れてくれない。

そこで雲驄は明慧を連れ出すことにした。
昭南の助けも借り、逃げた二人は愛の契りを交わす。
しかしその夜、明慧が自分の首飾りを雲驄の荷物に入れようとすると、中から赤い胸当てを見つけてしまった。

翌朝、雲驄は気持ちを決め一緒に遠くに行こうというが、
明慧は戦を終わらせるよう哆格多と父を説得するので、雲驄には飛紅巾を説得するよう頼み、軍営に戻ると告げた。



酔っていたとは言え、飛紅巾とはことをなしたかくらいは覚えてるだろ~
責任取るって言ってたけど、じゃどうして明慧の気持ちを受けてしまったのかってのも問題。
昭南にも好きか嫌いかどっちかだとか、彼女が求めてるのは責任じゃなくて愛情だって言われてたけど、確かにそうだよね。

明慧の気持ちを理解した雲驄は飛紅巾の下に戻りもう一度一緒に戦いたいと頼むが、飛紅巾は受け入れることなく冷たくあしらった。

一方軍営に戻った明慧は哆格多から求婚される。
一度は拒否しだしていた明慧も、もう誰も殺さないと約束してくれればという条件で結婚に同意した。

砂漠の鷹たちに哆格多の密偵ではないかと疑われ始めた昭南は、自分の潔白を証明するために哆格多の首を取ってくると約束する。

軍営に単身乗り込んだ昭南はそこで克里木の妻である曼鈴那(マリナ)が殺されている姿を見つけ連れて帰る。
昭南はすでに殺されていたと話すが信じてもらえず、益々疑われてしまった。
なんとしてでも信用を取り戻すため昭南は哆格多の首を持ち帰ると約束し軍営に乗り込んだ。

しかし暗殺は失敗に終わり、砂漠の鷹も壊滅状態に陥った。
昭南と雲驄も命からがら撤退したが、昭南を益々疑い始めた飛紅巾は、雲驄だけを連れ去った。
そして砂漠に独り残された昭南は流浪の旅に出た。

昭南はやることなすこと裏目にでるね。
飛紅巾にも相手にされないし自信過剰が原因なのかな?
投降を誓ったとは言え、敵地で出された飲み物は飲んじゃだめでしょ!
哆格多よりも腕は上だけど頭脳で負けてるんだよな~

仲間を失った飛紅巾も都に行くんだろうな。
哆格多を倒すには、七剣士と組む以外は道はないしね。

第三編は都が舞台のストーリーですよ~

ここで七剣士の剣のご紹介!