こんばんは〜😍

 

熱が出る前、名作を読みました。

名訳?かもしれない。

60歳になったら訳すると村上春樹さんが決めていた作品だそうです。

テンポとか、なんともいえない迫り来るようなムードを訳文が醸し出していて

すごいなあと思いながら読み進めていました。

 

内容は

 

成功したギャツビーが昔の恋人を取り戻そうとしたが

過ぎ去った年月は取り戻せなかった話

 

な感じでしょうか。超適当な要約なので

読んだことない方は是非実際読んでください。

 

そして引き続き読んだのが

 

2007年にゴンクール賞を受賞した

ジル・ルロワの作品。

フィッツジェラルドの妻ゼルダの自伝風物語?

ゼルダの一人語りで、フィッツジェラルドとの関係、

彼女の生き様が浮き上がるようになっています。

 

ギャツビーを読んでいて思っていたのですが…

彼が愛するデイジーがなぜか影薄?

というより、ギャツビーは本当にデイジーを愛しているの?

それ愛?

そんな疑問はそのままフィッツジェラルドとゼルダに。

 

30近くなってダンサーを目指し、創作活動に打ち込み、

「書く」ことを志すゼルダ。

それを否定し、才能を過小評価し、封じ込め、

しまいにはゼルダ自身を精神病院に閉じ込めるフィッツジェラルド。

 

彼女がいかに、懸命に自分の人生を「生きよう」ともがいていたのか、

その苦しみがひしひし伝わってきます…。

 

 

フィッツジェラルドが成功者であり、作家として認められているからこそ

彼が否定すれば、公に否定されたも同然だったゼルダの才能。

さらに女性が女性であることによって

才能を開花させるのが非常に難しかった戦間期。

 

彼女の声を、物語によって蘇らせ

ゼルダや、同時代の女性たちの生き様に新しい角度から光を当てることによって

いままで見えてこなかったものが、見えてくる

そんな素晴らしい作品でした。