過去の記録を遡って、記載します。

少しでも誰かの参考になれば幸いです。


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5月23日

夫の精巣がんの細胞検査結果がでました。

結果はセミノーマという癌細胞でした。



精巣がんでは、

セミノーマか非セミノーマという

2タイプに癌細胞が分かれます。



非セミノーマだと、複雑ながん細胞であり、

治療も抗がん剤になります。


セミノーマだと、複雑ではない

がん細胞となり、治療も転移した癌の程度をみながら、抗がん剤か放射線治療かを選べます。



夫の精巣がんは腹部大動脈リンパへの転移が見られ、細胞検査結果はセミノーマ。



リンパ転移したがん細胞はCTの結果、

ひょうたんのような形をしていました。



ひょうたんの窪みの上、下を別々と考え

2個のがんとすると、

上は3センチ、下は4センチ。



1個のがんとすると直径7センチの癌、

今回は2つが完全に分かれているかが、

判断できないため、1個のがんとして7センチということで進めると説明がありました。



なので、夫はセミノーマ、

リンパへの転移、癌のサイズは7センチ。

腫瘍マーカーはなし。


以前、ブログでも紹介しましたが、


精巣がんの病期分類でいうと、

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《2期》

横隔膜以下

リンパまでの転移(遠隔臓器への転移なし)

2-B→後腹膜転移 癌が5㎝以上

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に該当します。

幸いなことに、セミノーマだったので、
抗がん剤治療(BEP療法)か
放射線治療かが選択できました。

夫、家族、友人などにも意見を聞き、
夫婦間で話し合い
結論「抗がん剤治療」を選択しました。

以下、私たちが話し合いまとめた
抗がん剤と放射線治療の
メリット、デメリットです。
参考になれば幸いです。

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抗がん剤(BEP療法)
BEP療法とは精巣がんの
初回抗がん剤治療に強く勧められる治療法です。

BEPとは、抗がん剤の薬の掛け合わせになります。正式名称はブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン療法と言います。

以下、看護知識をまとめるサイト「看護 roo!」
にある表です。

抗がん剤の薬は以下の3種類を掛け合わせたものがB E P療法となります。


▼(参考)看護roo!BEP療法について


BEP療法は強めの抗がん剤になるため、
脱毛は100%、副作用も個人差はありますが強くでる、と医師には言われました。

以下、
抗がん剤治療のメリット、デメリットです。

【メリット】
・全身の癌細胞を死滅させることが期待できる
→根本から治療することができる

【デメリット】
・強い副作用
→吐き気、脱毛、体力低下など
・治療終了後の体力低下による
日常生活復帰に時間がかかるリスク
・治療に期間がかかる
→夫の例)3クール 約3ヶ月


以下、放射線治療のメリット、デメリットです。

●放射線治療
放射線治療とは、放射線を体に照射し、
癌を死滅させる治療。

【メリット】
・短期間での治療可能(通常生活を送りながらの治療が可能)
→夫の癌を参考例とすると、
通院で週5日間、1日30分ほどの放射線治療を
おおよそ1ヶ月〜1ヶ月半ほど続けるという
イメージと言われました。
日常生活を送りながらの治療が可能

・体への負担が抗がん剤と比べて少ない
→吐き気などの副作用はあるものの、
抗がん剤よりは軽い

【デメリット】
・再発した際、同様の箇所への照射は不可
→放射線は強いものになるので、
同様の箇所への照射に制限がある。

・照射する範囲的に泌尿器への癌リスクが伴う
(精巣がんの場合)
→15年、20年後に再発のリスクがある。
年齢とすると50歳以降に泌尿器などへの癌リスクが通常の人よりも1.2倍増えるとのこと。

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私の意見としては、
抗がん剤は、副作用が強く出るのと、
何より良い細胞も死滅させるという、
かなりクレイジーな治療のイメージが強く…
私としては放射線ができるなら、
放射線がよいのではと夫に提言しました。

ただ、夫の年齢は32歳。
放射線を照射した箇所への
癌の再発があるとすると、その時は
おおよそ50歳以降。

その時、同様の箇所へは放射線治療ができないため抗がん剤一択になるという懸念もありました。
歳をとってからの抗がん剤治療は
辛いだろうと想定。

また、精巣がんになり、照射する箇所は
泌尿器の部分になり、泌尿器への癌が見られた場合は、かなり辛い状況になるという医師の提言もありました。

いま、幸いなことに新しい会社に転職して、
仕事も3ヶ月しっかり休みをもらっていることや
まだ若く、体力もあること。


急いで日常生活へ復帰をしなくとも、
しっかり体を整えて再スタートしたいという彼の意志もあり、抗がん剤治療をすることを決意しました。

また、今回抗がん剤治療をすることで、

残った片方の精巣の精子も薬で死滅してしまう可能性があるため、東京で精子凍結を行いました。


あくまで、可能性がある、

ということで、精巣がん治療が終わったのちは

自然妊娠している人がほとんどだと医師はいってました。


広島から東京へ一次移動し、

精子凍結を実施。


そして愛兎のまるは治療の間

夫の妹の家で預かってもらうことに。


預けに行く前日、

なんだかソワソワ、どうしたの?という表情や

なんとなく悲しげなまるを見て心を痛めました。




ごめんね、まる。

何が感じるものがあるのかな、わかるのかな。。

私が見れればよかったのですが、
東京⇆広島を行き来することになるので、
まるを一緒に連れてあるいては、
まるにストレスがかかると判断して
ここは潔く、3ヶ月間は妹さんにしっかり預けることにしました。

お子さんもいる中、感謝ばかりです。

まる、必ずむかえにいくね!

検査結果を経て、
6月中旬から1クール目開始です。

つづく

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夫も抗がん剤治療をブログに記載してます。
参考になれば幸いです!