紹介状と円錐切除で取った細胞のプレパラートを持って慶応病院の初診外来へ。


受付で「初診だとこのまま転院という形になりますがよろしいですか?」と聞かれたけど、B医大のI先生にはすっかり信用をなくしているmamaちゃんは例の一件でもうB医大に心在らず。

転院で結構です」と伝え受付手続きしました。


“例の一件”の話↓



ここで新たな主治医となるH先生と初めてご対面。とても丁寧な先生だったので一先ずホッと安心する。話に説得力があり、且つ端的で無駄がない。せっかちなmamaちゃんは、この手の先生が大好きだ。


一通り子宮頸がんについて話を伺い、頸がん&体がん検査。プレパラートの病理診断や検査結果に日にちを要するため、後日改めて外来予約を取ることに。




そして2週間後。

病理診断結果はB医大と同じ、扁平上皮内がんと上皮内腺がんの混合型でした。

こちらでの診断も正式に下ったことで、怒涛の質問タイム。


まず妊孕性温存に関して。

ここで言われたのは、上皮内腺がんのガイドラインはやはり子宮全摘。腺がんはスキップリージョンの関係で奥にがん細胞が広がってしまう。トラケレクトミーは子宮頸部だけを摘出する方法で推奨していないそうな。

手術&子宮温存といういいとこ取りの望みを持ってここへ来たけど、やっぱりダメだった。


同席したpapaちゃんの質問。

「治療は急がなければいけないものですか?

 1.2年後急に進んでる、ということはないのでしょうか?」


「今内診した感じ大丈夫だから、様子見でもよさそうですけどね〜。経過観察も1つの手です。僕の患者さんで過去にAISで妊娠して産んだ人もいる。その場合は赤ちゃんと一緒に子宮もとりあげるんです」

こ、これはすごい手術だな…

その方の予後について、きちんと聞いておけばよかったのに、不覚にも聞きそびれてしまった…


「まだ高度異形成が残っているようなので、経過観察中に異変があればもう一度円錐切除をするということもできます」

お!!。この流れだと、妊活にちょっと希望あり


「でも、ノーリスクではないからね。先生によってもそれぞれ考え方が違うから、うちの教授はAIS妊娠は反対なんです。腺がんはある程度大きくなってからでないと発見されないことがあるから、そうなると厄介なことに手術ができないし、放射線も効かないんですよ。様子見で良いと言った人もやっぱり取ると言って取った人もいます。


どうやらH先生はAIS妊娠容認派のようだ。

B医大と同じで、自分で選択するパターンか…

これは困った…。

ここで2人目とか言ってる場合ではなく、命が最優先なんじゃないか、と思い始めたので


真顔「同じケースの患者さんはどちらを選択されている割合が高いですか?」

と聞くと、


「ここ(慶応)まで来る方は全摘を選択される方が多いですね」

高度な技術を求めて来てるんでしょうから、そりゃそうだ…と納得悲しい


そして手術を選択した場合の術式について。

手術は腹腔鏡で充分との判断。

希望通りの回答で胸を撫で下ろす。


ダヴィンチのことは聞きませんでした。

なぜなら、

ロボットに失敗されるなら、人に失敗された方がまだマシと考えるようになったからです。



色々思いを巡らせた末に下した今後の治療方針はいかに…⁈