娘の本心を聴き出して良い関係になれました!

こんにちは、人生が輝く話の聴き方スクールスタッフの

増川ひづるです。

現在、ベーシッククラスで聴くスキルを習得中のTさんから

『主張が強くて、やりたいと思ったことはすぐやりたい！性格。
その娘が激しく怒って泣いて、さらにいつもとは違う主張の仕方をしてきたときに、

「これは親子関係にとって大事なところだな」と感じたので、

聴くスイッチを使って話をきいたことで、娘の本心を聞き出して良い関係になれました。』

と、嬉しいご報告がありましたのでシェアしますね。

～～～以下Tさんのお話～～～

娘は編み物が好きで、かぎ針から始めて、独学と、教えてくれる場所にも恵まれ、棒針でも編めるようになりました。
ちなみに、私は、かぎ針編みをやっと、という程度です。

そんな娘が「おかあさんに棒針編みを教える編み物講座をしたい！」と言い出しました。
今週の月曜日、学校から帰ったら編み物講座やろう！と数日前から楽しみにしていました。

そして迎えた月曜日。

３時頃学校から帰ってきて、「お母さん編み物しよう！」と言ってきたのですが、
その日は、私は仕事の後と、前日夜の寝不足で、ぐったりしていて、
「お願い15分だけ寝させて」と、待ったをかけてしまいました。

娘も、「じゃあテレビ見て待ってる」と言って横になってテレビを見始めたのですが、
娘も前日夜更かししていたので、そのまま寝てしまったのです。

私が目を覚ましたのが、夕方4時過ぎ。
ふとみると、娘もぐっすり眠っています。
あらら、と思ったものの、編み物講座はまた後でやればいいね、くらいに思ってました。

5時になって、やっと娘が起きたと思ったら、時計を見るなり、激怒！大泣きです。
「お母さんのせいでできなかった！！！」と泣き叫んでいます。

寝起きが悪いのも、自分の思った通りにできなかったときに怒るのもいつものことなので、
「今からやろうよ。それかさ、夜ご飯早く食べて、その後やろうか」と提案してみたのですが、
こちらが何か言っても反論して泣き叫ぶばかり。

しばらくぎゃーぎゃー言ってましたが、ついに
「お母さんのばーか、しんじゃえ！！！」と捨て台詞。

いつもなら、私までかっとしてしまい、火に油を注ぐように娘もさらに激怒するところですが、
そのときの私は少し冷静で、娘の言葉を認めてみよう、と思いました。

「そうだね、お母さん、ばかだね。（今考えれば、おうむ返し？。）
約束してたんだから、すぐやればよかったのに、ねちゃってごめんね。
この間も約束してたもの買ってくるの忘れたもんね（←やらかし続きの母・・・・）。
お母さん、ばかなんだよね。
だから、これからは気をつけるね」
と素直に謝ったのです。

私が何か言うと、絶対に言い返してくる娘ですが、
そのときは、急に黙りました。
そして黙って2階へ行きました。

いつものように、すねて自分の部屋でマンガでも読んでるのかな、
と思って娘の様子を見に行くと、
部屋の電気を消して、ふとんにくるまって、しくしく泣いている声が聞こえました。

だいたいいつも攻撃的な娘が、こんなことは初めてで、
あ、これはまずい、と思ったんです。

ちゃんと気持ちを聞いてあげよう、と、ここからは、聴くスイッチを入れました。

聴くスイッチ１，２，３と順番にしていくと・・・

「今日のあの時間にやりたかった」
「夜だと時間がゆっくりとれないからいや」
「今日じゃないと６時間授業で帰りが遅くなるから他の日じゃだめ」
ということがわかってきました。

それでも、娘は話しながらまた悔しさがこみ上げてきたようで、泣き続けていたので、

「そうかそうか。
前から今日編み物講座やろうと思って楽しみにしてて、
帰ってきたらすぐやろうと思ってたのに、
お母さんがちょっと待ってって寝ちゃって、
自分も寝ちゃって悔しくて、
でも夜じゃいやだし、今日が早く帰れたから他の日じゃいやだし、
すごく残念で悔しかったんだね。
○○ちゃんが、やろうって言ったときに、お母さんがすぐにやればよかったのにね。
ごめんね」

と聴くスイッチ４をしてから謝罪をしたら、やっと落ち着いたみたいで、

「どうしたい？」と聞いたら
「下に（1階に）降りたい。宿題やる」と言って、自分で降りて行きました。

宿題をしたらだいぶ気持ちが落ち着いたのか、娘の方から、次のような言葉が。。。

娘「あのね、私、不登校したいって思う」
母「不登校したいんだ」
娘「うん。学校ね、大変なの」
母「そっかぁ、大変なんだね。」
娘「そう、だからね、あんなに怒っちゃったんだよ」
母「そうだったんだね。それで怒っちゃったんだ。」

不登校にはびっくりしましたが、
ここでやっと本心が出せたのかなと思いました。

そして、この会話の後、急いで夕食をとって、
「今日はもう昼寝もしたし、特別に、ちょっと遅いけど◯時まで編み物講座しようか」
と言って、娘から棒針編みを教えてもらったのでした。
ついでに、翌日もいつもどおり、機嫌良く学校に行きました(^_^)

時間はかかりましたが、
ここまで聞き出せたのも聴くスイッチのおかげだと思います。
聴くスイッチに意識を向けていたために、
自分の気持ちを冷静に保っていられたのも、上手くいった要因のひとつかと思います。

ちゃんと聴く、ことが、相手への「受け入れてるよ」というメッセージになるんだと、強く感じた出来事でした。

Tさん、素晴らしいです