母mamakoは、物忘れ外来に通うようになって、認知症の薬を飲むようになりました。

それは、認知症の薬として一般的に使われるアリセプトという薬です。

 

このアリセプト(ドネペジル)という薬はアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の症状の進行を抑制する薬で、エーザイという製薬会社が開発、販売している薬です。みなさんもエーザイという会社なら、TV-CMなどで知ってる人が多いのではないでしょうか?

母が以前に通っていたデイサービスの勉強会に、この会社の方が講義に来られたことがあって、薬の特徴や効果を聞きましたし、エーザイという会社がボケや痴ほう症という呼び名を認知症に変えるように厚生労働省に掛け合ったこと、認知症に関してもっと一般的に知られるようにと活動されてる話をききました。

 

ですが…まず、このアリセプトという薬の怖さを飲んでいる人や、飲ませている家族はどのくらい知ってるのでしょうか?

もちろん、一定の効果があって販売されてるわけですが、そのぶん副作用もかなりあります。そこを、勉強会でも説明してほしかったのですが、一切ありませんでした。なので、嫌がらせではなく、なぜ説明しないのか聞いてみたんです。ですが、薬には効果の反対側に副作用はある程度あるというだけで、明確な説明は濁されてしまいました。

 

いったい、どういうことなんでしょう?

 

このアリセプトという薬は、アルツハイマー型及びレビー小体型認知症にある脳内で情報を伝達することを邪魔する物質を減らして、脳内に情報を伝達しやすくする効果があります。そして、最初は少ない量からはじめますが、どんどんと量を増やしていくのです。そして、怖いのは、増やした薬を減らすことができないのです!これ、説明されていますか?

 

日本の健康保険の規約のうえで、薬を減らすことが認められてないのです。なので、飲み始めたら増やすか、やめるしかないのです。

母mamakoも当然ながら、時間とともに薬が増えてきました。ですが、母はアルツハイマー型とも脳血管型の認知症とも明確な診断がされていませんでしたので、私には薬が効いているようには見えませんでした。

 

今日の日にちも曜日もわからない、薬をどう飲んで良いのかわからない…症状の進行が緩やかになるどころか、自分の意見が通らないと癇癪を起すようになって、私とのけんかが増えていったのです。このときまで、副作用の詳しいととを知らなかったので、まさか興奮作用があるなんて知らなかったし、なぜ母mamakoが癇癪を起すのかもわからなかったのです。

 

病院に行くときには素直に行きますし、医者の前では挨拶もできて、会話も成立していましたから。ですが、家の中では、だんだんお互いのストレスがたまっていっていたのでした。。。