珍しく雪が降っている。
検診の日に限ってめちゃくちゃ寒いのは何故なんだ。

なるべく厚着をしてレディースクリニックへ。
今日は初回の妊婦健診なので採血と検尿とエコー検査がある。

尿を提出した後、エコーをしてもらった。
心臓の音が、前よりもゆっくりになってドクッドクッドクッという感じになっている。
体が倍くらいの大きさになったから、それに伴って鼓動もゆっくりになったのかもしれない。

「映像みてみますか?」

初めてそう言われて、仕切りのカーテンを開けられた。

モニターに子宮と変な丸?と、赤ちゃんが映っていた。

「これが子宮で、この中に胎児がいるのがはっきり分かりますね。このひょろひょろしたものがへその緒、この上の丸のようなものも、成長に欠かせないものです。そしてここ、わかります? 心臓が動いているの」

医者が指した場所が、白の濃さが規則的に脈打っていたので、すぐにわかった。

「赤ちゃんが起きていたら手足が動くのがわかるんですけどね……今は寝ているみたいです」


寝ている……私に似て、よく寝る子になるかもしれない。(今でも12時間睡眠する大人)

でも、足の影がもぞもぞと動いているのがわかった。

その瞬間、強烈な愛おしさが胸に広がった。

2センチの大きさしかない命が私のお腹の中にいて、動いている……。

あのちっぽけな影がこんなに大きくなっている。

たぶんこれは母親しか味わえない感情だ。
奇跡のような体験をしている。
ずっとモニターを見ていたい気分だった。


今までエコー写真は貰えなかったのだが、この日初めて写真をくれた。

予定日が決まったので、里帰り出産はしない事なども含めて両親に報告した。

母も義母も喜んでいた。
初孫なのできっと可愛がってもらえるだろう。

無事に育つことを祈る。