【私の夢 2010】10年後の私からの手紙
(妄想 2010べーっだ!

という形で、ママイキスペシャルの宿題に向き合ってみました。
2009年に作成したものを2010年バージョンに訂正したものです。

自分のブログに掲載したものですが・・・

我ながらびっくり!!の長さになっておりますので、
お手すきの時にお付き合いくださいませ。

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私は今、船橋の片隅で、手仕事の店を営んでいます。
名前は「i・do(い・ど)」。

こじんまりとしたスペース。

品ぞろえは、けして多くはありませんが、
都内やネットでもなかなか出会うことのない逸品を実際に手にとって
じっくり選んでいただけるショップです。

中でも、地元にご縁のある作家さんに依頼して作っていただいた、
i・doオリジナルの作品たちの品ぞろえが自慢です。

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中には、プロ顔負けの技術とアイデアから、
i・doからデビューした主婦の作家さんもいらっしゃいます。

実はかつて・・・
i・doの作品にフェアトレードを取り入れようと考えていたことがありました。

けれどあるとき(ちょっと堅い話になりますが)、
実は国内の主婦の労働市場こそ、相当アンフェアでは?
と感じるようになり、
より身近な
お金の流れに目を向けるようになった店主です。

i・doでは、
全ての作家さんにプロとして作品に向き合っていただくのはもちろん、

ボランティアスタッフさんも無償ボランティアではなく、
ささやかながらも有償を謳えるよう、共に、努力してきました。

「自分の仕事は自分で作る」

という心意気の、アイデアあふれる作家・スタッフ陣です。

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そんなi・doの作品の中には、
船橋発のデザインとして評価いただいているものもあります。

全国的には、
その企業理念に共感しているD&Departmentさんの店舗でのみ、
直接お手に取っていただけるようになっています。

(※えっと、妄想ですからねっ! 妄想・・・)

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i・doの作品、と言えば、
地元のイラストレーターさんと一緒に作った、「近隣マップ」も好評です。

ただの新興住宅地ではない、
i・do周辺ならではの味わい深いお散歩コースをご紹介しているんですよ。

スポンサーは地元の商店の皆様。

当初は、印刷代をひけばほとんど残らず、
編集スタッフも手弁当で頑張っていましたが、
今は駅前も賑わうようになり、資金もある程度集まるようになりました。

年一回のマップの納品後は、ささやかながらも地元のすし屋のカウンターで、
支払いを気にせず!?打ち上げができるくらいになったんですよ


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さて、i・doの隣の敷地では、
来月オープン予定の「i・do cafe」が、いよいよ内装の仕上げに入っています!

しっかり者の店長との出会いもありました。

近隣のお店から卸していただく美味しいケーキやパン、珈琲を提供する予定ですが、
器や布製品は、全てi・doブランド
です。

作品の購入前に、カフェで使い勝手を試していただけたら、と思うからです。
コーディネートのご相談にものりますよ。

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中には私の作品もあります。
シンプルで飽きの来ないデザイン、そして、質感にはちょっとこだわっています。

最近お気に入りのラインは、「ロビン」。

青い卵の殻を思わせる、温かみのあるブルーグレーの釉薬の器たちです。


もう10年来のおつきあいになる、陶芸の先生が調合に協力して下さった、
思い入れのある釉薬です。


器の話になると相変わらず長くなってしまうのですが・・・

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そんな器を揃えてはおりますが、
お子様連れの方も臆せずいらしていただきたいカフェになっているんですよ。

実は、このカフェは、半会員制です。

有志の皆様からの年会費と寄付金を利用させていただくことで、、
キッズスペースとしてちょっと奥まった部屋をご用意することができました。

お子さま連れの親御さんも、ゆっくりしたひとときを楽しんでいただけるよう、
キッズスペースには保育者が一人以上、常駐する予定です。

これがうまく維持できるのかは、まだまだ不安もありますが・・・

10年前に揺れていたあの「新しい公共」が徐々に実態を伴ってきたこともあり、
なんとか赤字を出さずにご提供できそうだ、と、サービスに踏み切りました。

地域単位の「小さな福祉」という考え方が、定着してきたおかげで、
地域のみなさんのご理解とご協力も、10年前とは段違いです。

いい時代になってきましたよ!

i・doのキッズスペース運営補助費として、年会費をお支払い下さる方の半数以上は、
なんと、実はお子さんが既に成人されているような会員さんで構成されているのです。

直接関係はなくとも、
「ココに住まう親子、ココを訪れる親子を応援したい!」
というお気持ちが、どれだけ、地域の若い家族を心強くしてくれるでしょう。

ちなみに、そのような会員様には、キッズスペースをご利用いただく代わりに、
ささやかではありますが、年会費をお納めいただく際に、
珈琲を一杯、心をこめて提供させていただきたいと思っています。

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このアトリエは、かつて地域向けの手仕事系ワークショップを展開しつつ、
作り上げた商品をほそぼそと販売していた「アトリエ・イド」がその前身です。

ワークショップは少人数のものが中心だったので、
ほそぼそと、ではありますが、「深く」地域のみなさんを繋いできました。


「繋げてきた」といっても・・・


それは、もしかしたら「助けていただいた」という方が、
表現としては正しいかもしれません。

人と情報とモノを繋げることが大好きで、けれど、
コネも、お金もなかった「アトリエ・イド」

そんなイドができることといったら、地域の皆さんに協力を求めることでした。


昔からの農家、かつての開発地、
そして最近の新興住宅地が混在するこの地域は、

それぞれのコミュニティーは利害が一致しないこともあり、
コミュニケーションがなかなかうまくとられてきませんでした。

けれど、各コミュニティーはそれぞれ素晴らしく、人材の宝庫です。

その魅力的な存在に注目したイドは、やがて、
そんな地域の人々や情報が集まる場所となり、
各コミュニティーを繋げるようなハブ的存在になりました。

かつて、イドのワークショップに親子連れで集って下さっていた女性たちが、
今や単身でi・doに集うようにもなりました。

時の流れは早いものです。

子育ても一段落し、みなさんすでに地域のゴッドマザー的な存在です。


そんな女性たちの中から、先の、i・doブランドを支える作家さんも生まれましたし、
「i・do cafe」店長も、カフェ経験のあるお母さんが、名乗りをあげてくれたのです。


また、そろそろ成人を迎える娘たちも折に触れ、店を手伝ってくれるようになりました。


時々、意見の食い違いもありますが、これまで、
共に「イド・ブレ」で学んできたコミュニケーションスキルを利用しつつ、
問題解決を図ることができるのが、i・doスタッフの強みで
す。


安心して仕事をお任せすることができます。


私の苦手な在庫管理や売上管理をお任せできるビジネスパートナーの存在も、
私の経営、そして創作活動を大きく飛躍させてくれました。


私は裏にあるアトリエで、器づくりを中心に、
自分自身の手仕事の時間をゆっくりとれるようになり、思う存分、土と対話しています。


作品のアイデアはもちろんのこと、
土に触れながら無心になった後は、イマドキのブレインストーミングの後よりも、
頭がスッキリ!さまざまなアイデアが湧いてくるんですよ。

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また、たまたま、アトリエスペースを提供いただいたのが、娘たちのかつての通学路。

店先は、地域の子どもたちの駄菓子屋的な存在にもなっています。


中には、親には話せない話をポツリポツリとしてゆく子どもたちも!?


そうそう、地域のお年寄りが趣味で作っていらした「手作りおもちゃ」が秀逸で、
i・doブランドで扱わせていただくようにもなっており、

カフェのキッズスペースや、店先で、
子どもたちが自然と「良質なもの」に触れるよい機会となっています。

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休日の店先で、ときどきギターを弾いている男性は、夫です。

怪しい者ではありません(笑)

ビール片手に、ご近所さんと路上セッションをしたり、
子どもたちにギターの手ほどきをしたりしながら、店番をしてくれることもあります。

退職後は、ここで、駄菓子屋のおじさん的存在を目指している様子?


かと思えば、最近は、この10年で腕前をあげたお手製のベーコンを手に、

 「カフェで出さない?」

などと売りつけてくるんですが、どうしましょうか、店長。

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「ギャラリー&カフェ」と「駄菓子屋」

相反するようですが、どちらも長年、

「地域にあるといいな」

と店主が思い描いていたものであり、
おかげ様で地域のみなさんにも大切にしていただいています。

すごく儲かる仕事ではありませんが・・・

地域の皆さんの想いを感じながら、とても豊かな気持ちで暮らしています。

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地域で仕事がしたい。

なんの力もない私がその夢をかなえることができたのは、
全て、その地域に「協力を求める勇気」から始まったと思います。

その勇気を忘れず、そして、
それをこそ、子どもたちをはじめとした地域のみなさんに、
感謝の気持ちとともに、伝え続けていきたいと思っている店主です。

「I do.」


その名の通り、私が自ら動くことで、
地域の誰かもやはり、自ら動きたくなるような・・・

イドの原点でもある、楽しい「場づくり」
ほそぼそとでも、末長く、続けていこうと思っています。


これまでご協力いただいた皆様へ・・・
心よりの感謝の気持ちとともに、ご報告まで。


【アトリエ・イド】 店主 福井リハル 2020年6月24日



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以上。

「10年後の私」が、「今の自分」に手紙を書く、というワークです。
去年作成したものに、加筆修正したものを投稿しました。(※写真はイメージです。)

こちらの投稿で、あーだこーだとイイワケしていた私の夢。

読めば感じていただけたと思うんですが、正直自分の妄想に辟易することも多いんです。



それで、「妄想」と「今」を行ったり来たり。



わが子ことが、まだまだ気になるお年頃、
最近は、かなり「今寄り」に生きてきました。

でも、こうして、ひろっしゅコーチの宿題に背中を押されて、改めて取り出してみると、
やっぱり、夢・妄想は楽しいですね!!

  「う~ん、私らしいなぁ・・・」
  「もうちょっとお金になることを考えられんのかなぁ・・・」

と、ため息つきつつ。

でも、なんだかしっくりくる!?

いつかぜひ、みなさんにも、
イドの夢の登場人物の一人になっていただけたら・・・!?

と、妄想は続くのでした・・・。


Lea