こんにちは、ピロコです。
先日うちの義母が
自宅で緩和ケア中の私の実父の
お見舞い
に来ました。
…
この義母ってやつは
もともと
常識やデリカシー
などというものは
一切持ち合わせて
いない人間
なので、
これまでもずっと
私の父を見舞いたいと
言ってくれてはいたのですが、
その言葉の端々にはどうも
『末期ガン患者の緩和ケアというものがどんなものか見てみたい』
という興味本位なところがあるように
思えてならなかったので、
ずっと断り続けてきたのです。
(↓もうすぐ○ぬ前提で”最後に”見舞いに行きたいと言われた話)
…
でも
ここのところ
私の父も1日の大半を
眠っていることが多くなり、
目が覚めても意識は朦朧として
またすぐに眠くなってしまう
という状態が続いているので、
私の母の意向もあり
少しでも意識が戻る時間があるうちに
会いたいと言ってくれる人には
会いに来てもらうことにしたのです。
…
そんなわけで、
ここ数日の間に
父の古くからの友人が数人、
そして
町内会などで親しくしていた近所の人たち数人
が父を見舞ってくれ
その時には父も喜んで
その方たちと5〜10分ほどの短い時間
おしゃべりをしていました。
…
父も家に人が来ると
多少気が張るのか
いつもよりシャンとして
『まだまだ大丈夫ですよ』
なんて言ったりするので
やはり少しでも人に会わせたいと思い、
どうしても見舞いたいと言う義母を父に会わせるなら
今しかないなと思ったのです。
…
私は義母に
『ほんの少しの時間でも良ければ、会いに来てやってください』
と言うと
義母を車に乗せて
実家に連れて行きました。
…
そこで義母、
とんでもないことを
やらかしたのです。
…
父には前日に
『私のお義母さんが明日お見舞いに来てくれるって』
とは伝えていたものの
私と義母が実家に到着したとき、
父はまた眠ってしまっている状態だったのです。
…
私の母は
『せっかく来てくれたのにすみません、、強い薬なもので、最近はずっと眠ってばかりで…』
なんて
申し訳なさそうに義母に謝っていましたが
私は予め義母には
『ほとんど眠っているので、会話は無理かもしれませんよ』
ときっぱり伝えていたので
その辺はもちろん罪悪感など感じることなく
『やはり眠っていますね〜!ではお茶でも一杯飲んで、帰りましょうか』
と、さっさと帰るように促しました。
(私がまた送っていくんですけどね)
…
すると義母、
部屋に入るなり
父のベッドの周りにある
介護用品をしげしげと見始め、
『あ、この普通の椅子みたいに見えるものがトイレなの?!最近の介護用品はすごいわねぇ〜』
とか
『この大量のお薬は、毎回お母様とピロちゃんが全部小分けにしているのぉ〜?』
とか
父が眠っているのをいいことに
好奇心丸出しで
あれこれ聞いてきました。
…
そして
一通り部屋の中のものの調査が終わると
母に言われるがままに
コーヒーを飲みに
リビングの方へと呼ばれて行ったのですが、、、
その最後の一瞬でした。
義母は眠っている私の父に向かって
手を合わせたのです。
…
は???
うちの父、
まだ生きてますけど?!
…
これ、、、
私の認識の中では
生きている人間に向かって
葬式のように手を合わせるって
ありえないこと
だと思っているのですが。。。
…
待って待って、
これは世の中に
普通にあることなのでしょうか?
…
義母は3秒ほど合掌して目を瞑ると
すぐにそれもやめて
軽い足取りで
リビングにコーヒーを飲みに行きました。
…
私はもう呆れ果ててしまって
もう義母の顔さえ見ていたくないと思ったので
コーヒーを一杯だけ飲むと
すぐに立ち上がって
『さ、では行きましょうか!』
と義母を車に乗せて
ものすごい勢いで帰ってきました。
…
その道中も義母は
『最後にお会いできてよかったわぁ〜』
とか
『あの介護用品って買取なの?レンタル?高いんでしょう?保険とかは使えるのかしら?』
などと
今の私には
答えたくも考えたくもないことばかり
ペラペラと喋り続けていました。
…
この人って。。。
常識もデリカシーもないやつだということは
よーくわかっていたつもりですが、
今回のことは
人ととしてどうかしてる
としか思えない。
…
とりあえず今回
義母にずっとうるさく言われていた
父のお見舞い
は実現させたので
もう金輪際
実家に義母を連れていくことはないし、
なんだったらもう二度と
私の両親に会わせることもないな、
と
心の中で
私の実家と義母を絶縁させることに決めた
ピロコなのでした。
P.S.
これは余談なのですが、お見舞いに来てくださった方々の中で義母だけが『お見舞い』を持ってきませんでしたよ。
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