こんにちは、ピロコです。
前回の記事で
うちの連れ子の姉Aちゃんが
高校3年生でありながら
一切勉強する気配がなく
学習教材を買ってあげようか?
と提案したところ
清々しいほどにきっぱりと
『買ってもやらないからいらない』
とお断りされた、
というエピソードをご紹介しましたが。
…
一応『受験生』の学年であるにも関わらず
危機感もゼロ、
やる気もゼロ、
卒業後の進路についてもまだ
ほとんど何も考えていないAちゃんに
絶望的な気持ちが抑えきれなかったピロコ、
一応
その時にAちゃんに
『高校卒業したらどうするのか、もう決めないといけない時期だからね』
とだけは
伝えておいたのです。
…
するとそれを聞いたAちゃんは
鼻歌まじりに軽〜く
『一応専門にいくつもり』
と
まるで
「お昼はコンビニで弁当でも買うつもり」
くらいのトーンで
しれっというじゃないですか。
…
おいおい。
…
アンタが高2のころから
変な芸能関係の専門学校のパンフレットが届いていたのは
たまに見かけていたけれども。
まさか本気で
あのパンフレットにデカデカと書いてあった
『卒業後は芸能事務所に所属も可能!』
みたいな謳い文句を真に受けて
それ関係の専門学校に行こうなんて
考えているわけじゃないよね…??
…
ピロコはAちゃんの口から
『専門』
(専門学校のことね)
という言葉を聞いて
なんだか背筋が
ゾクッ
と寒くなるのを感じました。
…
だって、
どこの馬の骨とも知れない専門学校だって
普通にその辺の私立大学と同じくらいに
学費はしっかり
高いんだぜ?
…
Aちゃんが専門に行くと軽々しく口にするたびに
本人はその高い学費についてなど
1ミリも考えている様子がなくて
こちらとしては
その無神経さに
腹が立ってくるのですよ。
…
なので私、
Aちゃんにはちゃんと現実を知っておいて欲しくて、
『専門学校だって大学と同じくらい学費が高いんだよ』
と言おうとしました。
…
ところが。
私がそれを言おうとしたその時でした。
私とAちゃんのやり取りを近くで聞いていたダンナが
真顔でAちゃんに
こう言ったのです。
『お前さ、専門学校に行くのはかまわないけど、奨学金を調べておけよ?受験料とか入学金は俺が出すけど、あとの学費は奨学金を借りて、卒業後に自分で返していくんだぞ。それくらいの覚悟を持って色々決めろよ?』
…
よく言った!
ダンナ!!
…
私はてっきり
娘に甘々なダンナは
アホな娘の言いなりになって
わけのわからない
うさんくさい専門学校に
ホイホイ大金を払ってあげるつもりでいるのだと
思っていましたよ。
…
でも
違いました。
(嬉しい誤算♪)
…
ダンナは、
高校までは親が面倒をみるのは当然だけど
その先の進路については
もう18歳を超えているわけだから
自分でなんとかするべき
と思っていたらしいのです。
…
例えばAちゃんが
とても勉強が好きだとか
将来やりたいことのために大学や専門に行く必要があるとか
明確なビジョンがあるのなら
大学だろうが専門学校だろうが
親が学費を出してやることも
やぶさかでないとは思っていたらしいのですが、
さすがに
今のAちゃんのように
勉強はしたくない
努力もしたくない
明確なビジョンもない
とにかく楽がしたい
誰かがなんとかしてくれるのを待つ
という考えの子が
成り行き任せで無責任に
『とりあえず専門学校に行こうかな』
と安易な選択をしたとしても
それは自己責任でどうぞ
というのが
ダンナの持論のようなのです。
…
いや〜
実はピロコも
その意見には大賛成でして。
今回ダンナがピシャリと言ってくれたことで
これまでモヤモヤと渦巻いていた
Aちゃんの進路についての不安が
一気に晴れた感じがしたのです。
…
親の金でテキトーに専門学校に通って
テキトーに卒業して
テキトーに就職できるだろうと思っていたであろうAちゃんは
ダンナのその言葉を聞いて
一瞬
『あ、え?!』
とびっくりしていましたが、
ダンナは頑として動じずに
『奨学金、急いで調べた方がいいよ』
と謎の笑顔で
Aちゃんに畳み掛けていました。
…
さーてここから
Aちゃんがどんな行動をするのか、
実に見ものですよね。
それによって彼女の本気度が
わかりますものね〜。
…
本気でその専門学校に行きたいのなら
すぐにでも奨学金について調べて
申し込みの手続きなど始めないといけないでしょうし、
それが面倒くさいとか
卒業後に学費を自分で返すのは嫌だ、となれば
その専門学校には行かない
と言い出すのでしょうし。
…
いずれにしても
変な専門学校に行かせるために
私とダンナが大金をつぎ込む、
という最悪な未来だけは潰せたので
心の片隅でくすぶっていた不安が一つ解消され
少し気分が軽くなった
ピロコなのでした。
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