こんにちは、ピロコです。
先日の記事の続きです。
(↓連れ子のステージ発表にまた元嫁が変装して来ていた話)
いよいよ軽音部のステージ発表の時間になり、
体育館の照明が落とされ、
Aちゃんのグループの前に
おそらく3年生の先輩たちと思われるグループの
バンド演奏がありました。
…
そしてその後すぐに
ついにAちゃんがギターを首から吊るし、
マイクスタンドなどの備品を持ちながら
ちょこちょこと小走りで
ステージに出て来ました。
…
この時
うちの家族の中で唯一
最前列に変装した元嫁がいることに気づいていた私は
ステージ上のAちゃんが
その元嫁の姿を見つけた時に
どんな反応をするのか
すごくすごく
気になっていました。
…
なにせ
実は私、
連れ子と元嫁が
一緒にいたり
話しをしていたりする姿を
これまで一度も見たことがなかったので
(いつも元嫁はコソコソ隠れて会いに来ているので)
Aちゃんが実の母親と対面している時に
どんな表情をして
どんな話をするのか、
なんだかちょっと興味があったのです。
(怖いもの見たさ的な)
…
ステージの上で
いそがしそうに
スタンドマイクの高さを調節したり
譜面台の位置を確認しているAちゃん。
…
でも次の瞬間、
最前列に座る
ツバ広帽子にグラサンの
不審者みたいな出で立ちの元嫁に
気がついたようでした。
…
Aちゃんは
一瞬目を見開いて
『一番前にいたの!?』
みたいな感じで
驚いたような表情を
元嫁に見せていました。
…
そして
その後もAちゃんと元嫁は
チラチラと目を合わせては
何か意味深な目配せをして
クスクスと笑っている感じでした。
…
そして。
Aちゃんのグループの演奏準備が整い、
Aちゃんがマイクスタンドに手をかけて
正面を向いた、その時でした。
何やら最前列の元嫁が
一生懸命両手を動かして
Aちゃんに手サインで
メッセージを伝えようとしていました。
…
どうやら元嫁は
Aちゃんの制服のリボンが曲がっているとか
そんな感じの
ちょっとした服装の乱れを
指摘したいようで、
その動きからはほのかに
「母親アピール」
をしている雰囲気が
垣間見えました。
(甲斐甲斐しく世話するお母さん的な)
(いやたしかに母親ではあるんだけどさ)
…
そしてその手サインをみたAちゃんもまた
自分で制服のリボンを触ったりして
何度も元嫁に確認を取るように
襟元を見せていました。
…
なんていうのかなぁ、
(Aちゃんも元嫁もホント無神経だなぁ…)
と思ってしまうのは、
私だけなのかしら。
…
普段一緒にいられないから、
せめて自分の晴れ舞台のときくらい、
実の母親に見に来て欲しい、
そう思うAちゃんの気持ちは
もちろんよくわかるし、
それを咎めるつもりは毛頭ない。
…
でもさぁAちゃんよ。
体育館の後ろには
元嫁が不倫の末に家を出てからずっと大切にアンタたちを育ててくれた父親もいれば、
同じママから生まれ苦楽を共にして来たのにそのママから愛情をもらえていない妹(Bちゃん)もいるし、
まぁ望んではいなかったかもしれないが実母が出て行った後アナタたちのお世話をしている継母だっているんだぜ?
…
なんか、
やりきれないなぁ。。
…
大人の事情は知らないとはいえ、
変装した姿でアナタに今
謎のサインを出して母親づらしているその方は、
離婚の時に
「子供たちは引き取りたくない」
と言ったそうですよ?
(そんなこと子供たちには口が裂けても言わないけど)
…
まぁ、
そんな人でも
何も知らない子供たちにとっては
『母親』
であることには変わりないわけで、
いつまでもすごく大きな存在
なのでしょうね。
…
なんか、
くやしいなぁ。
…
どんなに毎日
最大限に時間とお金とメンタル(愛情?)をつぎ込んでも
継母にはそこまでの影響力、
ないもんなぁ。
…
いけないいけない。
こんなこと
子供たちには全く関係のないこと。
Aちゃんにとって元嫁は
いつまでたっても大切なママであることには
かわりないのだから、
まぁここは
たとえ元嫁が
「子育てのいいとこ取り」
だけをしているように見えても、
そこは私がその悔しさを押し殺してしまえば
誰も知らずに済むこと。
…
そんなこんなで
ステージ⇄最前列の2人のやりとりを
体育館の後ろから眺めながら
『ふざけんな!こんな時だけ母親づらすんじゃねぇ!』
と毒づく悪魔な私と
『Aちゃんには元嫁が唯一のママなのよ、諦めなさい』
となだめすべてを許す天使な私が
頭の中で忙しくせめぎあっていた
ピロコなのでした。
…
そして実は、
この後さらに事件は起こったのです。
次のブログに続きます。
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