天川村と湯浅にドライブ。 | ママゲリア聖子の大阪ロマンチック

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北大阪在住、食いしん坊で呑んべえのなかよし夫婦のいろいろを記録しておきたいと思います。こんなに楽しい毎日、本当に感謝しています。

昨日は祇園祭宵々山の夜を堪能し、恥ずかしながら終電の地下鉄で帰宅しました。

着物着て、大汗かいて1日過ごしましたから、脱いだものは何もかもじっとり湿って。
お風呂に入って脱いだものの片付けをしてようやく就寝…。

翌朝、
目覚めるなり夫が提案してくれたのは、

「天川村だったら暑さも少しましかも?」

ということ。
前々から行きたいなぁって、言ってたのです。

そこは人里離れた清流の秘境。大峰山の修験者の宿坊が並ぶ山間の集落は、真夏でもエアコン要らずの涼しさだと。
連休三日目は、ふたりでドライブに出かける予定で、行き先だけ決まっていなかったのです。
そして、天川村は、われわれにとって未踏の場所。どのくらい時間かかるのかな?

まだ前日のblogを書けてなかったので、仕度をしながら大急ぎで投稿。
8時半に出発し、思ったより早く、2時間ほどで到着しました。


涼しいか?

いや、やっぱり暑い!
大阪より、そりゃあ少しはましだけど。

この連休、京阪神は記録的な猛暑。
この地も、やっぱりひなたは暑い!

地図をもらって、歩きました。
ウワサ通り、建ち並ぶ宿坊の縁側は、険しい山岳修行から戻ってくる人たちが、ひとまず腰を下ろせるようにオープンにしてあります。



風情のある宿坊の建ち並ぶエリアを、どんつきまで歩いてみました。

ここら辺が最後かな?
という辺りで見つけたのは、「ごまどうふ」の暖簾。夫の大好物です。
しかも、
「見て!お店の名前。勇小屋だって!」
勇(いさむ)は夫の亡父の名前です。
きっと何かの思し召しかも。

入ってみよう。
清らかな湧き水で名高い土地ですから、それを使ったごまどうふ。
葛きりと、手作りの山椒味噌も購入しました。

折り返して、川の反対側の道を歩いて下ります。

どの家も窓を開け放しています。
「室外機がないね。」
と夫が気付きました。

そういえば、宿坊はもちろんのこと、名水を使った珈琲のお店も食堂も、冷房がありません。

この日、大阪や京都に比べればましだけど、30℃は超えていたと思います。
きついんじゃないかな?

家族連れが、清流の中に足を浸して遊んでいます。いいなぁ。

お腹すいた。
ようやく元の位置まで戻り、食堂に入ることにして、席が空くのを待つ間、店内の日陰に座っていると、入り口の暖簾を揺らして風が吹き渡って、たしかに涼しいね。

座敷に通され、30㎝を超えそうな虹鱒が悠々と群れで泳ぐ清流を見下ろす席で、ごちそうをいただきます。

夫は鮎の塩焼き定食。
私は鹿カツ定食。

ビール飲めないの、残念だね。
涼風が最高のおもてなし。

このあと、車を停めた駐車場の横にある「洞川温泉」にて入浴しました。

いいお湯だった~♪
登山客の疲れも癒す温泉なのでしょう。


このあと、どこいく?
いつもながら、行き当たりばったりのふたりです。
「ここはどこ?紀伊半島?」
「そうだね。奈良県の南のはしっこの方。」

ということで、そろそろ刺身にかける醤油の残りが少なくなって来たので、和歌山県湯浅にお醤油を買いにいくことにしてみました。

山田川の河口。
古くから醤油の産地として名高い湯浅は、かつては100軒に近いほどの醤油蔵があり、帆掛け船で江戸へ運んで栄えたそうですが、千葉県の銚子に伝え、野田に伝え、各地で産出量が増えたことにより、多くの蔵が廃業し、角長醤油のみになってしまいました。

工場の背後に川が流れていて、ここからどんどん船に積んでいた名残を感じさせる場所に、蔵や町家の並ぶ重要伝統的建造物群のエリアがあります。

時代劇のロケ地みたいな街角を散策しましょう。

ここに来たのは何度目だろう。前回は、名物のしらす丼を食べたね。

ここです。
角長さんの工場と店舗は。
近くに、醤油の歴史博物館みたいな施設ができていて、角長の江戸時代からの大福帳やら、醤油作りの工程がわかるミニチュアの模型が展示されています。
そして、昔ながらの製法で「濁り醤」を復刻した様子を伝えるビデオが鑑賞できて、さらに職員の女性がわかりやすく説明をしてくださいました。

4合瓶の濁り醤を購入。
かけ醤油としても美味しく、煮炊きにも合う、火入れをしない生醤油なのだそうです。

せっかく湯浅まで来たのだから、海沿いを走って帰ろう。高速道路に乗らずに、午後の紀伊水道の光る海を見ながら、細い九折の山道を走りました。

だんだん日が傾いて来た帰り道。
和歌山ラーメンを食べて帰ることにしました。
「和歌山ラーメン」と検索して、お城を過ぎた辺り、国道沿いの店をGoogleで見つけたけど、駐車場あるかな?
月曜日定休日だって書いてあるけど、祝日だからあいてるかな?


あった。あいてた。

そこは正しい和歌山ラーメンの作法を踏襲する店でした。

なぜだか、ラーメンとおでんのセットというメニューがあり、お客さんは各自鍋の中から好きな具材を選んで盛ります。

そして、テーブルには、お好みで食べられる1個100円の「早ずし」と、3切れをラップに包んだ巻き寿司がセッティングされていて。

店内のテレビには、高校野球の和歌山大会の中継が写っていました。
地元感満載でラーメンをいただきました。
大阪湾に沈むでっかい夕陽とおいかけっこして夏のドライブが終わりました。

お土産。

角長醤油の濁り醤。
勇小屋のごまどうふ。

連休すんじゃったね。
今週も暑いかな?
夏休みはもうすぐだ。頑張ろう。