お話の絵の版画。 | ママゲリア聖子の大阪ロマンチック

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北大阪在住、食いしん坊で呑んべえのなかよし夫婦のいろいろを記録しておきたいと思います。こんなに楽しい毎日、本当に感謝しています。

木版画の題材に、お話の絵を選ぶことがあります。

民話を題材にした昔ばなし風の物語などと、版画の手仕事を感じさせるひなびた画風がマッチしています。
動物が登場するものであれば、羽毛や毛並みの質感を表現するのに、彫刻刀の三角刀などで彫った彫り跡はぴったりです。

墨色のインク1色で刷ったモノトーンの仕上がりは、かえって雄弁にストーリーを語るようです。

これは、宮沢賢治の「よだかの星」を題材にした作品です。

もう15年くらい前に版を彫りました。
版木が残っていますので、今も印刷することができます。

図工の授業で版画の作品作りをしても、1枚しか刷らないこともよくありますが、同じ絵が何枚もマスプリできるのも版画の魅力のひとつです。
インクの色は赤、青、黄色、茶色、緑、橙色、白など多彩ですので、版木を洗って乾かして、色を変えて印刷してみることもできます。
カレンダーの日付の文字が印刷された特殊な紙に刷ってもいいでしょう。

これは、新美南吉の「ごんぎつね」の版木です。

印刷したものがこちらです。


物語の絵を描くときに、題材となる物語は気を付けて選ばなくてはなりません。

人間が主人公のものは、内容を読んで、人物のキャラクターを読み取っても、必ずしもそれを描き分けられるとは限らないでしょう。人物を描くことが苦手な子どもはいるものです。

こちらは、墨絵で描いた「昔ばなし」の作品で、龍を表現しています。
架空の動物は、自由度が高くて、版画でも描きやすいかもしれません。


こちらは、切り絵で描いた「ブレーメンの音楽隊」です。
読み聞かせをして題材のお話を伝えるとき、お話が長すぎると注意散漫になりますね。
けれども、場面展開が鮮やかで、ひとつのストーリーの中に絵になりやすい場面がいくつも出てくると、子どもたちはいろんな絵を描くことができます。

ブレーメンを題材にすると、ついついこの印象的なシーンを描くことが多くなります。


こちらは、「鶴の恩返し」。

こちらは、「ウサギとかめ」です。

これらは切り絵ですが、版画にも向いていると思います。

ところで、ここに紹介した切り絵の作品には、色がついていますね。
黒の画用紙をカッターで切って、版画を印刷するのと同じ「奉書」という半紙より厚手の和紙に、スプレーのりを使って貼ってあります。

奉書は、裏側から水彩絵の具で塗ると、表まで絵の具がにじんでふんわりと色づけることができます。絵の具を、水を多くして染み込ませるように塗るのがコツです。

版画でも同じことができます。
白黒で印刷したあとに、着彩すると、新しい表情を加えることができますね。
ほら、「モチモチの木」とか、イメージわくでしょう?
ただし、モチモチの木も、みんなが同じシーンを描きがちなんですけど。


晩ごはん。

夫特製のサンドイッチ祭の食卓です。

東豊中のパン屋さん「クレインゲベック」のパンドミーを買って帰りましたら、数分後に帰宅した夫はそれが大好物でして、見つけるなり、サンドイッチを作り始めました。


トーストしてもしなくても美味しいパンですので、卵とハムサンドは焼かないで、メンチカツサンドと一口カツサンドは焼いて。

心づもりしていた献立とは変更になりましたが、手間のかかることを素早くやってくれて、おかげで楽しい食事になりました。

そして、小布施ワイナリーのソガ  ぺール&フィスという名の白ワインがこれまた美味しい。

キノコのオリーブオイル焼きにはブルーチーズをのせて。
じゃがいもは剥かずに切ってフライドポテトに。

食後のアフォガード。

明日はますます寒さが厳しくなるらしい。

朝、路面が凍結していませんように。