土曜日の夕刻、夫と待ち合わせて高槻で飲み歩き。
隣の駅の富田は、かつて寺内町で、また酒造りの盛んだったところです。今も2軒の造り酒屋があり、昔ながらの酒蔵の建築を見ることができます。
近くには酒の神様を祭る三輪神社も。
ぷらぷら界隈を散策したあと、阪急電車で高槻へ。
JRと阪急京都線が並行して走り、ふたつの駅のまわりは飲食店がひしめいています。
ゴールデンウィークには、高槻ジャズストリートというゴキゲンなイベントが開催されていたので、我々は2日連続してそのカオスの中に身を投じたのです。
はたして、普段の高槻の夜はどんなあんばいなのでしょう?
富田を散歩して小汗をかいて、電車を待ってる駅で、
「まずはビール。そして、餃子。」
というところで意見が一致していました。大阪王将も、餃子の王将もあるし、餃子天国もある。ここは、天国へ行くべきでしょう。
ジャズストリートの時に、何度もこの店の前を行ったり来たりして、気になってたんだ。
餃子一人前130円ってか?
それじゃふたりで四人前。
そんで、瓶ビールをシェア。
まだ5時前です。
乾杯~♪
お疲れさーん。
地元の家族もチャリで来てます。
エエ店や。
ちょっと落ち着いたので、駅ビルの書店で立ち読みし、さらにコーヒーを一杯。
3軒目、どないする?
阪急の駅の目の前にある居酒屋。なかなかの大箱ですが、すでに満員。少し待って席を用意してもらいました。
レトロ昭和や~♪
ここは、ハイボールやね。
メニューの中心は天ぷら。
舞茸と卵と穴子とカマンベールの天ぷらと、あと、馬刺ください。
私たちは高槻をリスペクトします。
お客さんの大半は大人。
どこの町も、駅前の居酒屋は学生でいっぱいのことが多いのに、明るいうちからシニアの男女カップルや大人のグループがニコニコ飲んでます。
こんな店が近所にあったらな。いっそ高槻に住みたいなぁ。
噂によると、3時頃から混んでるらしい。
美味しそうなもの、いろいろあったけど、お腹いっぱいにしちゃダメなのよ。
だって、この日、絶対来ようと決めていたのは、「ヴァスコ・ダ・ガマ」のカレーだもの。
この店は、ジャズストリートの夜に、最後の〆を食べた時、ふたりでいたく感激した超絶旨いカレー屋さん。
天満の「梨花食堂」も、何十回リピートしてるかわからない大好きな「かつ&かつ」のヒレカツカレーもかなわないよ。
もう一度食べたいと、何度となく話していたんだよね。やっと叶いました。
スタンダードなビーフカレーが旨いんだけど、ガッツリ系のトッピング用意してあって、素通りできない。この日は鶏の竜田揚げにオーロラソースが絡めてあるの。
夫はそれを。
私は違うルーの味を試したくて、バターチキンカレーを。
こっちの味も良くできてるけど、やっぱり辛いビーフカレーがいいわ。
私たちがカウンターに座るなり、夫に
「間違ってたらすみません。○○のマスターですよね?」
と話しかけてきて、残念、人違いだったピアスの穴がやたらでっかい店長らしき人に、必ずまた来ると告げました。
豊中にも、支店を出してくださいとお願いもしておきました。
そして、
「私たちが次に行くべきオススメの店はどこ?」
と質問したら、2軒のバーを教えてくれました。
近い方をchoice。
「Bar ISLAY」(バー アイラ)。
ヴァスコ・ダ・ガマの筋向かいの2階です。
狭い店内に、世界中の酒という酒が集めてあるのか?というくらい、酒瓶がひしめいております。
「私はお酒弱いのに、5時前から飲んでおり、したがってあまりキツくなくて甘くないカクテルを。」
と頼んだら、純錫製のタンブラー(重い!)をキンキンに冷やして、ライムを搾ったジントニックを作ってくれました。なんと京都で作られたジンらしい。
「季の美」。
初めて聞きました。
旨いな。
自家製の生チョコレートを、舐め舐め。
夫は、
「煙臭いのを。」
とオーダーして、店名の由来でもあるスコットランドのアイラ島のウィスキーを。
アイラ島は、スコッチウィスキーの聖地と言われてるそうなのですが、私は
「へぇ。ふぅん。」
という感じ。
一口舐めたら、診察室の消毒液の香りがした。
そういえば、我が家のトイレの本棚にズラリ並んだ「レモンハート」。
Bar漫画界のバイブルとして、我が家の息子たちが小学生の時から繰り返し読んでいました。夫の蘊蓄の出所もせいぜいそのあたり。
「読んだことありますか?」
と、所作のエレガントなマスターに質問したら、
「バーテンなら全員読んでます。」
とのお答えでした。
こんなにたくさんのこだわりのお酒、どうやって仕入れるんですか?
「日本中のウィスキーに強い酒屋を巡ります。豊中にも岡町にウィスキーの品揃えでは全国的に有名な酒屋がありますよ。」
え?私は岡町出身だ。
夫も結婚前は岡町に住んでた。
知らなかった。それは、行ってみなくちゃ。
バーのカウンターでの会話はいつも楽しいねぇ。
すみません、酔っぱらいで。あたりまえか。
帰ります。
また来ます。
やっぱり高槻ばんざいだ!
晩ごはん。
倉敷ドライブの帰りに立ち寄った備前市の「海の駅」の魚市場。
残念ながら、時間が遅くて、鮮魚売り場は売り切れだったのですが、あれこれ海産物を選びました。
瀬戸内海の鯛の切り身は塩焼きに。
海ブドウ。
ホヤ。
それから、美観地区で買った蒲鉾。
肉厚の干し椎茸を戻した汁をめんつゆに。椎茸のスライスは鮑のようなボリューム感です。
なめこをサッと茹でて。
辛味大根。
素麺。
美味しい夏の茄子はミョウガ、大葉、ニンニクを加えて豚肉と共に炒め煮に。
白菊という奥能登の酒が旨い。
新茶。
海の駅でやってたガラポン。
見事6等を引き当て、うまい棒2本ゲットしました。つまりはハズレなんだけど。
何年ぶり?やっぱり口の中の水分持ってくね!