琵琶湖ぐるっと春のドライブ。 | ママゲリア聖子の大阪ロマンチック

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北大阪在住、食いしん坊で呑んべえのなかよし夫婦のいろいろを記録しておきたいと思います。こんなに楽しい毎日、本当に感謝しています。

夫と次男と、3人のお休みが重なった6日は、ドライブに行きました。

出発してから行き先を決めるあてどのない旅ですが、ともかく近江を目指しましょう。
あいにく天気予報は雨ですので、キラキラ光る琵琶湖は望めないかな?


で、ひょんなことから、MIHOミュージアムにいくことになりました!



道中のBGMは、先日次男が参加してきた「modsmaydey」というイベントで手に入れてきたアルバム。
ゴキゲンなダンスミュージックでノリノリです。


そういえば、何年か前にも、ゴールデンウィークに滋賀県にドライブしたときに、信楽で陶器市をしてたのを思いだし、立ち寄ってみました。
やってました。

箸置きだけ選んで、MIHOミュージアムへ。

新緑の真っ只中に忽然と、モダンな施設が現れます。
立地も、建築も、収蔵品も、展示方法も、ゆったり贅沢な環境で、雑念が溶けていくようです。

特別展は、江戸時代の国産ガラス製品のコレクションです。

ヨーロッパから長崎に伝わったガラスの技術は、驚くほど精緻で、洗練されていて、
色と質感とフォルムを最大限に生かした展示により、高い芸術性がくっきり表現されていました。

そしてシルクロードを時空を越えて旅するようなオリエンタル美術の常設展。

ロマンチックで、意匠がキュートで、心奪われてしまう。



美という栄養をたっぷり注入されるような時間を家族で共有できて、幸せでした。



さて、お次に向かったのは、八日市のヒトミワイナリーです。
ここの濁りワインが、いちばん私たちの好みに合うのです。

季節ごとにさまざまな銘柄のものが発売されていて、どれでも試飲できます。
さすが連休だけあって、試飲カウンターも混んでるわ、と思ったのですが、天気のよかった前日は、もっと賑わっていたそうです。

ブドウの産地と銘柄、製法、新作と定番など考えて3本を選びました。
併設されたベーカリーでパンを選んで、テーブル席でコーヒーを飲みながら、しばし休憩。

1時から、工場見学ツアーがあるのです。

ヒトミワイナリーのワイン作りの責任者である山田氏が、直々に説明してくださいます。
素っ気ないほどのシンプルな設備の工場ですが、年間10万本のワインを製造、出荷しているのだそうです。
数々の機械の中でも、私たちが愛してやまない、フレッシュなブドウ本来の味を生かしたワイン作りの根幹となる絞り機がこれでした。食物繊維や、酵母をそのまま残す、ブドウの個性を大切にするための特別な機械だそうです。

今はもう倒産してしまったドイツの会社の絞り機です。もはや、どこを探しても手に入らないような希少なものです。

ヒトミワイナリーのワインには、隅々までこの方たちのこだわりが行き届いているのだなぁと、感激しました。
山田氏の話を伺って、すでに3本選んでいたけど、1本を追加することにしました。

ブドウの実と小枝により分ける行程の後、再び小枝を加えて、足で踏んで作ったという「あしる」という銘柄のワインです。なんと原始的な作り方でしょう。試飲したときに、樹の枝の味を感じたのですが、選ばなかったのです。
どんなお料理に合わそうか、楽しみです。


さて、お次は長浜に参りましょう。
老舗の油屋さんの「油甚」。

我が家はここの胡麻油しか使っていないのです。
数ヵ月前に、大きなペットボトル入りの胡麻油を2本買っていたものを、数日前に使いきりました。
これが、
「滋賀県に行かなくちゃ。」
のサインであるわけです。
全国に発送してくださるんですけど、口実です。

今回はお馴染みの深煎りタイプと、太白タイプを購入。

決して高価なものではありません。だけど間違いなく美味しい。

真昼時に行くと、混んでいて並ばなくてはならず、そうかと思えばランチの営業が終わっていて、なかなかタイミングが合わなかった翼果楼(よかろう)の鯖そうめんにありつくことができました。

美味しいものが犇めいている滋賀県。郷土の料理や食材は数々あれど、私のいちばんの大好物は、この店の鯖そうめんといっても過言ではない。
他にも好きなものがいっぱいあるので、次回別のことを言っても責めないで欲しいけど。

この度も美味しくいただきました。

こんがり焼いて、甘辛く炊いた焼き鯖とその煮汁をしっかり含ませたそうめんに、お好みで山椒の粉をふって。
焼き鯖寿司も一口いただきました。
ああ、もう気がすんだわ。

マキノには、メタセコイヤの並木が続くエリアがあります。
夫曰く、
「日本の道5選」
に選ばれてもいいくらい素敵な道。

今は、並木の両脇の栗林の新緑の爽やかさも美しい時期です。


晩ごはん。

滋賀県に行くと、ついついお土産に探してしまう近江牛の安い切り落とし。
今回は、近江今津のヴォーリズ建築が並ぶ街道筋にある小さなお肉屋さんを見つけて、
「いちばん安い切り落としをください。」
といって手に入れました。

湖北を回って湖西をドライブして帰ってきて、こんなに道が空いていたことなんて今までなかったなぁ。ゴールデンウィーク中で、6日だけが雨の予報でしたので、みなさんお出かけを控えられたのでしょうね。

結婚したときに買ったすき焼き用の鉄鍋。

途中の産直野菜の店で食材を揃えました。

春菊、新玉ねぎ、生ゆば、モロコの佃煮、大きな銀杏。
銀杏煎りは、長浜の油甚の目の前の荒物屋さんで一目惚れして求めて以来、役に立ってくれています。

箸置きはこの日信楽から連れて帰って来たものです。

滋賀県、やっぱり大好き。