墓じまい | fuu。のブログ

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あまりアクティブではない私。
好きなモノ、好きなコト、こだわり・・・
特にナシ。
そんな私の日常を
知人・友人への近況報告を兼ねて書いています。

先日、実家が墓守りしている
1基の墓じまいをしました。

その墓場には2基のお墓が建っていて
その内の1基は7年前
4人分のお骨をもう一つの墓場にある
お墓の中に移して
既に墓じまいしています。
あの時は、父と母と墓場へ行きました。
翌年、母は脳梗塞で倒れ
昨年、再び脳梗塞を起こして亡くなりました。

どのタイミングだったのかは分からないけれど
父が言うには、母が亡くなる前に
『お父さんがお墓を倒したから
 私がこんな風になったんじゃないかしら』
と言ったそうです。

お墓を倒したというのは
お坊さんに抜魂してご祈祷いただいた後
墓石をそのままにしておくと
魂が戻って来てしまうということで
墓石(一番上の〇〇家とか書いてある石)を
倒して、割って…
以後魂が戻らないようにした事で…
かなり大きなお墓だったので
父は墓石にロープを掛けて後ろに引いて倒し
その後ハンマーで叩き割って
お骨の入っていたスペースに
割った墓石を詰めていました。

この作業、私も手伝いに行こうと思っていたら
ご祈祷いただいた翌日には作業していて
今回初めてどんな風になったのか見ました。

まさしく☝️こんな感じのお墓
一番上の墓石を砕いて
手前のお水やお線香を上げる石を除けて
お骨を入れるスペースに砕いた墓石を詰めていたので
お墓の形としては残ったままでした。


そして今回の墓じまいですが
血縁の無いお二人のお墓です。
お一人が昭和37年。
お一人が昭和51年に亡くなられています。

お寺さんのお話では
亡くなられて50年経ったら
墓じまいしても良いとのこと。

お一人は50年に満たないんだけど
父も歳をとって〝この〟お墓まで
いつまで行くことが出来るか…
父が墓守り出来なくなったら
後にみる人は居ません。
そこで7年前にはご先祖さまを一つに。
そして今回の墓じまいは
お坊さんに抜魂、ご祈祷いただいて
墓石を倒して、お骨を土に還す方法で考えていました。

ところが父が
土に還して、後々何か災いがあった時に
土に還した事を後悔するのでは…という事で
お寺にお骨を移して永代供養していただくことにしました。


さて当日。
『娘の体調によっては行けないお願い
(娘【起立性調節障害】につき、当たり前に起きて当たり前に学校へ…とはいかない人物)
と伝えていたのですが
なんとか行くことが出来ました☆

車を停めて歩き出すと
すぐにお坊さんと父に遭遇。
お坊さん、今回は長靴でしたOK

父は近所の方に借りた背負籠に
バールとハンマー🛠
4ℓのお水が入ったペットボトルetc.を入れて
お墓までの山道を先頭で登って行くけど
さすがによろめいたりしてあせる
昔はこんな事なかったよなー
やっぱり歳(76)だねー
それに数年前に左肩→手首と怪我をして手術して以来腕力も落ちたし…
このタイミングで墓じまいして正確だよ。

よろめく父の籠からお水を取って持って上げたら
『おー楽になったアップ』って
すごく嬉しそうでしたウシシ

前回同様お坊さんからお参りしていただいて
今回はお墓が背丈程度の物だったので
直ぐに墓石を倒して砕いて…
骨壷2つ持ち帰って、洗って…
翌日、父がお寺へ納骨に行って来ました。

もうこれで〝この地〟に来る事はありません。
実家の他にも何軒かこの山の中にお墓があります。
実家のお墓の上にあるお墓のお宅は
父と同世代の方が墓守しているので
『もう上がれない…』と言っていたそうです。
子供さんも私の3つ4つ上だけど
行かないでしょうねもやもや
もう一軒のお宅も近々墓じまいするつもりだと話していました。

昔は、お墓は代々長男が守りしていくものと思っていたけど
今時そんな考えはなしですね。

父が亡くなったら
もう一つのお墓、ご先祖さまの事…
考えなきゃなぁ。
兄(長男)は県外に出たきり帰っては来ないだろうし…
実家に一番近い私は嫁に出た身。
色々考えるなぁぼけー

ご先祖様を粗末にするわけにはいきませんからね。
ひとまず無事に墓じまいを終えて
ホッとしました。

南無妙法蓮華経お願い