「雲のむこう、約束の場所」(監督 新海誠 91分)

話の内容は、手作り飛行機で、雲の向こうにある憧れの高い塔へ行こうとする話

中学生生活の部活や淡い恋の日常と飛行機を作り飛ばそうとする非日常のギャップがボク的に印象に残った

日常部分は上手く描かれているので、テロを実行しようとするアクションや手作りの飛行機で塔まだ行って塔を爆破する非日常のアクションが、スケール大きくド派手に描かれていればオモロくなったのではないか?とボクは感じた

製作所の社長と研究所か何かの偉い研究者が1人の女性を含めて3人の仲良しグループで手作り飛行機を飛ばそうとするのが、主人公のヒロキとタクヤとサユリの関係とダブる演出(手作り飛行機バックに3人で撮っている昔の写真でほのめかすだけだけれど)がボク的には良かった

最後憧れていた塔をミサイルで爆破するのは、三島由紀夫の「金閣寺」のようなシンボリックな演出だとボクは感じた

全般的に

最初の平和な日常世界や静かな夢の世界は上手く描かれていたので、最後の戦争が開戦される中、手作り飛行機で憧れの塔まで飛び塔を爆破するアクションが面白ければ最高だっただろうなとボクは感じた。この当時の新海誠監督には本格的なアクション・スケールの大きなド派手アクションを演出する力量がまだ無かったのではないか?とボクは感じた

北海道に憧れる独白の多い男の子なので、「北の国から」の吉岡秀隆を声優に起用していたのは成功していたとボク的には感じた

「君の名は」の時のように、日常に彗星落下災害から村を救うという壮大なスケールの非日常を上手く絡めるような力量が、この頃の新海誠監督にはまだ無かったのが残念だった作品