
- ゲームブック 動きだしたマネキン https:/
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今日正式な表紙絵がようやく完成(まずは表紙で気になってもらいたくていつも数日かかっています)しましたので、更新してこちらの「お知らせ」を書くことができました。ちなみに以前のはKindle本「水着女性イラスト集」のものを使用していました。
総パラグラフ数43、筆記用具があると便利です。エブリスタで2010年10月1日に公開、3ページ投稿していた動くマネキン人形 https://estar. (最後↓にすべて公開)を完成させたものです。この作品もデジタル著作権管理 (DRM) の適用はせず、購入した読者が PDFやEPUBファイルとしてダウンロードできるようにしてあります。jp/nove ls/1214 1516
こちらは地図を描きながらだとクリアが簡単になってしまうため、描かずにプレイしていただけたらと思います。
こちらを完成させようと思った理由の一つは、エブリスタ版を兄に読んでもらったときに、笑いながら「最高だね」と言ってもらえたからです。
動きだしたマネキン
【1】
今日も廃棄物処理場に軽トラックが土煙を上げながらやって来る。さまざまな物が積み上げられた廃棄物の山の近くに停まると、タバコをくわえた青い作業服姿の中年男性が降りてくる。慣れた様子で荷台に積んでいた物を廃棄物の山に向かって放り投げ、忙しそうな様子で軽トラックに乗り込むと、タバコの煙が混ざった土煙を上げながら走り去っていく。
放り投げられ、廃棄物の山の麓に残された物、それは女性のマネキンだった。髪は茶色で肩より少し下まであり、瞳は黒く、服は着ていないが、薄いピンク色のアイシャドウと口紅まで塗られており、どこも傷んでいるようには見えない。その姿は、壊れ、薄汚れ、悪臭放つ他の廃棄物たちと一緒に捨てられるには少々似つかわしくなかった。
しばらくの沈黙の後、どこからかやせ細った一匹の野良犬が現れる。辺りの匂いを嗅ぎ回るうちにさまざまな臭いを発する廃棄物の山へと引き寄せられ、やがてそこにマネキンが仰向けに横たわっているのに気がつく。野良犬はマネキンに近づいていくと、何を思ったか、頬をペロペロと舐め始める。その光景は、マネキンの漂わせる何かに引き寄せられてきたかのようだった。
少しの間舐められていたマネキンだったが、突然「ビクッ」と髪が揺れるほど頭が動き出し、まるで命を吹き込まれたかのようにぎこちない仕草で立ち上がった! 足元に顔を向け、野良犬の顔を見る。
「犬を見ている」
野良犬はしゃべるはずのない「物体」が声を発したことに驚いたのか、鳴き声を上げながら尻尾を巻いて逃げ去っていった。次にマネキンは自分が捨てられていた廃棄物の山に目を向ける。
「私を捨てたの……誰?」
そう言って右、左、右と目の玉だけ動かして周囲を見回したその瞬間、地面に黄色いペンキの缶が潰れて中が飛び散っており、その先に一本の黄色いタイヤ跡が残されていることに気がつく。ペンキはついさっき飛び散ったようでまだ乾いておらず、先ほどの軽トラックが踏んでいったようだ。
「歩いている」
右足、次は左足と、膝を伸ばした状態で前に出し、マネキンは何かを求めるかのようにゆっくりと歩き出した! 他に手がかりらしいものもなく、マネキンは導かれるようにそのタイヤ跡を追う。
ぎこちない歩き方でタイヤ跡の左側を歩いて廃棄物処理場の敷地内から出ようとしたそのとき、背後でカラスの甲高い鳴き声が響いた。あの野良犬のように廃棄物の山に集まってきているのだろうか。その何かを警告するかのような鳴き方に後ろを振り向こうとするが、マネキンはその術を知らず、前を向いて歩き続けるしかなかった。
やがて前方に住宅街が見えてきた。タイヤ跡は道路の左側にまっすぐに続いている。その左側の歩道を歩き続けると十字路の手前に差し掛かる。軽トラックは直進したようで、タイヤ跡はまっすぐに続いている。
そのとき、左の道から下校中の小学生らしき少年2人が現れ、道路に続く黄色いペンキの跡をしきりに後ろを振り向きつつ不思議そうに見ている。
「小学生の子供2人……見ている」
やがて二人はマネキンが十字路の手前で立ち止まっているのに気づき、「あれ、もしかしてマネキン?」と、背の大きい方が指差しながら言う。「本当だ。しかも、服着てない」と背の小さい方。
「しゃべっている……のは子供たち」
マネキンのその声を聞いたのかは定かではないが、「近くで見てみようぜ!」と背の大きい方が興味津々な様子で近づいていくと、背の小さい方もその後を追う。二人はマネキンの目の前で立ち止まると、「おい、何でマネキンがこんなところに立ってるんだよ?」と背の大きい方が言う。
「兄ちゃん、こいつの結構大きいよ」
二人は兄弟のようだ。弟がマネキンのむき出しの胸元を指差す。「お前、ませてんな」と兄が笑う。
「ちょっと触ってみるか」
兄が右手を伸ばし、マネキンのものに触れようとする。
触らせる 3へ
手で払いのける 17へ
動くマネキン人形
1
ブロロロ……。
今日も廃棄物処理場に軽トラックがやってきた。
ガシャッ。
額にタオルを巻いた作業服姿の中年の男が、廃棄物の山に何か放り投げ、ふたたび軽トラックに乗り込み、土煙を上げながら走り去っていく。
それは全裸のマネキンだった。
金髪のロングへアで、どこも痛んでいるようには見えない。
しばらくして、どこからともなく野良犬がやってきて、ペロペロッとマネキンの頬を舐めた。
少しの間、マネキンは舐められていたが、突然ビクッと反応し、まるで命を吹き込まれたかのようにぎこちなく立ち上がった!
右、左、そして右と辺りを見回すと、目線を下に向けて頬を舐めた野良犬を見た。
「犬を見ている」
しゃべるはずのないマネキンがしゃべった!
野良犬はマネキンがしゃべったことに驚いたのか、キャインキャイン鳴きながら逃げていった。
「歩いている」
マネキンは何かを求めるかのように歩き始めた。
「私を捨てたの……誰?」
その時、地面に真新しいタイヤの跡を見つけた。
他に手がかりらしいものもなく、そのタイヤの跡を辿っていくことにした。
マネキンはまだぎこちない歩き方で廃棄物処理場を後にした。
やがて、十字路が見えてきた。
タイヤの跡は左へ続いている。マネキンは左のかかとを支点にして直角に道を曲がる。
「遠くにいる子供2人……見ている」
そう、前から小学生ぐらいの男の子2人がこちらへ向かって歩いてくるのが見えた。
男の子2人はマネキンが歩いてくるのに気づくと、「あれ、マネキンじゃないか?」と大きい方が指を差しながら言った。
「本当だ、歩いてる! しかも、服着てない」
「しゃべっている……のは子供たち」とマネキンも反応した。
「近づいてみようぜ」と大きい方が言う。
「うん」
2人はマネキンの至近距離まで近づいていった。
「おい、何でマネキンが歩いてんだよ?」と大きい方が話しかけてきた。
「兄ちゃん、こいつの結構大きいぞ」
どうやら兄弟のようだ。
「お前、ませてんな」と兄が笑う。
「ちょっと触ってみるか」
兄がマネキンの膨らみに触れようとした。
触らせる
2ページへ
手で追い払う
3ページへ
2
兄がマネキンの膨らみを片手で鷲掴みした。
しかし、マネキンは何の反応も示さない。
「なんだぁ? 柔らかくねぇ」とすぐに手を離す。
「兄ちゃんだけずるい」
弟も触ろうとするが、手が届かない。
「触られても突っ立ってるだけなんて。もう行こうぜ」
2人はマネキンの横を通り過ぎていく。
弟が振り向いて、「デパートのマネキンは服を着てるのに、こいつはどこのマネキンなんだろう」と呟いた。
「服を……着てる?」
マネキンは何気なく自分の体を見た。
そう言えば、男の子たちも服を着ていた。
「服を探そうとしている」
マネキンはふたたび歩き出すと、服を探すことにした。
3
マネキンは兄の何かを掴もうとする手を下から上へ払った。
「いてぇ! こいつの腕、カチコチだぞ」
片方の手で痛めた手をさする。
「兄ちゃん、逃げよう」
弟が兄の手を引っ張る。
「そうだな」
2人はマネキンの横を通り過ぎると、一目散に逃げていく。
マネキンは何事もなかったかのようにタイヤの跡を追うため、ふたたび歩き出した。
Sゲームブッカーの全Kindle本&ペーパーバックリンク集|Sゲームブッカー@Kindle作家 @Sgamebooker https://note.com/sgamebooker/n/n02bc544df909?sub_rt=share_pw
2人の方から同時刻にスキがあり、何でだろうと思ったら、noteの「Kindle作家応援マガジン」というのに私のこちらの記事が追加されていたからでした。
本や記事やらをこちらからお願いせずに紹介されるということは有難いことだと思います。
#note #Kindle作家 #応援マガジン #応援 #マガジン #KDP作家 #記事 #有難い

最初にKindleで出版した「愛言葉」から12年経ちましたので、KDP歴も同じになりました! また、今日は新作ゲームブック「動き出したマネキン」(仮題)も43パラグラフで一応完成しました。「動くマネキン人形」としてエブリスタで初期版を3ページ公開していたものですが、また作りかけを1作完成させられて良かったです。表紙絵を鉛筆で描く、Kindle出版、最後にペーパーバックでもとやることはまだ多いですが。
印刷コストなどの関係でサイズを変更するもの(四六判12.7 cm × 18.8 cmにする予定)を把握するため、判型とページ数を一覧にしました。出版中は出版代行したマイミクさんの3作品も含めて、ゲームブックが40、その他が19で59冊もありました。
ペーパーバックは24ページからで、背表紙をつけられるのは79ページからです。インスタグラムに投稿したときの画像の「家族救出」のような分厚くなるもの以外は四六判で統一したいところですが、背表紙はできるだけつけたいので、90ページ未満ぐらいのものは今までの縦が一番短い新書判サイズのでいいかもと思っています。それか文字を大きめに変えるかですね。
ゲームブック
10.49 cm x 17.3 cm
当たって砕けろ! 299ページ
怪しい階段 266
僕の宿題 242
ゾンビの財宝を狙う者たち (ゾンビトレジャー1+2) 227
座敷わらしが見てる 195
ゾンビ館の財宝MAX (ゾンビトレジャー3) 178
黄金カブトムシ 164
アフレドーの竜の洞窟 160
妖怪村・鳥王の島・ゴーリキの要塞 148
防空壕の奥深くには 147
潮干狩り 144
SAIKAI ~another story~ (信治と未希外伝) 143
ゴブリンクエスト 140
ジクウ伝 129
恐怖の留守番 127
鳥女王の棲む孤島(家族救出外伝) 126
Gとの戦い (マイホーム1) 123
時空からの手招き 122
ゴーリキの危険な要塞(家族救出3) 121
闘技王 119
今年のお年玉 (マイホーム3) 118
大鬼村 (家族救出1) 115
ミニ㎇集 111
伝説の秘宝 (姉原作) 109
お笑いオーディション 107
プリンと妹とかくれんぼ (マイホーム2) 104
お菓子なハロウィン 103
雛壇に咲く一輪の花 100
夢幻世界の迷い人 92
Lost in an Infinite World 92
はじめてのおつかい 91
盗賊都市バングボーン (兄原作) 89
スゴロクゲーム 85
ステキな射的 79
背表紙なし
カカオとチヨコ 71
変身くん 68
サンタさんからのプレゼント 54
14.81 cm x 21.01 cm
家族救出 256
21.01 cm x 29.69 cm
悩める少年の冒険 (マイミクさん作品) 319
夜空の光を見て何を想う (マイミクさん作品) 268
その他
10.49 cm x 17.3 cm
自作小説 自殺願望 (マイミクさん作品) 250
How to Make a Good Gamebook 141
小説 サンドーラ大戦 (兄原作) 137
良いゲームブックの作り方 129
小説 怪しい階段 119
エッチな夢を見る方法 115
明晰夢を見る方法 110
How to Lucid Dream 103
ゲームブックアイデア集 92
背表紙なし
ゲームブックに関する言葉集 76
愛言葉 ~幸せになる合言葉~ 72
小説 変身くん 69
霊界考察 54
オークションのすすめ 50
パンダイラスト集 47
ゲームブック入門 46
KDPを始めて1年6か月以上経ちました 41
短編小説集 愛ランド 34
ペーパーバック、私の作り方 24
こちらは
Sゲームブッカーの全Kindle本&ペーパーバックリンク集|Sゲームブッカー@Kindle作家 @Sgamebooker https:/
に追加します。
私がKindle(KDP)で出版した本に挿絵があるもの一覧です。右の数字はその数です。
鉛筆画
アフレドーの竜の洞窟 28(子供の頃に描いたものを修正)
黄金カブトムシ 21
変身くん 10(子供の頃に描いたものを修正)
SAIKAI ~Final version~ 8
SAIKAI 5(Final versionには無いもの)
怪しい階段 5
ゴブリンクエスト 3(1点は写真)
表紙絵を使用したもの
伝説の秘宝 3
家族救出 3
マウス画
ゾンビ館の財宝MAX 21
ゾンビ館の財宝 20(MAXと同じもの)
他に表紙絵使用で1点のものなどいくつかあります。
こちらは
Sゲームブッカーの全Kindle本&ペーパーバックリンク集|Sゲームブッカー@Kindle作家 @Sgamebooker https:/
に追加します。
あけましておめでとうございます! 今年はおとめ座が運が良くなるらしいので、とても期待しています。皆さんもそういうのは関係なく健康で良い年であることを祈っています。
去年はメトロ2033、エルデンリング、ダークソウル1,2、アウトワード、セブンデイズトゥダイ、ダイイングライト、グリーンヘル、デッドアイランドDEなどにハマった年でした。今年も楽しいゲームに出会える年だといいなと思います。皆さんもそんな「楽しいに出会える年」でありますように。
今年こそは新作ゲームブックをKindleで出版しようと思います。
それでは、今年もSゲームブッカーのKDP出版物とヤフーオークション出品物をよろしくお願いいたします♪
今年もKindle版「ゲームブック サンタさんからのプレゼント」を無料キャンペーン実施する季節がやって来ました! 他にも「ゲームブック お雛様」、今回初の「ゲームブック ゾンビ館の財宝」と短編小説集でクリスマスものを含む「愛ランド」の4冊です♪
私から皆さんへのクリスマスプレゼントです♪ ダウンロードした方限定になってしまいますが。AmazonのKindleストアで「Sゲームブッカー 無料」で検索すると4冊まとめて出てきます。Kindle端末はもちろん、Kindleアプリ、PC版やウェブ版などでも読めます。
28日の夕方頃までですので、よろしかったらプレイして、読んでみてください♪ 面白かったらお友達にもおすすめしてもらえましたら嬉しいです。
ゲームブック サンタさんからのプレゼント https:/
プロローグとエピローグ含めて32パラグラフのゲームブック。筆記用具、サイコロなどは必要ありません。素敵なクリスマスをあなたに。
ゲームブック お雛様 https:/
無料キャンペーン用として最初に作成した20パラグラフゲームブック。筆記用具、サイコロなどは必要ありません。
愛ランド https:/
ドラマ「世紀末の詩」を意識して書いた「 愛」をテーマにした短編小説集。4つの短編小説を収録。タイトルの「愛ランド」は、愛の散らばるテーマパークをイメージして付けました。
目次
黒いサンタ
見つめられて
しおれた花と少女
レディーファースト
ゲームブック ゾンビ館の財宝 ゾンビトレジャー2 https:/
ゾンビトレジャーシリーズ第2弾! 143パラグラフゲームブック、表紙画と同様のデジタル挿絵20点。サイコロ1個、紙と筆記用具が必要です。さまざまな武器とゾンビが君を待ち受けています。
小説版(ゲームブック版クリア後に読むことをおすすめします)、加筆修正版ゲームブック「ゾンビ館の財宝MAX」、初期3作と第2弾をまとめた短編ゲームブック集「ゾンビの財宝を狙う者たち」もあります。
そして昨日は今月3冊目のペーパーバック版「How to Make a Good Gamebook」がまたスペインの方で購入されていました。「良いゲームブックの作り方」英語版ですが、スペインでゲームブック作成が活発になってきているのでしょうか。
2025年のnoteでの活動記録が届きました! #noteまとめ https:/
ちょっと早いですが、今年もありがとうございました! 日頃の感謝の気持ちを込めまして、クリスマスはKindle本の4冊無料キャンペーンを実施します♪
3つのゲームブックで、1つは143パラグラフ、小説もあります。半分は初です。DRMフリーにも変更しましたので、来年1月20日からEPUBやPDF形式でダウンロードできるようになるかと思います♪
来年も日本以外のAmazonでも読まれたり購入されるようになると良いなと思います。
#note #2025年 #活動記録 #クリスマス #Kindle本 #無料キャンペーン #DRMフリー
昨日は1日のカナダに続いてスペインの方でペーパーバック版の「How to Make a Good Gamebook」(良いゲームブックの作り方英語版)が購入されていました♪ 検索で1ページ目とかに上がってきているのかもしれませんが、この本をきっかけに世界のあちこちで私の作り方を参考にしてもしなくてもゲームブック作成者が増えたら嬉しいですね!
試しに「Sゲームブッカー ペーパーバック」かpaperbackでAmazon検索してみたら上がってきてはいなかったので、タイトルやGamebookとかで検索してだったのかもしれません。急に買われるようになると何かで目立っているのかなと思ってしまいますね。もしかしたらまたInstagramとかで?
この作品をもっと整えようというのはもちろん、日本語版の方も、先月はアメリカ合衆国の方でKindle版の「How to Make a Good Gamebook」「良いゲームブックの作り方」「ゲームブック スゴロクゲーム」「ゲームブック 時空からの手招き」「自作小説 自殺願望」(出版代行したマイミクさん作品)が購入されていましたので、さらに英語版のを増やすべきかもと思い始めています。
#スペイン #カナダ #ペーパーバック #paperback #Amazon #HowtoMakeaGoodGamebook #ゲームブック #Gamebook #ゲームブックの作り方
今日はKindleとAmazonペーパーバックで出版済みのゲームブック「恐怖の留守番」を紹介を兼ねて久しぶりにプレイしてみました。
この作品はエブリスタで14年以上前に「とにかく怖いゲームブックを作ろう」と書き始めたもので、出版は遅くなって約5年前でした。
恐怖の留守番(仮題) https:/
さあ、作者の私はベストエンディングにたどり着けるでしょうか??
の第6弾です。第5弾はこちら
『ゲームブック「ニルの大冒険」をプレイ』
⇒ https://ameblo.jp/mamadm/entry-12944566974.html #アメブロ @ameba_officialより
【1】
部屋で勉強に集中していると、不意に背後でドアがノックされた。振り向いて「はーい」と返事をすると、ドアが少しずつ開いて、顔だけがぬっと出て部屋を覗き込む。その光景に一瞬怯む私。母さんだった。
「明日の朝には帰ってくるから、留守番よろしくね」
ホッとした私に笑顔でそう言うとドアを閉め、父方の叔父のお通夜に父さんと出かけていく。高校2年の私は、間近に迫っている中間テストに向けての勉強をするため、1人で留守番することになっていた。そう、私は一人っ子。外で車のエンジン音がして、次第に遠ざかっていく。
空腹を覚え、左手首の腕時計を見る。無理もない、夜の7時が過ぎている。それだけ集中していたということ。お腹をさすりながらドアを開け、部屋から出ると真っ暗だった。明かりを消してから出たのだろう。
壁のスイッチを押して階段の電気をつける。1階へ下りると、キッチンの方から明かりが漏れている。全部は消していないとわかって安心した。
今日の夕飯はなんだろう?
あえて真っ暗な廊下をその明かりだけを頼りに歩く。キッチンのドアは開いていて、テーブルの上にラップのかかったオムライスがポツンと用意されていた。1人で留守番する私を喜ばせようと作ってくれたに違いない。母さんはそういう人。
椅子に座り、両手を合わせていただきますを言い、さあ食べようと皿の右横のスプーンに手を伸ばしたときだった。皿の下に折られた紙が覗いているのに気がつく。紙を引き出し、開いてみる。
冷めないうちに食べなさい。それから、母さんたちが帰ってくるまでは、家から一歩も出てはいけませんよ。
母さんの綺麗な字でそう書いてあった。家から出てはいけないというのは、留守番をしっかりしてほしいのだろうと、このときはあまり深くは考えなかった。そのことは一言も言っていなかったのに、書き置きにだけ書いておいたということも。
ひとまず紙を左端に置き、ラップを外す。空腹で急いでいたのか、その拍子にラップについていたケチャップがテーブルの上に飛び散る! それがまるで血のように見えて、不吉に感じた。けれど、私には霊感などない。たまたまそのさまがそんなふうに見えて、不吉なもののように感じたのだろう。
気を取り直し、冷蔵庫から冷えた牛乳を取り出してコップに注ぎ、二口ほど飲む。それからまだ湯気の立つオムライスを一口食べる、ふわふわの薄焼き卵をライスごとスプーンですくって。口いっぱいに広がる美味しさに、夜に1人で家に居る現実を忘れて笑顔になる。やっぱり母さんのオムライスは世界一!
「ピンポーン」
半分ほど食べたところで不意に玄関のチャイムが鳴った。スプーンを持つ手がピタリと止まる。玄関までは駐車場の前を通るから、車がないことはわかるはずなのに……。
こんな時間に誰だろう?
いつもなら留守番しているときもすぐに出ていくけれど、今は夜だし、美味しいオムライスを冷める前に食べ終わりたい気もして、書き置きに目を向ける。
オムライスを食べ続ける 5へ
玄関のドアを開ける 8へ→
【8】
「ピン……」
ドアの目の前まで来るとチャイムが途中で止んだ。まるで私の行動が見えているかのように……。
「はーい」と返事をしてドアを開ける 6へ→
まずは「どなた様でしょうか?」と問いかける 3へ
【6】
ドアを開けると、目の前に父さんがうつむき加減で立っていた。あれ? 帰ってきた気配や物音はしなかった気がしたけれど。忘れ物でもしたのだろうか。いつもと様子が違う父さんに戸惑いながらも「何か忘れ物?」と聞く。父さんはうつむいたまま、何も答えずにただ立ち尽くしている。その姿からは生命力というものが感じられない。
「ど、どうしたの?」
すると、父さんの体が徐々に透けてきて、ゆっくりと消えていった!
急いでドアを閉め、慌てた状態でどうにかロックをかける。もしかしたら父さんに何かあったのかもしれない! 一緒に乗っていた母さんは?
電話しようか迷いながら、その前にオムライスを食べ終わろうとキッチンに戻る。
「……?」
皿にオムライスは残っていなかった。米粒さえも。途中からチャイムの音が気になっていたから、食べ終わっていたのか思い出せない。残していたと思っていたけれど、食べ終わってから玄関に向かったのだろう。牛乳はそのまま残っていたから一気に飲み干して、満足した気にさせる。
それでも少し物足りなさを感じながら布巾でテーブルの上のケチャップを拭き、皿とコップとスプーンを流しで洗うと、食器乾燥機に入れる。冷蔵庫の前を通るときに、その横の台の上にある電話に目がいく。
父さんの携帯電話に電話してみる 20へ→
母さんの携帯電話に電話してみる 28へ
電気を消して部屋に戻る 13へ
【20】
電話の受話器を取り、父さんの電話番号を押してしばらく待つ。
『何だ?』と父さんらしき声!
「運転中?」
『いや、脇に停まってる』
「そう。さっき家に戻って来なかった!?」
『何言ってるんだ? ずっと運転してたぞ』
やや呆れた様子でそう答えられ、困惑する。じゃあ、さっきの父さんは何だったの?
『明日の朝帰ってきてからまた話そう』
父さんはそう言って電話を切る。私は明日本当のことを言うか迷いつつ、受話器を置く。
さっきの父さんは幻覚か何かだったのだろうか。毎日の長時間の勉強で疲れているから、いつもは見ないものを見たりするのかもしれない。電気を消してキッチンを出る。
13へ
【13】
階段を上がり、階段の電気を消して部屋に戻り、ドアを閉める。
「……?」
何だか部屋の様子が違う。勉強机の棚にしまっていたはずの歴史の教科書が机の上に落ちていて、表紙の人物の見つめてくるような目と目が合う! 薄気味悪さを感じて、慌てて教科書を棚に戻すと、勉強の続きを始める。今日も半分以上は終わらせたい。
「バサッ」
2ページほど進んだとき、背後で何かが落ちた音がした! 家に1人で居るときの突然の物音ほど怖いものはない。ゆっくりと後ろを振り向くと、床に何かが落ちている。
それは一冊の本だった。「あなたの日常に潜む恐怖!」という私が唯一持っている怖い話の本だった。確か初めて読んだ日の夜にお風呂に入れなくなって、目につかない本棚の一番上の端っこの、さらに奥の方に「封印」していたはずなのに。1冊しか持っていない怖い本が落ちてきたことに何だか不安を覚えつつ拾い上げ、本棚に戻そうとした手が止まる。
本棚の一番上には本一冊分の隙間もない。確かにあのとき右側の端っこに押し込んで、それ以来読んでいないから、父さんか母さんが読んで、どこか落ちやすい場所にでもしまっていたのだろう。
いつもは勉強の後、夜遅くに入るお風呂に今入っておいたほうがいいような気がしてくる。
お風呂に入る 26へ→
今日は入らない 11へ
【26】
勉強を中断して、ドアを開けて部屋から出たとたん、思わず足が止まる。消したはずの階段の電気がついていたからだ! 誰か家の中にいて、つけた? とはいえ、消し忘れただけかもしれない。たまに消したかどうかを忘れて確認することもあるし。
階段を下りると1階は真っ暗だった。階段の明かりを頼りに廊下の電気をつける。今日は何だか家の中が怖い気がするから、階段や廊下の明かりはついたままにしておこう。暗いとそれだけで恐怖感が増してしまう。
洗面所のドアを開けて、電気をつけてドアを閉める。服と下着を脱いで洗濯物かごに入れ、腕時計を外して脱いだ服の上に置き、お風呂場の電気をつけて入る。今日はシャワーで頭を洗うだけにしよう。すぐにすませて部屋に戻りたい気分だった。
シャワーをお湯にして体に浴びる。シャンプーを1回分左手の手のひらにのせ、泡立ててから頭皮をマッサージするように両手で洗う。髪も洗いたいけれど、私のは背中の真ん中辺りまであって時間がかかるから、今日はお湯で洗い流すだけ。
「コンッ」
目をつぶって両手で頭を洗っていると、窓を軽く指で叩いたような物音がした気がして、シャカシャカ動かしていた両手がピタリと止まる! 片目で窓の方を凝視しても、誰かが立っているような気配はない。明かりに寄せられた虫が当たったのかもしれない。このとき初めて、お坊さんのような坊主頭だったら良かったのにと思った。お坊さんが頭を洗い流すだけですます光景を想像してクスッとなる。その直後だった。
「きゃっ!」
お尻を撫でられたような感触があった! 目にシャンプーが入るのも構わず、両目を見開いて背後のお尻の辺りを見回す。……やっぱり誰もいない。
髪の毛先から泡がお尻に垂れて、撫でられたように感じたのだろう。以前も同じようなことがあったし、髪を洗うときは体の前に垂らしてだから、頭だけの今日はそうなりやすい。そう思うと、誰かに撫でられた気がしなくなる。
それでも両目を開けたまま頭を洗い、頭と髪、それに体についた泡をシャワーで綺麗に流し、お風呂場を出る。
ドアを閉め、お風呂場の電気を消しつつバスタオルで頭と髪、それに体を拭く。腕時計をはめ、下着だけつけて、洗濯物かごに入れた服を引っつかみつつ洗面所の電気を消し、ドアを閉める。
29へ
【29】
階段を上がり、部屋に入ってドアを閉める。服を着て、これで勉強に集中できると机の椅子に座ろうとする。
「……?」
また部屋の様子が違う。床に見覚えのない黒っぽい写真が1枚落ちている。
拾い上げて見てみると、真っ暗な中で目を見開いて微笑んでいる小学3年生くらいの私が写っている。まるで夜にキャンプ場で撮ってもらったような感じのする。こんな写真撮ってもらった記憶がない。暗い場所でフラッシュが眩しかったことを覚えているはずなのに。しかも、この写真の私は全然眩しそうにしていない……。
子供の頃のことを覚えていないのは不思議ではないし、母さんが私の写真だからとこっそりどこかに置いていたものが部屋を出た拍子にでも床に落ちたのだろう。
気にしないことにして椅子に座り、机の引き出しに写真をしまう。
15へ
【15】
黙々と勉強を続け、8ページくらい進む。両腕を上げて伸びをして、腰をひねってストレッチついでにベッドの枕元にある目覚まし時計を見ると、10時半が過ぎている。
冷たい牛乳を飲んだせいで急にトイレに行きたくなってきた。椅子から立ち上がり、ドアを開けて部屋から出ると、階段を下りる。
16へ
【16】
洗面所の右横のトイレの電気をつけて、ドアを開けて入る。ドアを閉めて便座に座り、用をすませて蓋を閉める。使ったことがわからないようにするためにいつもそうしている。こういうのを乙女心というのだろう。
出ようとふと顔を上げたとき、換気のために少し開けている窓から真っ暗な外の景色が覗いているのに気がつく。その真っ暗な闇に引き寄せられるようにしばらく見つめていた私は、次第にその闇に吸い込まれるような感覚に襲われ、とっさに窓を閉めようと手を伸ばす。
閉めてからロックをかけ、トイレから出ようとドアを開けたその瞬間、ノブを握る手に重みのある何かを引きずったような感触が伝わる!
「ズズ……」
その有り得ない出来事に思わず熱いものを触ったときのようにノブから手を離す。ドアの前に何もないのは入る前に確認していたからだ。頭の中にいろいろな考えが駆け巡る。
ドアがその何かを引きずるのを感じながらも少しずつ開き、恐る恐る顔だけ出して反対側を覗き込む。……廊下に大きなコアラのぬいぐるみが転がっていた!
私がまだ小さい頃によく遊んでいて、仲良しだった(当時そう思っていた)ユカリちゃん。もちろんコアラが食べるあれをもじって私がつけた。もう何年も遊んでいなくて、常にリビングのソファーに座って、テレビの方を向いているだけだった。
誰かが移動させた? それは信じたくない。ぬいぐるみが歩いてここまで来た? それは信じられなかった。けれども、誰かが移動させたと思うよりはと、真っ暗なリビングで1人で寂しくなったユカリちゃんがここまで歩いて私に会いに来てくれたことにして、抱き上げて頭を撫でてあげる。そうしていると、初めて古びてきているのに気がついた。10年くらい前の誕生日に、その頃動物のコアラが人気で買ってもらったやつだから。
家の中に人が居るはずはないし、入ってくるとも思えないけれど、部屋に戻る前に戸締まりを確認しようか。1人だと誰かいたら怖いけれど、大きな体のユカリちゃんと一緒なら怖くない。
確認する 12へ→
その必要はなさそう 25へ
【12】
まずは奥の方からと、お風呂場と洗面所の窓を確認する。
リビングのガラス戸を確認してカーテンを閉めて、ソファーの左端に目を向ける。ここに今私が抱いているユカリちゃんが座っていたはずなのだ。
両親の寝室の窓を確認してカーテンを閉める。2人はお通夜に出かけていていないのだけれど、こういう日こそいてほしいと思った。
最後にキッチンの窓、そして勝手口を確認していると、どこからか、おそらくテーブルの方からか、かすかにケチャップの匂いが漂ってきた気がした。
そのとき、オムライスのラップを外した拍子に付いていたケチャップがテーブルの上に飛び散り、それがまるで血のように見えて不吉に感じたのを思い出してしまい、思わずユカリちゃんを強く抱きしめる。今思うと、あれが恐怖の始まりを告げるものだったのかもしれない。その後、間もなくあのチャイムが鳴った。もし1人のときに思い出していたら、キッチンから慌てて逃げ出していただろう。
どこも開いているところはなかったし、誰もいなかった。人が訪ねてきたときのために玄関以外の戸締まりをしてから出かけたのかもしれない。その玄関はさっきロックをかけたからこれで安心だ。あとは私の部屋の窓だけ。
部屋に戻る前に、抱っこしているユカリちゃんをどうするか、いくつか候補を考える。
ソファーに戻す 33へ
部屋に持っていく 23へ→
両親を驚かせるのに使う 31へ
【23】
これからは私の部屋に置くことにして、階段を上がり、部屋に入ってドアを閉める。
ユカリちゃんをベッドの左側の壁に背をもたれさせて座らせるけれど、大きくて私が寝るときに膝枕のようになってしまうことに気づいて、ひとまず壁に立たせておく。不安定な気がするから、後でどうするか考えよう。
勉強を再開する前に気分転換しよう。
友達に電話する 21へ→
窓を開けて空気を入れ換える 36へ
携帯電話でお笑いの動画を観る 41へ
【21】
特に仲が良いのはゆう子とれい子の2人。毎日のようにどちらかに電話するか、どちらかから来る。ゆう子はよく笑わせてくれて、れい子は霊感があるらしい。
ゆう子にする 35へ
れい子にする 9へ→
【9】
勉強中は触らないようにと机の隅に置いている携帯電話を取り、今の私に何かアドバイスをしてくれそうなれい子に電話をかける。
『はーい』
れい子の落ち着いた声を聞き、私もいくらか落ち着く。
「今1人で留守番してるんだけど、何だか怖いの。両親がお通夜で出かけちゃって」
『やっぱりね。実はさ、あなたの身に何か起ころうとしているような胸騒ぎがしたから、電話しようか迷ってたんだ』
「そうなの? 今日は夕食を食べてるときに玄関のチャイムがしつこく鳴ったり、本棚の奥に入れてたはずの1冊しか持ってない怖い本が落ちてきたり、トイレを出たらリビングのソファーに座らせてたはずのコアラのぬいぐるみがドアの反対側に転がってたりしたんだけど」
『あなたの周りに、それか家の周りに何かが集まってきているように感じるの。だから、そういった霊現象的なことが起きやすくなっているんだと思う。とにかく今日は気をつけて!』
そう言われて、トイレでのことを思い出す。
「母さんの書き置きにも帰ってくるまでは家から一歩も出てはいけませんって書いてあったよ」
『あなたのお母さんも霊感があるのね』
確かに母さんは霊感が強くて、霊を何度か見たこともあるらしい。
『そうだといいんだけど』
「え?」
『今、「家に居るよりは安全だ」って言わなかった?』
「そんなこと言ってないよ!」
その後ひとしきりお喋りして、これから起こるかもしれないことに冷静に対処できそうな気がしてきた。やっぱり霊感のあるれい子にかけたのは正解だった。でも、家に居るよりは安全だって聞こえたと言われたのだけが気になった。
43へ
【43】
その後も勉強を続ける。疲労を感じて両腕を上げて伸びをして、腕時計を見たときには11時50分になろうとしていた。勉強をやめて、そろそろ寝る時間だ。いつも12時までには寝るようにしている。友達との長話で毎日の目標の半分を終わらせることはできなかったけれど、また明日頑張ればいい。
私は寝る前には必ず歯を磨く。でも、今日はこの時間に鏡のある洗面所に行くのは怖い気がするし、また何か起きるような予感もする。
歯を磨く 39へ→
今日は磨かない 49へ
【39】
ドアを開け、部屋を出て階段を下りる。
洗面所のドアを開け、コップに入れた歯ブラシを取って、歯磨き粉をつける。歯を磨きながら何気なく洗面台の鏡に映る自分の顔を見たとたん、やつれた顔の見知らぬ女の人が眉間にシワを寄せ、こちらを恨めしそうに見ている目と目が合う!
歯磨き粉を口から滴らせるほど驚いたけれど、よくよく見たら、無意識にそんな顔をしていただけだった。きっと、今日の不可解な出来事の数々にまいってきていたからだろう。
ふとドアを半分ほど開けたままなのを思い出し、閉めて廊下側の様子がわからないのと、電気で照らされた廊下が見えているのとどっちが怖くないだろうかと考えて、とりあえず閉める。私以外に誰もいないのはわかっているけれど、歯磨き中に不意に廊下側から覗かれたら怖いと思ったから。
5分ほどして、いつもと同じくらいの時間磨いているのにハッと気づき、今日は早めに終わらせようと思っていたのに!と急いで歯ブラシを洗面台の水で洗い流し、そのままコップに水を入れてうがいをする。歯ブラシを入れたコップをいつもの場所に置いた瞬間だった。
「ふふっ」
コップを置いた音が小さな子供の笑う声のように聞こえて、久しぶりにドキリとする!
以前、子供が私一人しかいないこの家でどこからか子供の話し声がしたような気がして、ドキリとしたことがあった。そのときのはそう聞こえたように感じただけだったけれど、そこに居るはずのない人の声や、あるはずのない物の音がするととても驚くだろう。想像していたのとかけ離れた音などしたときも。
急いで壁のスイッチを押して電気を消し、ドアを閉める。振り返ることなく廊下を駆け足で進む。階段を上がって、部屋に入るとドアを閉める。
42へ
【42】
今日は部屋の電気をつけたまま寝よう。腕時計を外して机の上に置き、ベッドに寝て、薄い毛布をかける。
目を閉じてしばらくすると、両親が出かけてからの出来事が走馬灯のように脳裏に蘇ってくる。でも、朝になったらきっとそのときの気持ちも忘れてしまっていることだろう。それまでの辛抱だ。毎日の勉強疲れからか、すぐに眠りに落ちていった……。
ふと、部屋の異常な寒さで目が覚める。寒い冬に窓を全開にしていたとしてもここまでにはならないというほどの。枕元の目覚まし時計を見ると、2時が少し過ぎている。嫌な時間に起きてしまったと思った。草木も眠る丑三つ時。最も陰が強いとされる時間。
毛布にくるまって震えながら、両親の寝室の押入れから厚めの毛布を何枚か持ってこようかと考えていると、ドアのノブが「カチャ」と音を立てた。その音に反応して体がビクッと震える! 「キィ」とドアを開けたような音とともに「何か」が部屋に入ってきた気配を感じた!
逃げ場のない私は覚悟を決めて、その正体を確かめようと震える手で掴んだ毛布の隙間から、恐る恐る開いたドアの方を覗き見る。
「……」
ドアは閉まったままだった! 閉めたのなら、「パタン」といったような音が聞こえるはずだし、閉めた気配もしなかった。しかも、部屋中を見回しても、入ってきたと思われるその「何か」の姿はどこにも見当たらない。けれど、霊感のない私でも、「この部屋の中に何かが居る!」と直感した!
いよいよ身の危険を感じて、部屋から出ようとドアに向かって駆け出しかけたそのときだった。
「ヴーーッ!」
机の上の携帯電話が激しく振動して着信を知らせる! まるで部屋から出ようとする私を引き留めるかのように。藁をもすがる思いで携帯電話をひっつかみ、ガタガタと震える手で辛うじて通話ボタンを押す。
『早く家から出なさい!』
母さんからだった! 声がひどく慌てている。
「え? 書き置きで家から一歩も出てはいけませんって書いてたじゃない!」
『書き置き? そんなもの書いてないわよ』
……予想外のことを言う母さんに戸惑う!
「嘘でしょ? 確かに母さんの字で、綺麗な字で書いてあったもん。……あ、キッチンのテーブルの上に置いたままだから、見てくる」
『わかったわ』
ドアを開け、携帯電話を持ったまま部屋を出る。階段を駆け下り、キッチンの電気をつけてテーブルの上を見る。
「ない!」
そこに書き置きはなかった。そんなはずはない、床に落ちたのかもと隅々まで捜すけれど、どこにも見当たらない。何かの拍子に飛んでいったのだろうか。あの書き置きは父さんが母さんの代わりに書いたもの? でも、父さんの字ではないようだった。
『あなたにただならぬ何者かが近づいてきているのを感じたの! だから、このまま家の中にいたら危険よ!』
耳に当てていなくてもはっきりとそう聞こえた! 母さんの声が益々慌ててきているのが手に取るようにわかる。母さんは霊感が強いから、離れていても霊視のようなことができても不思議じゃない。
何か言おうとふと携帯電話の画面を見ると、いつの間にか充電が切れてしまっていた。充電器は自分の部屋にある。ひとまず携帯電話をズボンのポケットに入れる。
「ミシ……ミシ……」
階段をゆっくり下りてくるような音がしていることにこのとき初めて気がついた! 私一人しかいないはずのこの家で! 部屋に入ってきたように感じた「何か」が私を追ってくる!?
「ミシ……」
音が次第に近づいてきている!
今すぐ勝手口から裸足で外に出る 50へ
靴を履くために玄関から出る 46へ
どこかへ逃げ込む 34へ→
【34】
ドアのロックはどれもかけられる。洗面所はお風呂場に入ったら2重にロックできて、トイレは狭く、リビングは広い。自分の部屋と両親の寝室はベッドがあるから毛布にくるまって隠れることもできて、今居るキッチンなら移動せずにすむ。
洗面所 58へ
トイレ 40へ
リビング 54へ
自分の部屋 52へ
両親の寝室 44へ→
キッチンに立てこもる 48へ
【44】
両親の寝室に駆け込み、ドアのロックをかける。ダブルベッドに目を向けたとき、ホラー映画を観た日の夜、部屋で1人で寝れなくなって、ここで両親に挟まれて寝かせてもらった小さな頃のことをふと思い出す。今も状況的には同じようなもので、出かけていなかったら寝かせてもらおうとしたかもしれない。
「ミシ……ミシ」
しばらくすると、廊下のきしむ音が両親の寝室の方へと近づいてくる! この家の廊下がきしむ音を初めて聞いた気がする……。
ダブルベッドの上で薄い毛布にくるまるけれど、寒くはないのに体がガタガタと震える。
母さん助けて!
何度もそうお祈りしていると、きしむ音がドアの前でピタリとやんだ! 毛布にくるまったまま息を潜め、ドアの向こうの気配が消えるのを待つ。
不意に電気が消えて真っ暗になり、悲鳴を上げそうになる口を手で塞ぐ! 停電だろうか?
窓のカーテンを開けてご近所さんの家の様子を覗いてみると、どこも電気がついていないようで真っ暗だ。停電かもしれない。
ドア近くの壁のスイッチに手を伸ばしかけたとき、ドアの前に何かが居る気配を感じ、伸ばした手が止まる! ロックはかけたはずなのに「何か」が入ってきた!? 暗くて何も見えない。
やっぱり母さんが言ったように、すぐに家から出るべきだった!
でも、もう遅かった。後退りしようとしても、金縛りにかかったように体がピクリとも動かせられない!
「ミシ……」
はっきりと床がきしむような音がして、気配が徐々に近づいてくる! 頭上で息遣いのようなものが聞こえて、あまりの恐怖で気を失いそうになった瞬間、何かが体の中に入ってくるのを感じて、ぷつりと意識が途切れた。
私は何者かに操られるように真っ暗な中でロックを外し、ドアを開け放つ。廊下に出ると、うつろな目で前を見据えたまま、まっすぐに玄関の前まで歩く。
65へ
【65】
裸足で玄関のドアのロックを外し、ドアを押し開く。10月なのに肌寒い風が「ひゅーー」と吹き込んでくる。外はどこの家の明かりも、街灯の明かりさえも消えていて、不気味なほどに真っ暗だ。
ドアを開け放ち、私は外に出る。正面のどこまでも続くかのような真っ暗な闇の中をうつろな目で前を見据えたまま歩き続ける。
そんな私の耳にどこからか聞き覚えのある男の人の声がかすかに、けれどはっきりと聞こえてくる。その声を聞く直前、体から何かが抜けて軽くなるのを感じた気がする。
〈一緒に行こう〉
それは父方の叔父の声だった。忘れるはずのない。
どこからか、闇の中を歩き続ける私に並行するように誰かが近づいてくる。
「兄ちゃん」
私は笑顔でそう言ったが、自分の意志でかそうでないかはわからない。私の意識はすでに、何かが体の中に入ってくるのを感じた瞬間からなくなっていたのだから。
兄ちゃんが手をつないできて、笑顔のままの私をどこかへ連れて行こうとする……
1へ戻るなら
…ということでバッドエンドになってしまいましたが、前回プレイしたときはベストエンディングだったように思うので、やはり久しぶりだと作者でも難しいですね。数年ぶりとかだと内容を忘れてしまい、クリアしたものもできなくなるのはゲームブック特有で、良いところでしょう。
次は「妖怪村・鳥王の島・ゴーリキの要塞」の妖怪村を予定しています。
数日前にKindleとAmazonペーパーバックで出版済みのゲームブック「ニルの大冒険」を紹介を兼ねて久しぶりにプレイしてみました。ペーパーバックの方はプレイ後に表紙絵を修正しましたので、現在出版停止中です。更新後に再出版します。
2枚目の画像は漫画版の表紙で、確か修正なしで当時のままのを使用しています。
この作品は小学5年生の頃に描いた漫画をゲームブック化したもので、セリフなどをそのまま使用している箇所があります。
さあ、作者の私はベストエンディングにたどり着けるでしょうか??
の第5弾です。第4弾はこちら
『ゲームブック「時空からの手招き」をプレイ』
⇒ https://ameblo.jp/mamadm/entry-12943586315.html #アメブロ @ameba_officialより
プロローグ
ここはハーレ王の城の王の間。ニルはハーレ王に呼ばれてそこにいた。ハーレ王は座っていた玉座から立ち上がる。
ハーレ王「頼む。ゴーリスに連れ去られたシール姫を助け出してくれ! ゴーリスは悪魔に魂を売り、頭から鬼のような角が2本生えてきた悪の魔術師だ。やつは巨大なコウモリに化けた姿で現れ、姫を悪魔のいけにえにしようと連れ去ってしまったのだ」
神妙な顔つきで事の次第を伝える。
ニルは王国で剣の扱いが上手いと噂になったことがあり、それだけの理由で王に呼ばれたのだった。王はニルがひたむきに剣の修行に精を出していることを知って以来、ニルに可能性を感じていた。
「わかりました。できるだけのことをいたしましょう」
正直者で正義感の強いニルは、自分の剣の腕がシール姫救出の役に立つならと快く引き受ける。
ハーレ王「よくぞ言った! その勇気ある言葉を待っていたぞ! この広刃の剣とハーレの地図を持っていってくれ。ゴーリスは悪魔塔に住んでいる」
地図南東の黒々とした塔を指差し、それから差し出す。ニルは一歩前へ進み、深々と頭を垂れたまま剣と地図を両手で受け取る。
ハーレ王「それから、装備を整えるための80ドルだ。もっとやりたいところなのだが、お主が失敗したときのために残しておきたいのだ。では、頼むぞ。シール姫をきっと助け出してきてくれ。だが、くれぐれも無理はするなよ」
ニルは同様に受け取るとズボンのポケットに入れ、右手に剣、左手に地図を持ち、急がなければという思いが階段を駆け下りさせる。王の間の大扉の前に立っていた2人の衛兵が通り過ぎるニルに頭を下げていた。
【0】
ライフ
ニルは城にたどり着くまでに疲労していたり、空腹であったりして初期値の18を超えて回復できますが、0になったら力尽きます。
武器、防具、持ち物、食料
入手した物を書き込みます。
ドル
ハーレの通貨。
それ以外のことを書き留めるのは難易度を下げてしまうことになるでしょう。
【1】
城を出たところでニルは地図を広げる。悪魔塔は水路に全体を囲まれ、盛り土側から侵入できるようだ。この水路内にはきっとワニなどの危険な生物が潜んでいるとニルはにらむ。
「ここに来たのは初めてだ」
周囲を見回しながらそう呟くニルは、城に呼ばれたのは初めてであり、城の外の景色を見るのも初めてだった。
悪魔塔目指して進む途中、見たことのない木を見つける。
「何だ、あの木は」
その木には、下の方からリンゴ、柿、バナナ、イチゴにそれぞれよく似た果物が生っている。まるで木の果物屋だ。
「一本の木にいろいろ生っている」
どれか食べてみようかと果物たちを眺めるニル。一番下にあるリンゴは背伸びをせずに取れそうだ。
リンゴ 16へ→
柿 29へ
バナナ 18へ
イチゴ 13へ
先を急ぐ 2へ
【16】
リンゴをむしり取り、「ガブッ」と一口食べると、得体の知れない苦みが口の中に広がる。リンゴに似た何かだったようだ。
「何だ、この味は」
顔をしかめるニル。
ライフを2減らす。
こりたニルは先を急ぐことにする。
2へ
→ライフ16
【2】
急ぎ足で進んでいる途中、ニルの人間の匂いに誘われてサソリのような怪物が現れる!
「うわー怪物だ!」
ニルは怪物を見たのも初めてであり、恐怖で冷や汗を流す。
サーソ「ガチガチ」
ハサミを開いたり閉じたりして威嚇する。
剣で狙う部位を決めよ。
頭部 28へ
ハサミ 15へ
胴 19へ→
逃げ帰る 49へ
【19】
ニルはサーソがハサミで「ブーン」と攻撃してくるのをかわし、「グザー」と胴を剣で斬りつける。
サーソ「グワーー!」
サーソは後方に「ドテーン」と倒れる。
ニルが剣を肩に担ぎながら進んでいると、小屋のような建物が見えてくる。その右手のやや遠くには左手のような形をした岩山がある。5本の指だけが横一列に並んでおり、まるで巨人が地中から這い出してきているように見える。
小屋に入る 20へ
手岩山に近づく 69へ→
先を急ぐ 3へ
【69】
手岩山に近づいてみると、5本の指が少し動いたような気がした。
岩巨人グン「ふぁ~あ、よく寝た」
地中から大きな低い声がして、ニルはさらに驚かされる。
岩巨人グン「はっはっは、また驚かせてやったぞ」
「何だ」
岩巨人グン「岩巨人だ。皆からはグンと呼ばれている。私はこうやって地中に左手だけ出して潜り、通りかかった人間や怪物を驚かせるのが趣味なんだ」
ニルはグンが物知りそうだと思い、ゴーリスの弱点について尋ねてみる。
「ゴーリスの弱点は知らないか?」
岩巨人グン「やつは魔法でハーレの人々を困らせている。だが、昔は普通の人間だった。そのことがヒントになるかもしれんな。それより、ドルを賭けてゲームをやらないか? わしの5本の指の下にドルを埋めているんだ。1つを掘って、出てきたドルを君にあげよう。だが、何も出てこなかったときは、これからのゲームのために20ドルをもらう。やってみるかい?」
20ドルないかゲームをしないなら、別れを告げて去ったほうがいい。
その場合は 3へ
小屋に入った後にここへ来た 8へ
掘る指を選ぼう。
親指 84へ
人差し指 90へ
中指 76へ→
薬指 79へ
小指 87へ
【76】
ニルは剣で下を掘ってみた。すると、10ドルが出てきた。
岩巨人グン「おめでとう。3番目に良いやつだな」
ニルはグンに別れを告げて先を急ぐ。
10ドル入手。
小屋に入る 20へ→
入ったことがあり、また入る 86へ
先を急ぐ 3へ
→ドル90
【20】
小屋の扉には「店」という看板が掲げられている。ニルは扉を開けて店に入る。腹巻姿のおじさんが中央の座布団の上で胡坐をかいている。
店のおじさん「いらっしゃい」
おじさんの前に敷かれた風呂敷の上にはさまざまな商品が並べられ、傍らには売り上げが入っているらしきどんぶりが置かれている。
店のおじさん「水筒20ドル。弓と矢筒50ドル。コショウ20ドル。鞭35ドル。布団セット25ドル。ガロの実1つ10ドル。ろうそく1本15ドルやで」
ガロの実は3つ、ろうそくは2本ある。
店のおじさん「何買うねん」
水筒 21へ
弓と矢筒 22へ→
コショウ 23へ
鞭 24へ
布団セット 25へ
ガロの実 26へ
ろうそく 27へ
店を出る 33へ
【22】
矢筒には4本の矢が入っており、遠くから攻撃するのに向いている。ニルは剣ほどではないが弓も扱える。
買うなら50ドル減らして弓と矢筒入手。
水筒 21へ
コショウ 23へ→
鞭 24へ
布団セット 25へ
ガロの実 26へ
ろうそく 27へ
店を出る 34へ
→ドル40 弓と矢筒(矢4)
【23】
ただのコショウだ。料理に使えそうだが、ニルはあまり料理が得意ではない。
買うなら20ドル減らしてコショウ入手。
水筒 21へ
弓と矢筒 22へ
鞭 24へ
布団セット 25へ
ガロの実 26へ→
ろうそく 27へ
店を出る 34へ
→ドル20 コショウ
【26】
ハーレの外で見かけられる果物だ。1つ食べるとライフを2回復できる。
買うなら1つにつき10ドル減らしてガロの実入手。
水筒 21へ
弓と矢筒 22へ
コショウ 23へ
鞭 24へ
布団セット 25へ
ろうそく 27へ
店を出る 34へ→
→ドル0 ガロの実(2)
【34】
何か買った 39へ→
まだなら手岩山に近づく 69へ
先を急ぐ 3へ
【39】
店のおじさん「これ要るかね」
ニルの去り際におじさんは使い古された背負い袋を差し出す。おそらく買い物をしてもらったお礼だろう。
すでにもらっているなら「いいえ」と言って 3へ
「はい」
背負い袋を受け取る。
背負い袋入手、買った物を入れて背負う。
33へ
【33】
まだなら手岩山に近づく 69へ
先を急ぐ 3へ→
【3】
先を急いでいると、右手に池らしき大きな水たまり、左手に木々の生い茂る森が見えてくる。
池に近づく 32へ
森に近づく 17へ→
先を急ぐ 4へ
【17】
「森だ」
すると、ニルの声に反応したのか、頭に角を3本生やし、尻尾が蛇のイノシシのような怪物が木の陰から「サッ」と姿を現す。
「イノシシだ」
怪物はニルの目の前まで突進してくる。
サニン「ガー」
立ち止まり、牙をむき出しにして唸る。
剣で狙う部位を決めよ。
頭部 46へ→
尻尾 31へ
胴 51へ
逃げ帰る 49へ
【46】
「グサッ」と頭部を斬りつけると、サニンの頭が落ちる。すると、サニンはニンサに変化した!
頭部 67へ
尻尾 61へ→
胴 57へ
逃げ帰る 49へ
【61】
尻尾の蛇が噛みついてこようとした瞬間、ニルは尻尾を斬りつける! ニンサは横に「ズンッ」と倒れる。
森の道を歩く 71へ→
まだなら池に近づく 32へ
先を急ぐ 4へ
【71】
木々に挟まれた道を歩いていると、道の真ん中に何かが落ちているのに気がついた。
「何かあるぞ。兜だ!」
王冠の紋章が施された牛のような角が2本ついた兜だった。ニルはハーレ王の城に関係する兜だろうかと思った。かぶってみるとピッタリだ。
かぶっていくなら兜入手。
まだなら池に近づく 32へ→
先を急ぐ 4へ
→兜
【32】
「池だ」
すると、ニルの声に反応したのか、「ザパー」と水面から何者かが姿を現す!
「何だ」
それはサメのような怪物だった。
「怪物だ」
池から陸へ上がってくる。
サーメザ「ウガー」
両腕を上げて唸る。
剣で狙う部位を決めよ。
頭部 38へ
腹ビレ 41へ→
胴 36へ
逃げ帰る 49へ
【41】
腹ビレは硬く、簡単に跳ね返される。サーメザはニルの体勢が崩れている間に「シュッ」と鋭いパンチを放つ。
ライフを1減らす。
頭部 38へ
胴 36へ→
逃げ帰る 49へ
→ライフ15
【36】
胴への攻撃は後退してかわされてしまう! サーメザはニルの体勢が崩れている間に「シュッ」と鋭いパンチを放つ。
ライフを2減らす。
頭部 38へ→
腹ビレ 41へ
逃げ帰る 49へ
→ライフ13
【38】
サーメザがパンチを放とうとした瞬間、ニルは頭部を斬りつける! サーメザはそのまま前のめりに「ドンッ」と倒れる。
水を入れる物を持っている 58へ
持っていない 45へ→
【45】
池の反対側に何かがあるのに気がつく。
「何かあるぞ」
見に行く 64へ→
まだなら森に近づく 17へ
先を急ぐ 4へ
【64】
「行ってみよう」
池の反対側に回り込む。
「やった、鎧だ!」
調べてみると、それは背中側に王冠の紋章が施された鎧だった。ニルはハーレ王の城に関係する鎧だろうかと思った。
鎧を身に着けてみる 52へ→
まだなら森に近づく 17へ
先を急ぐ 4へ
【52】
鎧を服の上から身に着ける。
「ピッタリ」
身に着けていくなら鎧入手、地図を丸めて右の胸ポケットに、コショウを持っているなら左の胸ポケットに入れ、そうでないならその場に脱ぎ捨てる。
まだなら森に近づく 17へ
先を急ぐ 4へ→
→鎧
【4】
急ぎ足で進むニルの前方に、白いハーレ王の城とは対照的な黒い悪魔塔が見えてくる! あの中に連れ去られたシール姫とゴーリスがいるに違いない。
唯一悪魔塔へと続く吊り橋の前には侵入者を妨害するかのように小高く土が盛ってある。回り込んでみると、やはり水路の寸前まで高く盛られていて、登るしか方法はなさそうだ。
水路を覗き込むと、水路だと思っていたのは崖で、底が見えないほどに深い! 落ちたら一巻の終わりだろう。幅は10メートルほどもあり、飛び越えるのは不可能だ。
左手のやや遠くにはかまくらのように見える洞窟の入り口が見える。そのとき、ニルは辺りが次第に薄暗くなり始めているのに気づく。
「もう暗くなってきた」
夜になろうとしているのだ。あの洞窟の中で野宿をするべきだろうか。
洞窟に近づく 14へ→
盛り土に近づく 6へ
【14】
「洞窟だ」
洞窟の入り口に近づくと中は真っ暗で、どれほど奥へ続いているのかわからない。探索するなら明日の朝がいいだろう。
寝具を持っている 73へ
持っていない 81へ→
【81】
ニルは洞窟入り口付近のゴツゴツしていない地面で背負い袋(ないなら苔が生えた平らな石)を枕にして横になる。地面が硬くて眠りにくかったが、しばらくしてニルは旅の疲れからか、深い眠りに落ちていった……。
顔に差し込む朝日でニルは目覚める。地面の硬さであまり眠れなかった。
ライフを2増やす。
ニルはシール姫の安否が気がかりで、飛び起きて身支度を整える。洞窟の奥を覗くと朝でも真っ暗だ。奥がどうなっているのか気になる。
入ってみるなら、
明かりになる物を持っていて使う 66へ
明かりなしで 50へ→
先を急ぐ 5へ
→ライフ15
【50】
ニルが真っ暗闇の中を手探りで奥へと進んでいると、地面の突き出た石につまずき、前のめりに転倒する。両手をついた拍子に左手首を痛めてしまった!
ライフを1減らす。
明かりになる物を持っていて使う 75へ
明かりなしでさらに進む 80へ→
手探りでやや上る横穴を引き返し、洞窟を出る 5へ
→ライフ14
【80】
ニルが真っ暗闇の中を壁伝いに手探りで奥へと進んでいると、金属製の何かを蹴り飛ばした! つま先に嫌な痛みが走る。
ライフを1減らす。
このまま明かりなしで進むのは危険そうだ。
ろうそくを持っていて使う 10へ
手探りでやや上る横穴を引き返し、洞窟を出る 5へ→
→ライフ13
【5】
洞窟の入り口の前でカマキリのような怪物が待ち構えていた。この洞窟はこいつの棲み処だったのだろうか?
「巨大なカマキリだ」
右手は半月の刃、左手は半円の刃になっている!
カマリキ「ガグーウ」
ニルににじり寄りながら唸る。
剣で狙う部位を決めよ。
頭部 62へ
腕 72へ
胴 77へ→
逃げ帰る 49へ
【77】
カマリキが半円の刃で突いてくる。
ライフを2減らす、盾を持っているなら「キンッ」と防ぐ。
ニルも剣でカマリキの腹を突き刺す。
カマリキ「ウガーー!」
カマリキは後方に「ドスーン」と倒れる。
「勝った」
6へ
→ガロの実1
【6】
ニルは盛り土に近づいていく。
「土が高い」
盛り土は5メートルほどの高さがあり、地図と何も入っていない状態の背負い袋も含めた身に着けている以外の物を盛り土の向こう側へ投げなければ登れなさそうだ。
剣と地図しか持っていない 65へ
投げずに登る 37へ
ライフが8以下で投げる 30へ
9から14以下で 40へ→
15以上で 35へ
【40】
「ヒュン」と投げて身軽になったニルは盛り土を登りきる。
向こう側へ「ザーー」とすべり下りた目の前には、幅1メートル、長さ20メートルほどの吊り橋が架かっており、まっすぐに悪魔塔へと続いている。
投げた物を回収し、ニルは吊り橋を「ギシギシ」と渡り始める。
7へ
【7】
ニルが橋を半分ほど渡ったときだった。突然目の前に何者かが現れる!
なぞなぞの人エール「この橋を渡るには、なぞなぞを4問解いていけ。いいな、言うぞ」
ニルはひとまずこの男に従ってみることにしてうなずく。
なぞなぞの人エール「よろしい。では、第1問。時計の針は1日に何回ピッタリと重なるかな?」
重ならない 42へ→
2回 47へ
24回 53へ
わからない 55へ
【42】
「重ならない」
なぞなぞの人エール「正解。では、第2問。青空の左に日が昇る。今日はどんな日かな」
朝焼け 56へ
新しい一日の始まり 44へ
晴れ 48へ→
わからない 55へ
【48】
「晴れ」
なぞなぞの人エール「正解。では、第3問。甘く料理しても辛そうな魚はなあに?」
アンコウ 60へ
カレイ 63へ→
ウスカラシオツガイ 54へ
わからない 55へ
【63】
「うーん、カレイ」
なぞなぞの人エール「正解。では、第4問。団子を食べていたら坊やが『ちょうだい』と言ったのであげたら泣き出したよ。どうして?」
手の届かないところに上げた 68へ
団子にワサビが塗ってあった 59へ
串をあげた 43へ→
団子を油で揚げた 70へ
わからない 55へ
【43】
「うーんうーん、串をあげた」
なぞなぞの人エール「正解!」
エールはそう言って、悔しそうな顔をしながら「パッ」と消えた。
「消えた……」
123へ
【123】
ニルが残り半分ほどの橋を渡りきると、黒々とした悪魔塔の入り口の前についにたどり着く!
「とうとう悪魔塔に来た」
入り口に扉はないが、代わりにゴーリスの手下らしき5体の怪物がその前で立ち塞がるように横一列に整列してニルを待ち構えていた! その光景に、鍵のかかった扉のほうが良かったかもしれないとニルは思う。
「怪物たちだ」
ゴーリン「ガオー」
カーニル「ガー」
ウシーン「ウモー」
バーキイ「ガチ」
キーラス「ドシ」
ニルが初めて見る機械仕掛けの怪物もいる。この怪物たちをすべて倒さなければ悪魔塔に入ることはできそうにない。
戦う 9へ→
逃げ帰る 114へ
→ガロの実0 ライフ15
【9】
まずはカニのような怪物が進み出る。
カーニル「ガー」
ハサミのある両腕を広げて唸る。
ニルは1対1で良かったとホッとする。
剣で狙う部位を決めよ。
頭部 83へ→
ハサミ 78へ
胴 100へ
逃げ帰る 114へ
【83】
頭部を上から下へ斬りつけると、カーニルは防ごうにもハサミとハサミの間が離れていて「グチャッ」と一刀両断される!
「やった」
カーニルの体が左右に「ドサドサッ」と倒れる。
次に左手に短い槍を持ったバイキンのような怪物が進み出る。
バーキイ「ガチ」
丈夫そうな歯を噛み鳴らす。
剣で狙う部位を決めよ。
頭部 89へ
腕 85へ
胴 93へ→
逃げ帰る 116へ
【93】
胴を斬りつけようとするが、槍で払われ、ニルの体勢が崩れている間に槍で突かれる。
ライフを1減らす。
頭部 89へ
腕 85へ
逃げ帰る 116へ
→ライフ14
【85】
腕を斬りつけようとするが、槍で払われ、ニルの体勢が崩れている間に槍で突かれる。
ライフを2減らす、鎧を身に着けているなら1減らす。
頭部 89へ→
胴 93へ
逃げ帰る 116へ
→ライフ13
【89】
バーキイが槍で突いてくる。
ライフを2減らす、盾を持っているなら「キンッ」と防ぐ。
ニルは「グサッ」と頭部を突く。
バーキイ「ウワーー!」
バーキイは後方に「ドテン」と倒れる。
「やった」
次に左手に鋭いナイフを持った牛のような怪物が進み出る。
ウシーン「ウモー」
自らを奮い立たせるように鳴く。
鞭を持っている 95へ
剣で狙う部位を決めよ。
頭部 92へ
腕 101へ→
胴 97へ
逃げ帰る 116へ
→ライフ11
【101】
腕を斬りつけようとするが、ナイフで払われ、ニルの体勢が崩れている間に片方の角で突かれる。
ライフを2減らす、鎧を身に着けているなら1減らす。
頭部 92へ
胴 97へ→
逃げ帰る 116へ
→ライフ10
【97】
胴を斬りつけようとすると、ウシーンは背を向けて、剣にくるくると尻尾を巻きつける。
「くそう」
頭部 92へ
腕 101へ
胴 104へ→
逃げ帰る 116へ
【104】
「ぐー」
ニルは力を込め、「グチャッ」と尻尾ごとウシーンの上半身と下半身を分断する。まず上半身が「ドテン」と落下、その振動で下半身が後方に「ドテン」と倒れる。
98へ
【98】
次に力の強そうな大男のような怪物が進み出る。
ゴーリン「ウオー」
太い両腕を振り回して雄叫びを上げる。
剣で狙う部位を決めよ。
頭部 103へ→
腕 105へ
胴 91へ
逃げ帰る 116へ
【103】
頭部を突こうとするが、ゴーリンはかわしつつ「ズンズン」と両手パンチを放つ!
ライフを3減らす、兜をかぶっているなら1減らす。
腕 105へ→
胴 91へ
逃げ帰る 116へ
→ライフ9
【105】
腕を斬りつけようとするが、後退してかわされてしまう。ゴーリンはニルの体勢が崩れている間に「ズンズン」と両手パンチを放つ!
ライフを3減らす、兜をかぶっているなら1減らす。
頭部 103へ
胴 91へ→
逃げ帰る 116へ
→ライフ8
【91】
ゴーリンが両手パンチを放とうとした瞬間、「グサッ」と腹を突く。ニルが剣を引き抜くと、ゴーリンは真横に「ドテン」と倒れる。
最後は非常に硬そうな体をした機械仕掛けの怪物が進み出る。
キーラス「ドシ」
体が重いのか、足音が響く。キーラスは目から「ビーー」とレーザーを出し、それはニルの頬をかすめる。
ライフを1減らす。
剣で狙う部位を決めよ。
頭部 96へ→
腕 106へ
胴 108へ
逃げ帰る 116へ
→ライフ7
【96】
頭部を斬りつけるが、「キーン」と跳ね返され、目から「ビーー」とレーザーを出される。
ライフを3減らす、鎧を身に着けているなら1減らす。
「くそう」
弓と矢筒を持っている 110へ→
頭部 107へ
腕 106へ
胴 108へ
逃げ帰る 116へ
→ライフ6
【110】
「目が怪しい」
ニルは弓に矢をつがえて引き絞り、次のレーザーを出される前に矢を「シュッ」と放つ。矢は「ドスン」と刺さり、直後に「バッゴーーン!」とキーラスは爆発した!
「やった、全部倒した!」
野宿をした 113へ→
していない 12へ
→矢3
【113】
ニルはいよいよ悪魔塔の内部に侵入。1階には扉が3つ並んでいるが、怪物の気配はない。
「誰も居ないだろう」
ニルは左右を見回す。ゴーリスとシール姫はきっと最上階に居るだろう。2階へ続く階段を上がると扉が2つ並んでいるが、やはり気配がない。ニルは用心深く左右を見回す。
3階へ続く階段を上がる。3階にはそれぞれ今までとは違う模様の扉が3つ並んでいる。
そのとき、右の扉が突然金色に輝き、その前にニルよりも小さな槍のような怪物が姿を現す! ヤーリンは頭の三角の刃を「バコッ」と取り外し、「シュッ」とニルに投げつける。三角の刃はくるくると回転しながら飛んでくる!
ライフを2減らす、盾を持っているなら「キンッ」と防ぐ。
守る物が無くなったヤーリンの頭部を上から下へ斬りつけ、「グチャリ」と一刀両断する。その瞬間、ヤーリンは煙のように消える。残ったのは右手の感触だけだった。
ニルは金色に輝く扉の向こうに何者かの気配を感じ、取っ手をつかんで開ける。
ハーレ王の城の王の間に負けないほどの広い部屋だ。中央の床に魔法陣が描かれ、その中心に椅子に座らせられ、両手を後ろ手に縛られたシール姫がいる! その傍らで鬼のような角を2本生やしたゴーリスが眉間にシワを寄せ、今まさに何やら呪文を唱えている最中だったが、勇ましく入ってきたニルを見て驚きの表情を向ける。
ゴーリス「5体の、しかも選りすぐりの怪物たちを倒してここまで上がって来たのか」
シール姫「ニル、助けてー!」
ゴーリスはニルが動く前に2本の角の先と両目を「パッパッ」と光らせたかと思うと、電撃を「ビビビビーー」と4本も放つ! 1本はニルの頬に命中する。
「うわー!」
ライフを6減らす、鎧を身に着けているなら1、兜をかぶっているなら1、盾を持っているなら「ババッ」と防いで2それから減らす。
コショウを持っている 118へ
持っていない 109へ
逃げ帰る 115へ
→ライフ0
…ということで、攻撃を仕掛ける前にライフが尽きてしまいました。作者でも久しぶりの1回目ではやはりベストエンディングは難しいということですね。
ライフが減らされる機会が意外と多く、展開的になかなか良くできているかもしれないと思いました。もう1回やってもベストは難しい気がします。戦闘では漫画版の展開を思い出しながら狙う部位を選んだりしました。
次は「恐怖の留守番」の予定です。
冒険の記録
ライフ18 16 15 13 15 14 13 15 14 13 11 10 9 8 6 4 0
ドル80 90 40 20 0
弓と矢筒(矢4)3
コショウ
ガロの実(2)1 0
兜
鎧












