流山防災まちづくりプロジェクトさん主催の
「災害につよいまちづくり」講演会に行ってきました。
講師の天野和彦さんは福島大学うつくしまふくしま未来支援センターの特任教授です。
東日本大震災の時に「ビックパレットふくしま」避難所に派遣されたときの状況など、
詳しくお話頂きましたが、やはり実体験は言葉の重みが違います。
防災というと「モノ」を備えるほうに意識が行ってしまいますが、
「考え方」が大事ということを再認識しました。
災害が起こるとどうなるのか、自分や家族の身に何がおこるのか想像すること。
仮設住宅に一人で入っている方の孤独死が多いというお話。
人と接することなく寂しい想いを抱えて自殺してしまう方もいたそうです。
人は一人では生きられません。
震災に限らず、今はコロナ渦で家族と会えず一人になってしまっている方、
感染リスクを避けて周りとの繋がりを遠ざけてしまう方、
状況が長引くほどに心の状態が心配です。
直接会わなくても、電話をしたり手紙でやり取りしたり、
周りが気にかけてあげられるような繋がりづくりが必要と強く感じました。
そしてこんな時でも災害は起こる、ということを自覚して具体的に備えていく必要があります。
災害発生時は準備してきたこと以上のことはできません。
災害が起こった時は、それまで問題があったところが顕著に現れるということを念頭に、
人と人がつながっているまちづくりを住民主体で考えていきたいです。