シュウが亡くなって
胸にポッカリと穴があいた
というよりも
重機でえぐり取られた
そんな感じ
家中
どこにいても
どこを見ても
シュウの姿が見える
シュウの呼ぶ声が聞こえる
あの子との出会いは
2014年の9月
8年前のことだった
住んでたアパートに越してきた
母娘
その小学生の女の子が
シュウを自転車の籠に入れて
連れ回り
飽きると
アパートの玄関前に投げつけて
置いていっては
またそれを繰り返す
小さなシュウが
ぐったりとして
見ていられず
注意すると
「あたしの猫だから触るな
」
![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
と、怒鳴り返される
3日ほどそんな事が続き
ある日アパートのドアを開けると
うちの玄関の前に
シュウは倒れていた
指先からは血を流し
抱き上げても
力無く
私は慌てて動物病院に連れていった
怪我は爪が剥がれかけていただけで
あとは栄養失調と脱水状態で
ちゃんとご飯と水をあげれば
元気になると先生に言われた
あと耳ダニがひどくて
その治療も必要だった
処置を終えたシュウを連れ帰り
アパートの1階の母娘の家を訪ね
母親に
「お宅の猫ちゃんが怪我をして倒れていたから
勝手に病院に連れていきました
耳ダニもいるので治療が必要と言われました」
さう報告すると
「うちでは猫なんて飼っていません
」
![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
と、怒鳴られた
娘さんが毎日連れ回して
うちの猫だと言っていましたが
と伝えても
そんなことは知らない
うちの猫じゃない![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
と…
私は怒りで
「じゃあこの子はうちで引き取ります![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
お宅の娘さんにもちゃんと言っておいてください
」
![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
そう怒鳴り付けて
シュウをうちに連れ帰った
その年の4月に
ナツを引き取ったばかりだったけれど
あの母娘にシュウを渡したら
殺されてしまうと思った
ナツは最初
シュウの存在が許せなくて
怒ってばかりいた
シュウは
娘が大好きで
いつも
「ねーね
ねーね
」
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/027.png)
![飛び出すハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/610.png)
と
頭で頭突きするように
甘えていき
常に傍らに寄り添って
そんな娘とシュウを見るのが
まるで幸せの象徴のようで
胸が愛と優しさでいっぱいになって…
シュウは愛情深い猫で
他の人たちには
決して懐かないのに
息子と
には
![くま](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/166.png)
すぐに懐いて
![くま](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/166.png)
後を追いかけ回して
抱っこをせがみ
息子がゲームをしていると
膝に乗り
お腹を撫でろとひっくり返って
撫でられると
ハァ~ヨイヨイ![ルンルン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/087.png)
![ルンルン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/087.png)
ヨヨイノヨイ![ルンルン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/087.png)
![ルンルン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/087.png)
とまるで踊っているかのように
ゴロゴロと満足そうに転がっていた
その姿を見ると
家族が
家族全員が
愛しさで笑顔になった
一番辛く悲しいのは
娘なんだ
だから
私がしっかりしなくては
そう思うのに
目をあげれば
シュウの姿を追ってしまう
声が聞こえた気がして
一瞬の喜び
その後の絶望
苦しくて苦しくて
この悲しみに耐えられない
いつか
思い出に変わるとしても
今はただ
胸の痛みに
押し潰されています
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220911/09/mamachi-blog/9d/a1/j/o1080081015173042079.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220911/09/mamachi-blog/0d/e5/j/o0810108015173042084.jpg?caw=800)