むかーし昔

まだままちーが23歳の頃

ペットショップでバイトしてた時の話

そのペットショップは
ワンちゃんも売っているけれど
小鳥も売っているという
個人店


その日は外で
小鳥の籠を洗っていました

すると
遠くから
目の痛くなるような
真っピンクの服を着て
真っピンクのつばの広い帽子をかぶった
中年女性が歩いてきたんです

バッグもハイヒールも
日傘も真っピンクで

フワフワと歩いてきたんです

驚いた私は
店の中に駆け込み

先輩の店員に

「スゴイの!スゴイ人が歩いてくるのびっくり!

言い終わらないうちに

オホホホホホホ❗

甲高い笑い声と共に
店内にその女性が!!ガーンアセアセ


真っピンクさんは
笑い声をあげながらも
目が全く
いや、表情全部が無表情で

口を少し開けて
あの
恐ろしい笑い声を響かせて

店内をグルっと一回りして
出ていきました

あまりの驚きに
固まっていると

先輩店員が
私の肩をポンと叩き

「大丈夫、大丈夫
 一周したら出ていくからね

 数ヵ月に一度くるんだよねピンクさんえー


私は
その女性の姿も恐ろしかったけれど
あの無表情で笑う声が
なんとも恐ろしく

全身に鳥肌が立ってしまいましたショボーン


皆さん

漫画家の岸本凉子さんって
ご存じですか?

『日出処の天子』を書いた方ですおねがい

この漫画家さんの

『天人唐草』ってマンガの主人公が

このピンクさんにそっくりなんですよ!

『天人唐草』を読んだ時
ピンクさんを思い出して
ゾゾゾ~ガーンとしてしまいました

そしてピンクさんまこのマンガのように
心が壊れるような出来事があったんだろうなと
悲しい気持ちにもなりましたショボーン


(画像お借りしました)