自宅療養中に脱毛、皮膚炎、味覚障害があったけれど、
２０１７年ゴールデンウイーク前から仕事復帰。
もうね、貯金ゼロのシングルマザーとしては
仕事ができなくなるのが一番の恐怖なのです
傷病手当金や母や姉たちに助けてもらいながら
なんとか入院も自宅療養も乗り越えたけど
もーこれ以上は無理
つうことで、介護のお仕事に戻りました。
早番(通常勤務の２時間前に出勤し、そのまま通常勤務をこなす)
遅番(通常勤務に加え２時間残業)
夜勤(１７時から翌朝９時)
はっきり言って激務です。
おむつ交換、介助浴、食事介助、掃除、雑務
元気な人でもへとへとになる。
プレドニン効果ですっかり元気になった私は
はりきってお仕事に励みました。
復帰から１ヶ月後くらいかな
徐々に重力が増してきた
日に日に、確実に体が重くなってる
複視がひどくなって、ドアを通る時に幅を見誤って脇に激突！
通る度に
バーンっ
なんとか仕事を終えてアパートに帰り着くも
階段が上がれない。
足が全く上に上がらないのだ。
以前は休み休み上がれたのに…
そこで私は階段に手をつき、膝もつき、
這い上がった。
心の中にセキスイハイムの歌が流れる。
帰りた～い
帰りた～い
２～３段も上がると手が動かない
肘も使ってずり上がる
まるでヤモリだ
ヤモリは可愛いけど、ままちーは可愛くない。
人通りが少ないとはいえ、こんなところを通行人に見られたら…
通報されそうだ
涙が出てきた
何の涙だろう
離婚のこと
離婚により転校していじめにあって
不登校になった娘のこと
離婚で離れて暮らすことになった息子のこと
務めている病院の今の病棟に移動になる前の
意地悪な先輩や副師長のこと
アパートを引っ越さなければならなくなったこと
働けど働けど足りないお金
自転車操業で先が見えないこと
ガンで亡くなった大好きな父のこと
今すごく会いたい
思い切り甘えたい
離婚してからひとりで何でもやってきた
負けるもんか！
娘も守る！
いつか息子も取り戻す！
負けるもんか！
いつか家族を取り戻すンんだ！
またパパも含めて四人で笑いあうんだ！
もう何の涙かわからない。
生まれてから今までの、全ての悲しみの涙かも
涙を止めどなく流しながら、休んでは這い上がり
どのくらいたったのかな…
ままちー
娘が叫びながら走ってくる。
バカ！バカ！なんで連絡してこないの！
なんの為のスマホなの！
痛かったね、大変だったね
もう大丈夫だよ
娘も泣きながら私を引っ張り上げてくれた。
可愛い私の大事な娘
ありがと…ありがとね
退院から５か月
魔法の薬、プレドニンの効果はどこに行った
こうして再び入院することになったのでした。