こんにちは。

秋は空が高くなって、特に早朝は気持ちがいいですね



さて、このブログでは妊娠線予防ケアを中心に、

マタニティケアについて色々な角度からお話しています。



今回のテーマは「経皮毒」について

経皮毒という言葉はご存知でしょうか。

正式な学術用語ではないそうなのですが、

簡単に言うと、皮膚を通して体の中に入ってくる有害物質のこと。



普段使っている洗剤や化粧品などには

様々な化学物質が含まれていて、その中の有害物質が

体内に入り込んでいるかもしれないということなんです。



経皮毒という概念には様々な意見があるのですが、

具体的にはどんなことが危険視されているのでしょうか。



このブログとしては、

妊娠線予防クリームや化粧品は毎日使うけど大丈夫なの?

ということも気になったので、

今回は経皮毒がどんなものなのか調べてみました。



経皮毒ってなに?

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経皮毒とは、

「日常使われる製品を通じて、皮膚から有害性のある化学物質が吸収されること」

(Wikipediaより)とされています。



私たちの体が外から物質を取り込むには、

①口から入り、胃や腸の消化器官で吸収する「経口吸収

②呼吸によって肺から吸収する「経気道吸収

③皮膚から体内へ吸収する「経皮吸収

という3種類の経路があります。



口から入った化学物質は肝臓を通る時に分解され

そのほとんどが排出されるのですが、

皮膚から吸収された化学物質は10日で10%も排出されません。



排出されない化学物質は、そのまま皮下脂肪に蓄積されたり

血液に乗って体内の他の部分に蓄積されると言われています。

女性は子宮に、男性は前立腺などに蓄積されやすいそうです。



経皮吸収では、こうして有害物質が溜まっていってしまい、

蓄積量が一定量を超えた時に臓器や器官に影響を及ぼす危険性があります。



肌荒れ、湿疹などの皮膚の病気を始め、

アトピーを発症したり、子宮内膜症や子宮ガンなどの

婦人科系の病気の一つの要因になるとも考えられているのです。



また、ほとんどの化学物質は胎盤を通過してしまうため

胎児にまで悪影響を及ぼすとも言われています。



経皮吸収の仕組み
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経皮毒が危険視される理由はわかりましたが、

そもそも皮膚から化学物質が取り込まれているなんて実感がありませんよね。

一体どうやって体内に入っていくのでしょうか?



皮膚は、表面から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」の

3層構造になっていて、表皮は何層かの角質層になっています。



角質層は太陽光やウィルス、細菌などから身を守る皮膚バリアーの

役割を持っていて、自然界に存在するものでこのバリアーを

通過できるものはないと言われています 。



でも、日用品に多く使われている化学物質は

極めて小さい分子でできているため、

皮膚バリアーを簡単にくぐり抜けてしまうというのです。



化学物質とは具体的にどんなものかというと、

主なもので界面活性剤が挙げられます。

特に石油から作られた合成界面活性剤は、

台所用洗剤やシャンプー、歯磨き剤やハンドソープなど、

あらゆる日用品に含まれています。



使用していても特に何かが皮膚に入り込んでいる感じはしませんが、

実際、禁煙のためのニコチンパッチや喘息治療薬のツロブテロールテープなどは

貼るだけで皮膚から薬剤を吸収し、効果を発揮します。



このような貼る薬には、合成界面活性剤が含まれていて

それがトランスポーター役となり、薬効成分を浸透させています。



つまり、合成界面活性剤が含まれていると、

他の化学物質の侵入も容易にしてしまうというわけなのです。

そして界面活性剤自体にも経皮毒性があり、体に悪いとされています。



注意したい合成界面活性剤

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界面活性剤を使うと、水と油の間(=界面)をなじませ

混ぜ合わせることができます。

洗剤に界面活性剤が入っていることはよく知られていますが、

この働きを利用して油汚れを水で洗い流せるようにしているのです。



また、水分と油分が均一に混ざり合った状態にすることを

乳化と言うのですが、乳液やクリームなどの化粧品には

乳化するために界面活性剤が使われていることがほとんどです。



しかし、合成界面活性剤に経皮毒性があるという点や、

それが胎児にも影響を及ぼすかもしれないという可能性を考えると

やはり避けたい成分と言えます。



特に「ラウリル硫酸Na」などの「硫酸〜」系、

「スルホン酸Na」などのスルホン酸系は毒性が強いと言われていますので

注意して避けたい合成界面活性剤です。



経皮毒と妊娠線予防ケア
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ここまで経皮毒について解説してきましたが、

化学物質は無数にありますし、全てを排除することはできません。

もちろん、全ての化学物質が有害ということでもありません。



前章で挙げた例のように、化学物質の中でも毒性の強いものや

体に悪いと言われているものを意識して注意することで

経皮毒を避けていくことができると思います。



妊娠中は赤ちゃんへの影響も考えなければなりませんが、

毎日のスキンケアに使う化粧品や妊娠線予防クリームの成分を確認して

体に優しいものを選べるといいですね。


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参考文献:稲津教久 著『経皮毒ハンドブック』




※合成界面活性剤の他に避けたい成分については

 こちらの記事で解説していますので見てみてください。

 その時にお勧めしている、体に優しい成分の妊娠線予防クリームを

 下記にもう一度紹介しておきます。


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※天然系の界面活性剤は使用されています。