朝日新聞掲載記事:♪福福カフェ | 渋谷 新宿 中野「子育ちサロン marukoの部屋」

新宿四谷地区を中心に地域子育て支援 をしている助産師の平尾です。

避難母子を支える会議in武蔵野主催の
♪福福カフェ にて、「わらべうたと絵本」の回を昨年から4度、担当させて頂きました。

2月14日に開催 され、会のナビゲーターを担当させて頂いた♪福福カフェでは、朝日新聞の取材がありました。
その時の取材内容が、3月2
日の武蔵野版に掲載されましたので、記事を転載し、ご報告いたします。
是非、ご一読下さいませ。

地域子育て支援

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避難母子を支え半年
武蔵野「福福カフェ」、今月で終了

幼い我が子を放射能から守ろうと、福島県から都内に避難しているママたちを支援するために週一度、開かれてきた「福福カフェ」(武蔵野市中町)が、3月で終わる。慣れない土地での生活になじめず、精神的に追い詰められていた女性たちの心のよりどころになってきた。

語らいや催しで心に救い

【忘れない 311】
 「福福カフェ」は去年8月、福島県から都内の多摩地域に母子だけで避難した人注1)を支援するために期間限定で始まった。女性や子供の権利を守る活動をするNPO法人「東京YWCA」と武蔵野市、同市民社会福祉協議会の3団体が主催。YWCAを会場に「お菓子作り」「布染め」などのイベントをしてきた。
 2月14日、福島県いわき市出身のWさんが長女のKちゃん(2)と現れた。この日は「わらべうた」の日。スタッフが輪になり歌い踊っていると、Kちゃんも次第に引き込まれ遊びだした。
 Wさんが夫とKちゃんの3人で住んでいた、いわき市の一戸建ては大地震で全壊。原発事故の後、生後7ヶ月だったKちゃんへの放射能の被害が心配で、県外にでた注2)
 今は武蔵野市緑町の都営住宅に3人と、Wさんの母で暮らすが、部屋は狭く息が詰まる。Kちゃんの夜泣きが増えた。ストレスがたまって家にこもりがちになり、Wさんはやせて結婚指輪までなくした。
 去年10月、初めて福福カフェをしてきた訪れた。同じような境遇の母親たちと話をし、友達も出来た。「自分の状況を分かってくれているので、救われた」
 化粧品会社で販売の仕事をしていたのに震災後、肌の手入れもせずにいた。福福カフェのスタッフに話すと、「母親たちにメーキャップを教えては」と言われた。7日にはカフェで「元気になるメーキャップ」と題し、教えるつもりだ。
 「お化粧をすれば元気になって姿勢も伸びる。少しでも、役立てれば」と話す。
 これまで参加した母子は14組。母親は30~40代が多い。
 福福カフェのコーディネーターで東京YWCAのKさんは、「故郷を離れてよかったのかと思い悩み、不安定な精神状態の人もいる」と話す。避難先で、さりげなく「いつまでいるの?」「ご主人を1人にしてかわいそう」などとかけられる言葉に追い詰められている女性も少なくないという。
 回を重ねるうち、「実は夜眠れない」などとママたちがお互いに自分の心を伝えるようになった。カフェが始まって半年で、北海道への移住を決意した人、新たに働き始めようとしている人など、それぞれの道を歩もうとしている。Kさんは、「これからも市民の意識を風化させないように、おりをみて今後もカフェを開きたい」と話す。
(平山亜理)



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【わらべうた遊びの様子。♪こっちのたんぽ たんぽや…】

注1)福福カフェの参加者は福島を中心とした東北被災地からの避難母子で、武蔵野地域以外の遠方からの参加者も多い。
注2)実際の記事では氏名の掲載がされているが、イニシャルの記載に変更した。他の文はそのまま転載。


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