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アンデルセンの人魚姫。

「東映まんが祭り」ですよ。
「人魚姫」ですよ。

初めて、映画館で見た有料の映画ですよ。
子ども向けだってぇのに、ハッピーエンドじゃないってのが、
いたく気に入りました。

幼稚園生ながら、当時すでに

子どもの幸不幸は、
自分がよい子だから、かわいい子だから、努力したから・・・
そういうことで決まるんじゃなく、
「たまたま」その国、その家に生まれたから、
ってことで決まるもんだよなあー
と、思っていたわたし。

説教くさい話や、かわゆすぎる幸せいっぱいの物語には、
ナナメにかまえて、しらけて受け取っていたけれど

かわいくて良い子なのに、さいご海の泡になっちゃう人魚姫は
現実味があって、とてもいいと思った。

・・・だから、ディズニーの人魚姫はイマイチ好きになれないんだけど。
で、映画を観てから、人魚姫の絵本も買ってもらった。
いちばんのお気に入りで、なんども読みました。

魔法のマコちゃんも好きでした。
マコちゃん、人魚のお姫様なんだよね。


ところで、人生脚本という言葉があってね、
人は10~12歳くらいまでに自分の人生のおおまかなストーリーを
なんとなく作ってしまうものらしいです。
そのシナリオに沿って、その後の人生を生きがちなのだそうですよ。

いちばん影響あるのは親の言葉や態度なんだけれど、
10~12歳くらいまでに読んだ本も、
やっぱり影響があると思う。

わたしは人魚姫がかわいそうで、
どうしたら、ハッピーエンドになれたんだろう?って、
けっこう、ずっと考えていた。

アリエルみたいに、誰かを悪者にして戦うとかじゃなくてさ。
人魚姫は、人間になって、恋する王子様の近くに行くことができて、
美しくて好かれてもいたのに、選ばれなかったのはなんでだろう?

わたしが愛読していた絵本では、
王子と結婚するのは、人柄の良い親切な娘だったの。
だからこそ人魚姫は、自分が泡になることを選んだんだよね。

まあ、わたしが王子でもそっちの彼女の方を選ぶわ。

人魚姫は
恋に恋して、情熱と勢いばかりで、一途で無鉄砲で、
かわいいけれど、なんていうか、余裕がない。
だって何もかも捨てちゃったんだもん。
せっかく海の中では恵まれた生活してたのに。

それじゃあ、ダメなんだなあと思って。

ほんとは、王子が人魚姫に恋いこがれて、
海に飛び込んじゃうくらいじゃないとね?

そう思うと、ほんとは人魚姫には勝算があったんじゃないか?
ハッピーエンドにできるんじゃないかと思えてきて。
自分の持ち味を上手く武器にすればさ。
「人魚のお姫さま」に、どんな人間の女性だってかなうわけないじゃん!
わたしなら、うまくやれるかもー?
なーんて、けっこう楽天家なわたしは思ったわけよ。

わたしだったら、人魚のままで勝負する!
そして、王子は人魚にメロメロになる。

わたしの人生脚本には、たぶん、そう書いてあると思う。

人魚姫ばんざい!

(よくない人生脚本を書いてしまっている人でも、
あとからいくらでも書き直すことが出来るものだそうですので、
もし現在、人生がうまくまわっていない人は、
自分が悪いシナリオを持っていないか、考えてみた方がよいかもしれません)


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