今回は、拘置所でのフトンと洗濯の実態について書きたいと思います。
1.たったの、これだけです・・・
拘置所では、未決の者はフトンも私物を使えます。
留置所にいる時、反社会組織の方が言ってました。
ただ、かさ張る物なので、面倒なのか、私物を使っている人を見たことがありません。
貸与される官物のフトンは、
①敷布団1枚
②掛布団1枚
③毛布1枚・・・以上です。
今どきなかなかお目にかかれない、綿の敷フトン、綿の掛フトンです。
こいつらは、重さだけはやたら一人前なんやけど、暖かさというと、全然で、返品ものです。
繰り返し、使っているので、敷フトンは自宅の座布団よりペチャンコです。
真冬の時期だけ、毛布1枚が追加されます。
毛布は、災害時に見かけるような、ベージュで薄っぺらい物で、暖かくないのです。
「これって、床とかに敷くヤツちゃうのん?」と最初は思いました。
真冬は、起きている時と同じ格好のフル装備、着たままで布団に入り、
1時間はじっとして、手足の先が温まらないと、まず寝られません。
すきま風入り放題、暖房なしの拘置所では、外で寝るのと同じ。
これも刑罰の一環か、と思いながらもキツイです。夜中に寒さで起きてしまいます。
2.ふぞろいでもええよ、人間だものbyみつお
それでも、布団は布団だろ、ええやないかと思うやろ?
そうはいかへんのが、拘置所のメンドくさいところやねんな。
拘置所では、敷布団も掛布団もみな決められた、同じもの、のはずです。
ところが、人によっては、サイズが小さかったりするのです!
ん?フトンって、MとかLとかサイズあったっけ?いえ、そうではなく。
手作り感満載なのか知りませんが、結構な割合で小さめの物があります。
それに当たってしまうと、もう悲惨です。足がはみ出てしまうのです。
寒い冬は、致命的です。
まぁ、人間だもの、仕方ないじゃないか、では済まされない悲劇なんです。
3.あの有名な会社が、スポンサー?
拘置所、刑務所ではみな同じフトンを使うことになりますが、柄に特徴が・・・
敷フトン、掛フトンともに緑とオレンジのタテジマ2色なんです。
ベテランの方が「永谷園」と呼んでいるので、笑ってしまいました。
そうなんです。柄が、あのお茶漬け海苔の「永谷園」の柄そっくりなんです。
なんと、永谷園がスポンサーなのか?拘置所まで企業の広告が入っているとは!
ちなみに現在は、赤とピンクのタテジマ2色に変わっているようですが。
4.朝出して夕受け取るだけの楽ちん楽ちん
洗たく物は、朝回収し、夕方お届けのシステムで、自分でやることはありません。
懲役囚が、自分たちで回収、洗たく、乾燥、配送をやっています。
基本的に毎日洗たくは出せますが、1日にシャツ1枚、パンツ1枚だけです。
長そではダメです。週1~2回の決められた日にしか出せません。
厚いものは、洗たくしてくれず、外に宅下げして洗たくしてもらうしかありません。
システムは良いのですが、洗剤とすすぎの水をケチっているようで、汚れが落ちない!
白いシャツも、2~3か月もすれば、うっすらベージュに変わってしまいます。
5.あの絶滅危惧種は、健在だった!
懲役囚になると、くつ下もシャツ、パンツと一緒に回収して洗ってもらえるが、
未決の者は、くつ下だけは、なぜか自分で洗うように言われていました。
洗面台にて、冷たい水でゴシゴシと洗うわけですが、洗剤は自費で購入です。
粉かな?液体かな?と思っていたら、拘置所はそんなに甘いところではなかった!
40代以上の方なら懐かしい、あの「洗たく石けん」でありました!
あの真四角で、石けんの良い香りがないどころかむしろ不快なにおいがする、アレ。
ゴシゴシとこするも、ほとんど泡立ちません。
本当に汚れが落ちているのか? と毎日モヤモヤした気分のまま洗たくは終了です。
とっくに絶滅したと思っていた、「洗たく石けん」はこんな所で生き延びておりました。
次回は、裁判の判決が出て、懲役囚へと環境が激変するあたりを書いてみたいと思います。


