あれからもうどれくらいが経ったのだろうか。お盆休みを終わり、つくつくぼうしの鳴き声がけたたましく叫んでいた。


深い意味は無いのだけど、部屋の片付けをしていたときにふと中学生のころの卒業アルバムを眺めていると、ふとある人に目が止まった。


さとじゅんと言う呼び名で呼んでいた「里山淳平」君だ。


彼とは中学生の同級生なのだけれども、それだけの関係ではなかった。僕の母親の友人がさとじゅんの母親と共通の友人で、同じ学習塾に通うことになったのだった。


そこで一緒に通ったり、塾の休憩時間にたわいもない話をするうちに仲良くなった。


その彼にふと連絡をとってみた。すると彼によって僕は全く知らない世界へと誘われることへとなるのであった。