ペルーについては以前も書いたことがあると思います。

クスコでタイヤがパンクした話や、アグアスカリエンエスでバスチケットが遅れたことなど。

 

今回は、ナスカの地上絵を見に行った時の話。

トラブルって言えるかどうかはわかりませんが、納得できない出来事があったので。

 

ナスカの地上絵を見に行くにあたり、リマからバスで移動してナスカの近くに泊まりました。

翌日、朝食後セスナ飛行場へ向かいました。

到着したのはかなり早い時間でしたが、あとから来る人たちはどんどんセスナに乗って観光して帰っていくのに、私たちは待てど暮らせどのせてもらえず、昼を過ぎてもまだ乗せてもらえませんでした。

 

何時間待ったか覚えていませんが、もう観光客があまりいなくなったころ、ようやく呼ばれました。

私たちは、日本からパックツアーで来ていて、私と主人、若い女性の一人旅の3人が同じ日程のツアーを申し込んでいて、ほとんど一緒に行動していました。

 

1名から催行可のパックツアーでしたので、現地であちこちのツアーの人たちをその場その場で寄せ集めるんだろうな…というのは想像していました。

しかしこの時は、そうだとしても、合流する別のツアーの人たちの到着があまりに遅く、何もできず、説明も一切なく、いつ乗れるのか、もしかして乗れないまま終わるのか?という不安を抱えたまま数時間待たされたのには、本当に腹が立ちました。

乗るのが午後になるなら、朝からここにきて待つ必要があったのか?

 

しかも、全員窓際の席確約のはずだったのに、私だけ真ん中の席に座らされることに…。

 

後でクスコでガイドしてくれた日本人ガイドさんに聞いたら、このツアーはその都市ごとに現地の代理店に依頼しているので、中にはあまり評判の良くないところもあるとのこと。

こんなことを言ったら偏見だと言われるかもしれませんが、ペルーは案外ルーズなんですかね。

よく言えばのんびりしているというのか、良くも悪くもラテン系なのかな…と。

遅れるよりはいいのかもしれないけれど、移動の際、とにかくえらく早く集合させられて、数時間待たされるというのが多かったのには閉口しました。

 

最悪だったのは、最終日、チチカカ湖からリマに戻るときですよ。

数か月前にフリアカ空港で暴動か何かがあり、空港が破壊されたというのは知っていましたが、その影響がいまだ残っており、照明がまだ復旧していないため、明るい時間しか飛行機が飛ばないとのこと。

そのため、空港には向かうけれど、全員が乗れるとは限らないと言われました。

にも拘わらず、空港で私たちが乗り込むのを現地係員が見届けるわけでもなく、私たちを空港に送り届けると、さっさと帰ってしまったのには唖然としました。

これで万が一飛行機に乗れなかったら、どうしたらいいんだ?

乗れなかったら、そのままリマで帰国する便に乗ることになっているのに、ここで乗れなかったら、次の便は翌日で、帰国の便に間に合わない。

その時はどうなるんだ?

と、フリアカからの便に乗るまで落ち着きませんでした。

 

これ以降、南米に行こうという気持ちは消滅しましたね。

自分で手配した場合は仕方がないけれど、ツアーで行って、最後まで現地係員が見届けずに、「あとは知らないよ~」とばかりに放置されるなんて、これじゃあ、ツアーで行った意味がない!

 

そうなると、高いけど添乗員同行のツアーのほうが安心できる。

何かあっても、添乗員さんが対処してくれるでしょうしね。

ただ、両親が添乗員同行ツアーで海外に行った際、添乗員さん次第では不愉快な思いをすることもあるとのこと。

現地でゴンドラに乗って山の上に行く…というのがあったそうだけど、当然、ゴンドラには人数制限がある。

団体ツアーだと一般客とは列が別で、結構団体ツアーは優先される気がしますが、母たちのツアーは、後回し、後回しで、なかなか乗せてもらえなかったそう。

後から来た団体客のほうがどんどん先に乗っていくのに、母たちは待たされん坊。

この辺は添乗員さんの力関係とか、資質が問われるところですかね。

言われるがまま待っていては、いつまでたっても乗れない。

私たちのナスカの時は、「うちが先に来てる、乗せろ!」と言えないのではなく、言ってくれない、そもそも言う気もないって感じでしたからね。

 

そうなると、やっぱり、自分で手配して、1人で行くのが一番気楽ですね。

何があっても自己責任ですし。

自分手配で行って旅行中起きたトラブルは、その時は確かにパニックになってしまったりするけれど、今のところ、大問題になったことはなく、振り返ってみれば、それはそれでいい思い出。

乗り切れれば、自信(?)にもつながりますしね。

 

とはいえ、さすがに還暦間近ともなると、そんな元気も気力もなくなってきますね。

かといって、知らない人たちと、あっちだ、こっちだと引きずり回され、見たいところをよく見れなかったり、食べたいものを食べられなかったり…というのは、やっぱり嫌。

楽だけど面白くない。