去年、日本で公開された(のかな?)韓国の映画。

泥酔して夜中に帰宅した会社員が、マンションの自室のベランダから女性が惨殺されるのを目撃。

目を覚ました妻が部屋の明かりをつけたため、犯人に自分の存在を知られてしまう。

犯人におびえ、警察に言いだせない目撃者。

警察からも犯人からも次第に追い詰められていく。

 

ハラハラドキドキしながら見ていましたが、警察が彼が目撃したことを確認するために、彼を「ひっかけ」るんです。

まんまと引っかかってしまう目撃者なんですが、そのせいで新たな被害者が出てしまう。

犯人は異常で冷酷な殺人鬼なのに、なぜかこの目撃者だけは、脅したり、追い詰めたりはしても、殺さないんですよね。

そこが私としては、な~んか腑に落ちないまま見てました。

なぜ犯人は彼をなかなか殺さなかったんでしょうかねぇ。

 

この映画の一番怖いところは、都会の死角というのか、無関心・・・・なところでしょうね。

殺害現場は、マンション群の中。

人目につかないところではなく、どの部屋のベランダからも良く見えるところにあり、大勢が住んでいるにもかかわらず、誰も気が付かないこと。

マンションの価値が下がるのを嫌がり、目撃していても警察に協力するなと回覧が回り、署名までさせられるのも恐ろしい。

マンションの敷地内で人が殺されても、マンションの住人が行方不明になっても、みんな無関心。

映画のラストで主人公がとった行動、本当に恐ろしく、これこそがこの映画のテーマだったんじゃないかと思わされます。