妊娠中の静脈瘤

「足がだるい」、「むくんでいる」などの悩みを持っている方で、
足に静脈瘤ができている妊婦さんもいるのではないでしょうか。
ふくらはぎを見ると、ぼこぼことこぶのように膨らんでいる部分がある、
ひざの裏に青や赤黒い血管が浮き出ている。これが「静脈瘤」です。
見た目的にも少し嫌な症状ですよね。

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静脈瘤とは

　　血液を心臓へ送る働きをする静脈には、逆流することを防ぐための弁がついています。
　　この弁が正しく閉じなくなると、血液が滞ってしまい、血管が膨らんでしまいます

　　静脈瘤のできやす場所は、太もも・ひざの裏・すね・ふくらはぎです。
　　中には、肛門や膣にも発症することがあるそうです。実は、イボ痔も静脈瘤の一種です。
　　良性の病気なので、特に心配はありませんが、
　　症状によっては手術が必要になるケースもあります

静脈瘤の原因

　　静脈瘤は、血行不良によって引き起こされます。
　　仕事などで長時間立ちっぱなし、座りっぱなしで足の血行が悪くなり、
　　むくみと共に静脈瘤が発症してしまうことがあります。
　　また、遺伝性のものであるという説もありますので、
　　血縁者で静脈瘤を患っている方がいると、ご自身も発症する可能性があります。
　　女性に多い冷え性も、静脈瘤の原因のひとつです。
　　冷えによって筋肉や血管がこわばり、血行が悪くなることによって、静脈瘤が発症します。

　　そして、妊娠して静脈瘤が発症したという声も良く聞きます。
　　もちろん、これは偶然ではなく妊娠ならではの要因があるのです。

　　

妊娠が原因となる場合
　　　　一つは妊娠後多量に分泌される女性ホルモンによるもの、
　　　　もう一つは子宮が大きくなることが挙げられます。

　　　　◆女性ホルモンの働き
　　　　　妊娠後はおなかの赤ちゃんに栄養を運ぶため、血液量が増加します。
　　　　　（なんと妊娠していない時の1.5倍とも言われています！）
　　　　　その関連で血管を広げたり固めたりする
　　　　　卵胞ホルモン（エストロゲン）が働くようになります。
　　　　　このエストロゲンが下半身に流れる血液量を増加させ、静脈瘤の原因となります。

　　　　◆子宮がおおきくなること
　　　　　胎児が成長することによって子宮が大きくなりますよね。
　　　　　大きくなった分、静脈が圧迫され、血液が流れにくくなることも
　　　　　原因の一つだと言われています。

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