子どもにとってママとのお別れとは…そして必要な環境は? | 癌のママと子どもの支援|不安が安心に変わるブログ

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【小林麻央さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます】

 
私たちの活動を始めるきっかけの1つでもあった、そしてご家族や同じ病と向き合う方々に多くの愛とその美しい生き様✨を遺してくださった麻央さんが亡くなられました…。
 
麻央さんの残された多くの力は、本人の肉体は無くなろうとも、これから永遠にその輝きを放っていくことを皆さんは目撃されるのでは、と思っています💞 
 
まるで麻央さんがこれからもいつもご家族と共に存在するかのように…
 
 
ですが、まだ幼いお子さんにとって、その存在をリアルに実感できるのはまだまだ先のこと😣
 
幼い子どもにとって、母親というのは自分そのもの、もしくは自分が自分であるための拠り所であるものです。
 
その存在が無くなるということは、まさに生命の危機とも言える破壊的な出来事なのです…💧💧💧
 
どんな反応を示すかは、その子一人一人の性格や置かれた環境、年齢などによっても様々ですが、
 
一般的に闘争反応(ワーっと暴れちゃったり)や逃避反応(ヤダヤダと近づこうとしなかったり、話をそらしたり)は危険を感じた時の反応だそうです😩
 
そして、凍りつく、という反応は今まさに生命の危機を感じている時の反応…。
 
子どもの反応で、どの程度危機的状況と捉えているかということがわかりますね。
 
その状態では、
 
*子どもは感情の調整能力の低下
*安全感と方向感覚の喪失
*危険を察知し反応する能力の低下
 
を来してしまいます。
 
この危機的状況から、時間はかかれども回復をして生きていこうとする力(レジリエンス)が、人間には元々内在しているのですが、幼い子どもにとってそれは周りのサポートなしでは成し得ないことなのです。
 
そして、その危機的状況(トラウマ体験)に適切に対処しなければ、その状態、常に危機を感じ生きるためにもがいている状態、が一生続くことがあるのです😱😱😱
 
ここで大切なことは、周囲のサポートも含めた、トラウマ後の環境によって、回復の仕方は異なります‼️
 
だからこそ、大切にしてくれる人たちに囲まれて、今は静かな癒しの環境が麻央さんのこどもたちには必要なのです。
 
麻央さんは、遺されたお子さんたちが今後どの段階においても日本中の方から支えてもらえるような布石を打たれました。
 
あとは、子どもが示すどんな反応も当然だ、と受け止めてあげること、辛いこと、話したいことがあったらいつでも聞くよ、という言葉かけ、そう言った配慮が必要になってきます。
 
ただギューっと抱きしめるというのも子どもには大切ですよね。
 
長い目でみた回復へのサポートは、またおいおい書いていきますね😌
 
 
今はただ、ご家族の静かな時間を祈りましょう。
 

 

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