「ママねぇちゃーん、今日僕保育園で

クワガタ作ったよ~」そう、得意げに話す

しんしんの頭上には、端午の節句向けに

作ったであろう、新聞紙の


カブト(兜)が


惜しいっ!

末っ子しんしん・5歳。

ひらがなが、100%は読めません。

読めるときと、読めないときがある。

そう、読める字と、読めない字じゃなくて、「時」

まったくもって、気分屋です。


というわけで保育園に行く前の15分は

ママねえ寺子屋が開催されます。

幼児向けドリルを一緒にやるんだけど

読めたり、読めなかったり…

読めたら誉めて、読めなかったら一緒に考える。


この「誉める」だけで、充分「にんじん」だと思ってたけど違った。

そういえば子供って、スタンプもらったり

シール貼ってもらったりすると喜ぶよなぁと思い、

ヤツがヨロコビそうな、キラキラお星様シール(お徳用)を導入。

正解した問題にそれをペタリとするようにした。そしたら…


正解率UP


なんつーか、単純だねぇ…

ま、そこが可愛いんだけど。

もっと早く導入すればよかった。

は応対用語だけれど、このクッション言葉の偉大さが

今日なんだか、すごくスコンと腹落ちした。

「そうなんだ」「そうだったんだね」

この、たった一言があるかないかで

相手の気持ちが全然違う。


ちょっとおろそかにしていたかも。

とりワケ、ハハに。

ごめんね、ハハ。

ちゃんと受け留めてあげてなくて。

愛を育てるって、ホントかしらね?

今のダーリンと付き合いはじめて、うっかり2ヶ月たつけれど

地震の影響で、恐ろしく彼が多忙になってしまい

(1日め台湾、夜に香港に移動。2日め香港から帰国、とか)

まさに東奔西走。1日2・3時間しか寝てないんじゃないかな?


当然、アタシは放置プレイ。

「知らぬ間に、過労で入院してた。はイヤだから

メールはしようね」ということにはしてあるけど

昨日打ったメールの返信が、今日来るカンジ。


その昔なら、ほかの男なら

「釣った魚にえさやらないつもり!?」

とキレるとこだけど、

そういう人じゃないってわかってるし


本気で死にそうに忙しい


のはヒシヒシと伝わってくるので

オンナ・コドモのわがままは言わないことにした。

それよりも、それよりも

会っていない間にいろいろ、生活もさらに充実させて

綺麗になってよ~と楽しんだほうが建設的。

カレもダイエット中だから、次回会えたときは

変身してるはずだけど、


負けてやるもんか

どうやって育てられたか?をちびっ子たちの

動向・言動から推察するに、

軸ブレブレで育てられたんだろうなぁと思われる。


ある時は、問答無用で頭ごなしに怒られ…

ある時は、「いいよ、いいよ」で許され…

全てが親の


気分次第


だったんだと思う。昨日通ったことが、今日は許されなかったり…

だからなにがいけなくて、何をしてはいけないではなく

理由は関係なく


とにかく怒られないように


が、ちびっ子たちの行動基準のよう。

だからウソをつくし、人のせいにする。

その昔、末っ子が、アタシの部屋で

すっ転び、ネコのえさをひっくりかえした瞬間

彼の口から、飛び出た言葉に唖然。


「僕じゃないよ」


いやいや、どう考えてもアンタだし(^。^;)

「てゆーか、大丈夫?」と声をかけたアタシに

今度は末っ子が唖然。あのびっくりした顔を

アタシはずっと忘れない。泣きたくなった。

転んで、怪我をしたかもしれない。

そんな状況の時ですら、心配より先に

そそうをしたことを、ずっと怒られてきたんだろう。


親が仮面夫婦だったから、子どもも演技をして

生活をするクセがついて、平気でウソをつく。

それもただ「怒られたくない」一心で。

「別に、怒んないけど、怪我するかもしれないから

足元に気をつけて歩こうね」と伝えた。


だからアタシは、ちゃんと「叱ろう」と思う。

どうしてそうしたのか、を聞いて理解して受け入れて

どうしていけないのか、をきちんと話す。

それでこれからどうするかを選ばせる。

喉元過ぎればなんとかで、あの子たちはすぐ忘れちゃうけど

今までの10年間のすり込みが、すぐに変わるはずもない。

気長に、一生賭けてやるぐらいの気持ちでね。