昨日、夫と久しぶりにデートしました。

子どもが居ない2人時間はとても久しぶり。

 

お目当てはお茶碗

 

近くの百貨店で「有田・伊万里焼を展示するので職人たちの技術を見に、ぜひお立ち寄りください。」と書かれたハガキが届きました。

こちらの方達の作品は何度か買ったことがあって、購入の際に私が住所を書き残したようです。

 

 

私がハガキを手に持っていたからでしょうか

1人の職人さんが近づいてきて

「これは950度の温度で窯で1度焼いてね」だとか

「1色づつしか焼けないの 1色づつ焼く温度も違ってね」

「いい焼き物かどうかはこうして手のひらに置いてみてね 指で弾いたときにどんな音が出るか聞いてみてね」

だとか、1つ1つ本当に丁寧に教えてくださるのね。

 

私も主人もとても興味が湧いて、お茶碗だけでなく他にもいろいろ買いたくなりました(笑)

 

 

こういった伝統文化や作品は、その歴史や背景を知っているかどうかで感じ方や見え方が変わってくるので

いろいろ感じるところがあって

「子どもがもう少し大きくなったら実際に佐賀まで足を運んでみたいよね。その時にあの作品を買おうよ。」

と夫婦で話していました。

 

本当は急須だとか大判なお皿だとかその場で欲しくなりました。

どれも大変美しかった。

 

 

この資本主義社会の中で多くの人が考えるのは、きっと効率のよさ、コストパフォーマンス、収益性、利便さ、など様々かと思います。それも必要な考え方ですよね。

 

今この歳となり、我が子を育てないといけない、老後までの準備をしなくちゃいけない、なるべく満足のいく人生にしたいなど、色んな考えや感情が湧き出てくるんですよね。

 

職人さんとお話しをしていると、

今の現代で焼き物を仕事に選ぶことは厳しい生き方のように思えるのに、どうして伝統技術を受け継ぐことを選んだのだろうと率直な表現で失礼かもしれませんが・・・そう思っている自分に気づきハッとしました。

 

お金や時間効率だけに重きを置いていてはいけないと感じましたし、物の値段や人の収入・資産額に囚われていたなと思います。(生き残るのにはそれも必要なんだけれど)

 

どんな物にも心を込めて使いたいという純粋な気持ちまでを思い起こす事ができて有難いと思いました。