土曜の早朝に日本を発ち、ベイブレードアジアチャンピオンシップ2010を観戦してきました。
日本選手たちの活躍は、報道等でもすでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますので、韓国レポート第一弾は、あまり知られることが無いであろう、その現場の様子から…。
当日の朝、私は韓国のブロガーさん(以下、ジン君のパパ)と待ち合わせしていた為、午前10時に会場に入りました。まだ受付はオープンしておらず、会場外に長い行列ができていました。
待ち合わせ場所でジン君のパパにお会いし、ジン君のパパに案内され会場へ。ブロガーさんたちのお力もあり、まだ準備中だった会場の様子を見ることもできました。なんという幸運!
しかしながら受付にも混乱があったらしく、ただ観戦に来ただけでも選手受付口に並べという誤った誘導がされていたようで、後に不満の声を漏らしている方もいらっしゃいました。今にして見ればジン君パパと待ち合わせしていなかったら、私もよくわからずに列に並んでいたことだろうと思います。
今回会場となった良才atセンターですが、幕張で言うならばホール2個分ぐらいの大きさでしょうか。前日まで「トゥーニーバス」というテレビ局のイベントが行われており、一部会場内ではその施設がそのまま流用されていました(子供遊具とか…)。
何故かふわふわ…
ベイ太コーナー
DSの試遊コーナー
ベイブレード滑り台?
穴ぼこスタジアム…ボトムが傷みそうですね…
入口横にあった物販会場が会場後もしばらくオープンしませんでした。お昼前頃にはようやくオープンし、狭い通路に長い行列ができることになってしまい、やや会場内が窮屈なことに…。この辺の誘導、もうちょっとうまくいかなかったんでしょうかねぇ。
(まぁ、それでも日本のWHFなんかに比べたら全然空いている方なんですけどね^^;)
物販の列も15時くらいにはすっかり解消されていましたが、限定販売であった極龍やファイブスターはまだまだ残っているようでした。
アジアチャンピオンシップの同日には、韓国代表選抜大会の残り1枠のシードを決める為の予選大会、そして今まで行われてきた大会の優勝者16人による代表選抜大会が開催されていました。
そもそもこのスケジュールには無理があるんではないの?とは思っていたのですが、シード枠の子供たちはかなり待ちくたびれたんじゃないでしょうか。
それも気の毒だったんですが、これが韓国の代表選抜大会の様子…
あんなに立派なステージがあるのに、何故檀上で、特製エクストリームスタジアムを使わなかったんでしょうか。
ジン君は惜しくも3位(ジュニアクラス)。
韓国代表になることができなかったのも残念ですが、多くの人々の励ましや称賛の中での韓国代表選抜、そして表彰の舞台をどうして用意できなかったのか…疑問です。
ジン君のことはブログを通してずっと見守ってきましたが、大会直前に腕を負傷してしまい、それでも代表の座を得るために残り少ないチャンスに賭けておとうさんといっしょにがんばっていました。そんな事情を知っているだけに…。
でもジン君、本当によく頑張った!
당신은 매우 훌륭했습니다.
韓国代表も決まり、午後4時頃にアジアチャンピオンシップ2010本戦は始まりました。
しかしすぐに始まったわけではなく、長い前座(韓国子供コメディアンと各国代表選手との対戦…)があってからの開催…。
時間がすでに押していたのはわかっていたろうに、この前座をやる必要があったのか…その分の時間を韓国代表選抜の表彰式に当ててあげて欲しかったです。
大会のレビューはこの場では割愛させて頂きますが、各試合共に本当に素晴らしい試合でした。この場に居合わせたことを最高に幸せに思いました。
激しいシュートとシュートによるぶつかりあい、息を呑む持久戦、どの国の代表も今持てる限りの力を出し尽くして戦ってくれていたと思います。
大会は終了予定時間(18時30分)を大幅に越え、20時近くに終了しました。
中継をご覧になっていた方はお気づきになられた方もいらっしゃるかと思いますが、試合の間に長い協議時間がありました。その場では私も何が起こっていたのか理解できなかったのが、これが今、韓国のベイブレーダーとその親たちの間で大きな波紋を呼んでいます。
その協議の元は「90トラック」でした。
集めた情報でわかる範囲では、韓国選手たちには「90トラック/WFボトムは使用禁止」と通達されていたにも関わらず、日本・香港選手にはその情報が伝わっていなかったらしく、何故韓国選手だけが90/WFを使うことができなかったのかということが、韓国内では大きな議論になっています。
相当の苦情が寄せられたらしく、アジアチャンピオンシップ2010の特設サイトは23日には緊急閉鎖されており、SONOKONGのベイブレード公式掲示板も現在まで書き込み不能という措置がとられています。
一方日本では昨日(23日)、「ベイブレードソウル宣言」を掲げたプレスリリースがタカラトミーから出されました。
http://www.takaratomy.co.jp/company/release/press/pdf/p100823.pdf
ベイブレードソウル宣言
●ベイブレードには熱き情熱と知性、フェアプレーで挑め!……知力・創造力・集中力・体力を総動員し、ブレーダーが胸に熱く秘めたベイ魂と、健全な心をもって、正々堂々と戦います。
●ベイブレードで勝ち負けを超えた友情をつかめ!……ブレーダー同士、互いを尊重し、友情を育みながら相互に高め合い、共に同じルールで精一杯戦う喜び、勝敗だけではなく一緒に参加することの楽しさを分かち合います。
●ベイブレードに国境はない!……日本発のベイブレードが、国境も、言葉の壁も越え、年齢、性別に関わらず世界中の子どもたちの絆を深め、コミュニケーションを活性化します。
今回中心になって大会運営を行ったSONOKONG社が大きな大会の開催に不慣れだったという点もあるのでしょうが、ベイブレードは「『平和』・『友情』・『夢』の架け橋」と、果たしてなり得たのでしょうか?
今回の大会の苦い思い出が、全力を出し切って戦った選手たちや、韓国の子供たちに暗い影を落としはしないかと心配になります。
完璧な運営などは無いとは思います。しかし過ちは教訓にできるはずです。
どうかこの大会の教訓を、日本も、韓国も、香港も忘れずに、より一層子供たちの視点に立った大会作りをしていって欲しいと願ってやみません。
…などと、青臭い文言で〆たレポですみません。
いろいろ落ち着いたら、韓国レポートはまた書きたいと思っています。