計画無痛分娩を経験して、


よかったこと

よくなかったこと


をまとめてみました。



いざ無痛分娩やってみて思ったのは、


「やってよかったけどデメリットもまあ(割と)ある」


ということでした。



なお、「よくなかったこと」にはお金がかかるとか、麻酔にはリスクがあるとか、

そういう体験前からわかっていたことは入れていません。



また、あくまで「私の場合こう思った」というだけで、

世の中にはそう思う人もいるんだな(そうではない人もいる)、

と話半分に読んでいただければと思います。



星流れ星星流れ星星流れ星


よかったこと


・産後の回復が早かった

出産から3時間後には立って歩けたり、

出産当日から授乳したり、母子同室したりしていました。

出血も少量でした。

助産師さんや看護師さんから「元気そうですね!」とよく言われました。



出産直後、赤ちゃんと共に撮った写真があって出産報告に使ったのですが、

家族や友人・同僚から「めっちゃいい写真(表情)」ってよく言われました。

たしかに我ながら晴れ晴れとしたすごくいい笑顔。



痛くない

冷静にいきめる

ムダな力使わない

赤ちゃんも私も元気

いい写真撮れる

産後すぐにおっぱい吸わせられる

母乳出る



と、痛みを緩和してもらったことで、

いろんな特典が芋づる式についてきました。



・陣痛中に眠れた

子宮口が6センチに開くまでの間、ガッツリ寝てました。

麻酔を投入してから30分ほどすると下半身がじんわりあったかく麻痺してきて眠たくなったんですよね。


前処置が多くて疲れたので、

気持ちのいい昼寝ができました大あくび


ここで寝られたおかげで、

めちゃくちゃ体力ある状態で最後の産む瞬間を迎えられました。



・常に監視されている安心感があった

麻酔を入れている間、

心電図をつけたり、助産師さんが複数体制で見守ってくれたりして、

常に監視されていましたので、

何かあってもすぐに助けていただける、

という安心感がありました。



私は無痛分娩施設を選ぶとき、

とにかく事故防止体制(人員・設備・仕組み・実績など)がしっかりしていることを重視しました。


陣痛中は不安なことや気になることがあればすぐ助産師さんに聞けたのもよかったです。



よくなかったこと


・麻酔が切れると痛かった

無痛分娩とはいえ麻酔が切れると痛かったです。


私の場合、

昼間は常にガンガン麻酔入れてもらえたのでまったく痛くありませんでしたが、

夜間は麻酔の量を減らされたので、

切れて痛くなったらナースコールで追加してもらう必要がありました。


こまめに要望すればよかったのに、

へんに遠慮してしまったせいで途中、麻酔が切れてめちゃくちゃ痛かったです。


また、麻酔を入れる前、初期の陣痛はフツーに痛いです。



・前処置がたくさんあったし痛かった

計画無痛分娩だったので、

バルーンを入れたり、麻酔の管を入れたり、点滴をしたりと、

自然分娩ならば不要であるはずの医療行為をたくさん施さなければいけませんでした。


もちろんそれらの中には痛みを伴うものもあるわけで、

無痛分娩のために痛いことをするという、

ちょっと矛盾しているようなことをしました。


もちろん、

さまざまな痛みは陣痛に比べたら全然マシです。

なぜならば、いつ終わるかがわかっている痛みだから。


陣痛のツラいところは痛みそのものだけではなく、

いつ終わるかわからないことだと思います。

いつ終わるかわからないから不安だし、

不安だから理不尽な気持ちになるし、

理不尽だから余計に痛く感じる。


拷問じゃないかな…



・お産が長時間にわたった

あくまで私の場合ですが、

陣痛促進剤を入れてから出産まで22〜23時間ほどかかりました。


「初日の日中に産まれる確率は6割」


と言われていたものの、

2日目突入するとわかったときはちょっとした絶望感はありました。


はじめからやり直しかぁ…と。


歴史にIFはない、

とはいいますが、

もしも私が自然分娩をしていたら陣痛〜出産までめちゃくちゃ安産で、

たとえば陣痛きてから2時間で産まれました!

となる可能性もゼロではなくて。



もし確実に安産になることがわかっているなら自然分娩のほうがいいかもしれない

…という気持ちは正直あります。



・産後ハイにはならなかった

あくまで私の場合は…なのですが(しつこい)、

妊娠17週のときた自然分娩で死産したとき、

赤ちゃん産まれた瞬間、

ものすごい達成感・多幸感に包まれて産後ハイになりました。



しかし妊娠39週で計画無痛分娩したときは、

痛くなくて体力もある中で子供を産めたので、

産んだあと精神的にめちゃくちゃ余裕があって、


産まれたーおねがいキラキラ涙ほろり


くらいの感じでした。



▼自然分娩と無痛分娩の比較

自然分娩:アドレナリンダバァ…ラブキラキラ

無痛分娩:産まれたーおねがいキラキラ涙ほろり


※あくまでも個人の感想です



まあ、それが「よくなかったこと」なのかどうかというと別にそうではないです。

(産後ハイになるのが『いいこと』なのか?)



星流れ星星流れ星星流れ星



私が無痛分娩をするきっかけになったのが、

妊娠17週で死産(中期中絶)をしたことでした。



この時に赤ちゃんまだ小さかったし、

お産の時間も短かったのに、

陣痛が痛すぎて本当に辛くて、

「次に出産するなら絶対無痛分娩にしよう」と思いました。






私は幸運なことに里帰り先から通える範囲内に体制の整った病院があって、

たまたま逆子が治って、

たまたま計画していた日まで陣痛が来なくて、

たまたま麻酔が効く体質で、

たまたま事故もなく無痛分娩を終えられました。



生きて赤ちゃん産むだけでもいろんな奇跡に恵まれないといけないのに、

ましてや無痛分娩なんて、

死なずにできただけでありがたく思わないといけない、

とも思います。



もしまた次に妊娠することがあれば無痛分娩のお世話になれたらいいな…とは思いますが、

それもさまざまな状況次第では、

柔軟に発想を変えたいと思っています。



なお、無痛分娩にかかった費用は10万円でした。

私のかかった病院は地方の公立総合病院なのでかなり良心的なほうかと思います。


▼出産費用(推定)

分娩費用50万円

+無痛分娩費用10万円

+その他個室代など2〜5万円



無痛分娩の施設選びについてはこちらもご参考に。




家族に反対されそうになったので、

無痛分娩を説明したことも。




無痛分娩が必ずしも万能な手段とは限らないなというのが感想です。



別の施設で無痛分娩したらまた違う感想もあるだろうなと思います。



万能ではないものの、

今の日本の無痛分娩を取り巻く環境に課題があるのも事実で、

もう少し選びやすい選択肢になったらいいなとは思います。



▼無痛分娩レポ