妊活をはじめてなんやかんや2年くらい経ちます。
ここにきてやっと基礎体温を毎日測れるようになってきました。

タコちょうちょゾウ豚パンダねずみ

私が妊活を始めたのはもうすぐ31歳になろうかという時。
結婚してしばらく経って、なかなか子供ができないもんだから、
ちょっくら検査でも受けてみようか、っていう気持ちでした。

この時の私は、

・妊娠できないのには何かしら理由がある人もいるらしい
・もし検査で異常が見つかったら、しかるべき治療をしよう

っていうくらいしか考えていませんでした。

不妊治療クリニックを探している時に、
「不妊治療クリニックに行く時は基礎体温のグラフを持って行くと良い」
というような情報をどこかで見たので、
基礎体温計を買って、
ルナルナで記録しはじめました。

ところがいざ基礎体温を測ろうとしても、
チョイチョイ測り忘れてしまったり、
基礎体温測る前に起きちゃって、起きてから基礎体温のこと思い出して自己嫌悪になったり、
どうしても、うまい具合に測ることができなかった。

測り忘れたら「また忘れた!」ってなって、ストレス。
なんとか途切れ途切れのグラフがつけられたとしても、
生理が近づいてヒューッと体温が下がるのを見ると、それもまたストレス。
そのうち基礎体温のグラフを見るのも嫌になってしまった。

結局、通いはじめたクリニックでは基礎体温を全然聞かれなかったから、
そのあとも基礎体温を毎日測る習慣を身につけることなくステップアップして、体外受精して、妊娠もした。

ところが死産を経験したことで、今やっと、基礎体温を毎日測ることができるようになりました。

寝る前に枕の下に基礎体温計を欠かさず入れることで、
朝起きた瞬間に体を動かさずに測ることができるようになりましたが、
そういうことではなくて、
一番大きい理由というのは、

自分の体のことをもっと知りたい

と思えるようになったことです。

これまでの不妊治療ももちろん自分の意思でやっていたけど、
頭のどこかでクリニックの先生がそういうからこうする、
クリニックに任せておけば妊娠できる、
っていうような受け身な部分があったような気がします。

もっと踏み込んでしまうと、
基礎体温を毎日測ることにはじまる妊活にまつわるもろもろの作業をまるっと含めて、
なんでこんなに面倒くさいことをやらなきゃいけないの、
夫婦の子供なのに、なんで私ばっかり努力しなきゃいけないの、
っていう気持ちがあって、
妊活のために捧げる時間は最小限に抑えたい、
できるだけ効率的に妊活したい、
っていう思考回路になっていたように思います。

ただ、流産や死産を経験し、
この間に本なんかも読んだりしまして、
妊娠・出産ということ自体とても複雑で、繊細で、
その仕組みは未解明なことも多くて、
今の医療では説明しきれないこともたくさんあると知りました。

妊娠するためには適度な運動も必要だし、
栄養やストレスのコントロールも大事だし、
ベストを尽くしても、どんなに頑張っても妊娠・出産できないこともあるし、
とにかく未知数ばかり。

不確定なことが多いならせめて、
自分がわかる範囲で自分の体のことをもっと知りたいっていう気持ちになって、
自分の中で自分の体というものがとても大切なものになりました。

そうなると、
基礎体温を毎日測るのが面倒くさいっていう気持ちや、
自分ばかりなんで頑張らなきゃいけないんだっていう感情は、
スーッとどこかにいなくなってました。

基礎体温を測る必要があるかどうかはよくわかりません。
それがストレスになるならやらない方がいいんじゃないか、
と個人的には思います。
私の通っていたクリニックのように、基礎体温を一切聞かれないところもあるだろうし。

私はただ自分の体を知るための一つの手段として基礎体温を測ることにしただけで、
やっぱり意味ないって思ったらいつかやめるかもしれない。

子供を産むってことは、
一筋縄ではいかないんだなっていうシンプルな学びがあったので、
うまくいかなくてもしゃーない。
人事を尽くして天命を待つ。

女性ばかり負担なのは未だに不満といえば不満だけど、
そういう動物に生まれちゃったから、
その機能を恨んだってしょうがないんですよね。
周囲や世の中が追いついていない部分は、
これから理解を求めていくしかない。

これから妊活始めたらまたどういう気持ちになるかわからないけど、
今は、ほんのちょっと、前よりも忍耐強く、そして自分の思い通りにならないことに対して寛容になっているんじゃないかな。どうかなぁ。