『亡くなった人と話しませんか』という本を書店で見かけて、
その中に

役割をはたすために生まれた赤ちゃん

という項目を見つけました。

ハートピンク音符むらさき音符ピンク音符むらさき音符ピンク音符むらさき音符

著者のサトミさんは、
スピリチュアルテラーとして、亡くなった人からの声を届ける活動をしていらっしゃるそうです。

その活動の中で、ある夫婦に出会った。

もともと仲があまりよくなかったご夫婦ですが、
不妊治療の末になんとか赤ちゃんを授かりました。

ところが産まれて間もなく亡くなってしまい、
数年たっても立ち直れない奥さん。

旦那さんへ悲しみをぶつけてしまい、
夫婦仲がまた悪くなってしまった。

そんな奥さんに、サトミさんは次のように伝えました。

赤ちゃんはもともと自分の命が長くないことをわかっていて
二人を選んで産まれてきたんだよ
妊娠・出産を経て夫婦が仲良くなったのを見届け
安心してあの世に旅立ったのですよ

と。

奥さんはその言葉を聞いて、ふと過去を思い出しました。

確かに、妊娠中は旦那さんがとても優しくしてくれて、
夫婦喧嘩もしなかったな、と。
奥さんはこれを機会にもう一度、旦那さんときちんとコミュニケーション取ることを決心しましたとさ。

私はこの話を読んで、またホロリと来てしまった。

そこにあるのは、
誰かが産まれて、やがて亡くなった、
という事実だけ。

そこに意味なんてないと思う。

でも、
まだ生き残っている人たちが他人の生をどう解釈し、
余生をどう生きるか、
については、
各々の心の中で自由にカスタマイズできる部分だ。

私は人生でこれまでも何度か、
ブログやSNSをやってきたけど、
今回が一番たくさんの人に読んでいただくことができ、
結果としてたくさんのお声をいただき、知識も増えました。

ある人は寄り添ってくれ、
ある人は祝福してくれ、
またある人は怒ってくれ、
またある人はなだめてくれ、
またある人は応援してくれ、
あちこちでいろんな人の感情が爆発しているのを見ることができて、
珍妙なオーケストラを鑑賞しているような、
朝起きたら畑でいろんな野菜が一気に豊作になってしまったような、
そんな気持ちです。

これもまた、赤ちゃんが授けてくれたご縁なのかもしれません。

また、早速ですが妊活もチョロチョロ始めております。

・基礎体温をつけはじめた
・結構いい値段の腹巻きを買った
・あたたかい部屋着も買った
・ウォーキングはじめた
・冷凍ほうれん草を常備

特に体を冷やさないこと、
については以前よりも重視しようと思っています。

私は基礎体温のグラフはガッタガタで、
いつ低温期でいつ高温期かよくわかりません。
そしてそもそも体温が全体的に低めです。
まずはそこを改善してみたいと思っています。

こうして、いろいろ習慣を改善することも、
赤ちゃんが産まれてきてくれなかったら、
できなかったかもしれません。

今回のことを自分のせいだと責めているわけではなくて、
何か今までとは違う自分でいたい気持ちです。

明日から仕事ですが、
職場の人には本当にたくさんの迷惑をかけました。
もちろん妊娠した人に気遣う、
心に傷を負った人に気遣う、
というのは職場としてあるべき姿ですが、
業務量が減るわけではないし、
その分、しわ寄せがいっているのは確かです。

私はかつて、
何ヶ月も病欠して休んでいる人について、

「なんであの人のために自分が頑張って働かなきゃいけないんですか
あの人みたいな人と一緒に働きたくないです」

と上司に愚痴って、叱られた経験があります。

「そうか、じゃあ俺はお前のような奴とは働きたくないな」

ピシャリと冷水を浴びせられた気持ちでした。

今回の経験を通じて、
もっと優しい人間になりたいです。