赤ちゃんに腹壁破裂という病気が見つかり、中期中絶することになった体験談です。


入院2日目。

お昼頃に3回目の陣痛促進剤を入れると、

急にお腹の痛みが強くなりはじめ、2分間隔で陣痛がやってきました。


ステーキナイフとフォークステーキナイフとフォークステーキナイフとフォーク


「お腹痛いです……


と訴えると、そろそろあっちに行こうか、と手術着に着替えて、

分娩室まで歩いて行きました。

この時はまだ、生理痛が酷い日、くらいの痛みでした。


5分後〜


分娩室に入って間もなく、陣痛の痛みが尋常ではなくなり、

45秒間隔くらいになってきました。


気をそらせるために、

痛みが押し寄せてくる度に一人で山手線ゲームをやっていました。


山手線の駅の名前新幹線後ろ

野菜の名前にんじ

果物の名前りんご

職場の人の名前ニコ

(声に出しています)


ちなみに職場の人の名前については、

顔は思いつくのになかなか出てこないことがあったり、

仕事のことを思い出しそうになったりするので、

あまりおすすめしません。


1時間半後〜


この頃になると痛みが尋常ではなくなり、

15秒くらいの間隔でやってきます。


誰もいない分娩室で、誰に何をしてほしいわけでもなく、


あいたたたただ


痛い!


いたあぁぁぁあ!


痛いよー、痛いよー


と叫んでいました。


途中でどこかから赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。

今、産まれたのかな。ヒヨコ


たぶん、こういう時って悲しくて泣くものなのなのかもしれないけど、

痛みがまさってそれどころではなく、


最後の方は、


赤ちゃん、もうわかった、

わかった、

もういいから、早く出てきて……


と言って(叫んで)いました。


15分後〜


叫び始めてからしばらくした時、


こりゃ最大の波がきた!という瞬間、


ぷち

ドロドロドロ〜〜〜


肉汁たっぷりのハンバーグにナイフを入れた時のように、

滝のように温かいものが流れ出てきた。ステーキステーキステーキステーキ

(出産直後なのでいまお腹が空いています)


ナースコールで看護師さんを呼ぶと、


看「破水ですねー。ちょっと先生呼んできますね」


と言って、どこかに行ってしまった。


肉汁は相変わらず漏れ続けていたけど、

痛みはほとんどなくなっていた。


1分後〜


先生がやってきて、分娩体制に。

脚を椅子に固定して、

エコーでお腹の中を映し出す。

もう、画面の中には何も映っていなかった。


もう産まれますムードで、

看護師さんやら、お医者さんやらがテキパキとガーゼなどを準備しているけれど、

こちとら痛みが和らいで、

あまり産まれる感じがしない。


先生の準備が整ったところで、


「お腹に力を入れられますか?うこを出す感じで」


と言われたので、

いきんでみたら、


ぬるっ


っと何かが出てくる感覚。


「上手、上手!もう一回!」


ふんぬっ


ブチッッ


……


激しい痛みがしたと思ったら、


スルスルスルスルーッ


と、


イカを捌いた時に、中骨?とともに内臓がキレイにとれるようなそんな感じがして、宇宙人


赤ちゃんが無事産まれました笑い泣き


本格的な陣痛が来てから2時間ほどのお産でした。