前年度日本選手権で中部電力に負けてしまってから、早一年が経ちました。

 

(写真はWorld Curling Tour公開記事より)

 

この一年間で彼女たちは何をしていたのか?

世界ランキングで見てみましょう。

 

ロコソラーレの世界ランキングは第3位

なんと世界のトップを狙える位置まで上がってきました。

この一年間でまた一段と実力をつけたようです。

日本選手権で負けた事で目が覚めたのかも知れません。

 

CurlingZoneのランキングページ

 

https://www.curlingzone.com/rankings.php?task=week&oomid=82&eventyear=2020&week=28

 

そしてもう一つのカーリング界の重要なタイトルはグランドスラムで総合優勝する事。

カーリングの大会の中で最高峰の大会がグランドスラム。

世界ランキング上位のチームしか招待されません。

年間6試合行われます。

カーリングをやっている選手にとって一番最高峰のタイトルがグランドスラムの総合優勝のカップです。

強いチームしか参加してなくて年間の長い戦いで決まるのですから、世界最強のチームと認められる訳です。

この優勝カップこそが世界最高のカーリングチームの証なのです。

その大会は現在4試合消化しました。

 

その結果、ロコソラーレの順位はなんと2位です。

トップはスウェーデン、3位はカナダのフルーリーのチーム。

 

残り2戦でトップに立つにはスウェーデンに勝って優勝するしかないのですが、今までの対戦成績はそれほど悪くないのです。

 

スウェーデンチームを率いるアンナハッセルボリはストーンの数を少なくして、最後にハッセルボリの投げの技術力で点を取る戦い方が得意です。

 

 

対するロコソラーレは布石を置いて戦術で勝負します。

複数点を狙いに行ったり、ガードを複数置いて先攻でスチールしたり・・・一番見る人をうならせるのが追い詰められた時の打開策の布石。

藤澤選手と知那美選手で相談して決める戦術は、読みの深さとリスク管理と、そして責められた時の打開策のアイデアで世界一だと思います。

 

 

この対照的なチームカラーが戦うと、どちらが自分のペースに巻き込むのかで勝敗が決まります。

重要なのはリードとセカンド。

一投も無駄に出来ない序盤のやり取りが見ものです。

現状ではセカンド鈴木選手の調子が勝負の肝になります。

リード夕梨花選手と鈴木選手が上手くアイスの状態を掴んだ時は無敵の強さを発揮します。

 

・・・で、その世界のトップ争いの前に、2月9日から日本選手権が始まります。

それを消化しなければなりません。

いや消化ではなく優勝しなければなりません。

オリンピック出場権がかかっています。

どうなるのでしょうか?

 

 

そこでもう一度世界ランキングのおさらいをします。

 

ロコソラーレ    3位

 

北海道銀行    17位

少し前まで8位でロコに追いついて行くように頑張ってましたが、他のチームの追い上げによって少し下がってしまいました。

 

富士急       20位

今年は西室さんが出産などで退いて若手に任されました。

そして大躍進を果たしました、素晴らしいです。

 

中部電力      25位

頑張ってランクは上にあがりましたが日本勢の他のチームに置いて行かれました。

どうしたんでしょうか?

日本選手権で運を使い果たしたか?

世界ランキングはそのまま現状の実力ですから・・・

昨年の様に準備万端整えて日本選手権では暴れて欲しいです。

彼女達のホームリンク軽井沢で行われる日本選手権ですから、カーリングファンは期待しています。

 

さあ、2月9日からカーリング日本選手権です。

ドラマはここから・・・何が起るか解りません、楽しみです。