「裏板・側板」

マホガニー仕様

東南アジア産のベトナムマホガニーを贅沢に使いました。
「マホガニーを使用」と言うと、一般的なギターの多くは、アフリカンマホガニーが使用されています。しかし、それだと音が薄い印象があり、あえてベトナムマホガニーに。
音に厚みと深みが加わり、フィンガーピッキングなどで音の粒がきれいに表現できる仕上がりとなりました。


ローズウッド仕様

この仕様のギターは、ドーズウッド(インドローズ)の特徴である音のレンジが広く、懐が深い音色が楽しめます。
広がる音、しっかりと和音が活きるコードストロークなどでこのギターが魅力を発揮します。
また、ローズウッドの濃い木目が、表面板とのコントラストとあいまって、見た目の高級感も大きな個性となっています。



・・・ここで青井草の勝手な判断で補足をします。

マホが二ーの本物はスモールリーフのキューバンマホが二ー、スパニッシュマホガニー、それと昔はアメリカのフロリダ周辺にアメリカンマホガニー(今となっては謎です)などがあったらしい?
でもキューバが1946年に輸出禁止に、あるいはワシントン条約のカテゴリーⅢになり、もう一つの謎のアメリカンマホガニーは多分戦争で航空機のプロペラなどに使用されて絶滅してしまい、なかなか手に入らなくなりました。
このスモールリーフのマホガニーは、今となっては100年以上前の古い家具を製材するしか方法がないです。

現在はちょっとちがうけど似た性質のビッグリーフのベトナムマホガニーやホンジュラスマホガニーが高級マホガニーとして出回っています。
ホンジュラスのホンジュラスマホガニーはワシントン条約で保護されていますが、ベトナムやインドネシア等、他の地域で植林されたものは管理されて流通しても良いらしいです。

このギターに選ばれたベトナムマホガニーは政府が植林したもので、合法的に取引されているものです。
(ベトナムがオランダ統治下にあったときから植林が進められていたそうな。)

この他のマホガニーは偽者と言ってもいいそうです。
アフリカンマホガニーはカヤ属でマホガニーではないそうです。
他にマホらしき安いギターにはラワンやその他、木目がそれらしく見えるものを使っているけどマホガニーではありません。

ところで、最近急にアメリカがキューバへの制裁を止めて友好関係を築こうとしています。
ひょっとしたらキューバマホガニーが少数でも手に入る様になるかもね。
幻のキューバンマホガニーの復活は、ギターにとってはとても面白い展開になるでしょうが、今後の動向に注目です。

ローズウッドは人工的に植林されているようです。
コーヒー豆の木を育てるときの日除けとしてローズウッドを植えておいて、木が大きくなって日陰が大きすぎると伐採するそうです。
だから、高級だけど材として今後も利用を続けられるはずです。


・・・つづく


今日は高橋さんちに行ってきます。
サカタギターを持って・・・
幻のキューバンマホガニーのギターを見せびらかしてきます(^_^)v