私は強度の近視で

10年前から飛蚊症が

出て来て、それから片目が

緑内障にと、眼科には

定期的に行っている。


この飛蚊症になった日の

ことは今でもはっきり

覚えている。


ある日突然、一つだけ

黒い点が目の前を飛び出した。

その時は虫だと思った。


ボストンのビール工場の

視察の通訳をしていた最中で

お客様の前で虫を追い払う動作も

出来ず、そのうちにいなくなると

思っていたのが、場所を変えても

見えて、すごくショックだった。


硝子体剥離による飛蚊症だと

眼科で診断されて以来、

黒い点の数は増えるばかり。


遠くを眺めている時は

さほど気にならないが

人と話をしている時など

近くに視点を合わせる時は

目の前がチラチラして辛い。


ハワイ島、最近雨続きで

気がついたのだが、

雨が降る日にいぬ子と

散歩中は全く黒い点が飛ばない。


傘もささずレインコートだけで

歩くのには快適な気温で

海の方に視点を合わせて

歩いていると、足取りが軽い。



気のせいか視力もよくなった気が

して、お天気の日もそうでない日も

それぞれに楽しい。