日本里帰り5日目、

実家の二階で姉と姪っ子と

布団を並べて寝た。

私が小さい声だけど寝言を

言ってみなさんの睡眠を

妨害したらしい。

それもああーおいし!とか

言っていたそうな。


ランチはみんなで近くの

地元チェーンのレストランで

松茸御膳というものを食べた。

土瓶蒸しと松茸ご飯が

沢山の松茸入りで

国産ではないものの

リーズナブルなお値段で

これだけの品数が嬉しい。







その後は姪っ子より一足先に

大阪へ帰る姉を駅まで

送って、スーパーへ行く。

海が近いのでお魚売り場が豊富で

見ているだけでも楽しい。


夕方からキッチンで夕食

の支度をしている母のところ

へ行くとハイボールを飲み

ながらお料理していたので

私もお相伴する。


カウンターで立ったまま

瓶詰めや糠漬け、枝豆なんかで

お行儀二の次で飲むのがうまい!




地元産の枝豆は味が濃くて

普段食べているものとは

豆の香りが違う。


夕食の一品に出て来た煮物。

厚揚げ、小松菜、落とし卵

をお出汁で煮ただけの

本当に素朴なもので、子どもの頃、

土曜日のお昼はこれと

近所のお肉屋さんのメンチカツや

コロッケが定番のランチだった。



そしてこれが私は好きでなかった。

甘めの味付けと当時は小松菜が

苦手だったから。


姪っ子に私が小さい頃に文句を

言いながら食べていた煮物だ

というと、ママはこれを

全く同じ味付けでよく作ってくれて

好きだと言う。


姉はこれが好物だったとは知らなかった。


変わらず甘めの煮物に

半日の授業(当時は土曜日も

学校がありました)

からお腹を空かせて戻って来た

小学生の私がぶつぶつ文句を

言いながら小松菜をつついて

いた情景が鮮明に浮かんで来た。


想い出の素朴な煮物は姉と姪っ子の

受け継いで行きたい母の味だった。


私?お砂糖と味醂控えめに

七味唐辛子を振って、受け継いで

いきましょう。